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転生神の異世界生活  作者: 多田 貢
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004 遭遇

投稿があまり出来ていませんが、出来たら読んで下さい!

次の朝、教会の隣の畑予定地に来ていた。


昨日の夜はわくわくし過ぎてあまり寝付けなかったため、日が昇ってきたときに飛び起きて支度したのである。


「ん〜。今日の朝は気持ちが良いわね。これなら仕事が早く終わりそう」


そう言ってさっき作った機械と農具を使って耕していく。しばらくすると思いのほか早く終わってしまった。


「えーと、思っていたより畑が早く出来てしまったので・・・そう!種まきをしましょう!」


耕した畑に野菜の種を丁寧に植えていく。しかし、これも早く終わってしまった。


(どうしましょう?こんなに早く終わってしまうとは思っていませんでしたから。まぁ、初めてちゃんとした畑を耕したので満足ですが)


アリスが地球に居た頃は、家の片隅にぽつんと寂しく育てていたが、今は1ヘクタールの畑で育てることが出来るので満足しているのである。アリスにとっては心の癒しでもあったわけだが・・・


「あっ!でも、水が無いので井戸を掘らないといけないですね」


そう言ってある機械を取り出して水源を探すことにした。


「ボーリング作業って初めてするので、大丈夫でしょうか・・・」


心配と言いながらもごく自然に作業をこなしていく。


「えーと、まずは畑の横を探して見ましょうか。そこにあると便利ですから」


装置を設置して長い棒のようなドリルのついた鉄のパイプをセットしていく。鉄のパイプが何十本か揃ったところで掘ることにした。


「準備出来たので掘ってみましょうか。」


そして、機械の電源を入れる。すると大きな音を立てて掘り始めた。掘る作業にも水が必要だったが、先に創って用意していた。準備万端である。数分後、機械から違う音が聞こえてきた。


(何かに当たったのでしょうか?)


何かゴゴゴ・・という音が近くなって来た。


「な、何かやばそうですね・・・」


その瞬間、掘っている鉄のパイプの中から水が出てきた。


「お〜!凄いですね!と、感心している場合ではないですね!」


すぐさま機械の撤収作業に取り掛かり、パイプを塩化ビニルのパイプ交換していく。一人なので時間がかかったが、最後に手動ポンプをパイプに繋げて完成した。作業中に服がビショビショになったので、着替えることにした。


「まだやりたいことがありますが、着替えてからにしましょう。このまま濡れているのは嫌ですし・・」


そう言って教会へ歩いていく。教会の中に入るが部屋に戻るのも遠いので、入ってすぐの隅っこで着替えることにした。


(丁度影なので良いでしょう・・)


誰も来ないというのに、こういう気にするのは無意識なのだろう。


着替え終えると、さっき作った井戸のところへ向かった。片付けがまだなのだ。


「どうやって片付けましょうか・・・」


「しかし、道具が創れても壊せないのが神聖魔法の難点ですね」


「あ!良いこと思いつきました!()()()()なら、()()にすれば良いんです!」


閃いたと言わんばかりの顔でアリスは言って、すぐさま実行した。


「クリーン!」


すると、散らばっていた機械の部品などが消えた。また近くにあった木にも試してみると消えた。そして確信してしまった。


「自分が指定すれば自由に創造や消去(出し入れ)が出来るのですね・・・納得しました。これは危ないですね・・気をつけなければいけませんね」


「まぁ、使う対象を決めておけば良いでしょう・・」


そう心に決めて、何も無かったかのように次の作業に取り掛かった。


「畑と井戸は予想よりも早く終わってしまったので・・・あ!薪が無いです!」


今まで忘れていたが、ここでは火を燃やす燃料が限られている。石油やガス、石炭などの燃料があるのか分からないので、薪を探しに行かなければならないのである。


「日が落ちる前に薪を探しに行かなくては!」


そう言って籠を作り近くの森に入って行った。あまり教会から離れないようにしながら探していく。3分の1くらい籠に貯まった時、不意に茂みが音を立てながら揺れ動いた。その音に私はビクッ!と驚いた。


「え!何かいる・の・・⁉︎」


私はその茂みをじっと見つめた。じっと見ていると茂みから人が出てきて倒れた。


「え!ひ、人⁉︎」


私は茂みから人が出てきたことに驚いたが、もっと驚くことになった。


(怪我をしてる!)


茂みから出てきた人は、体のいたる所に怪我をしていた。私は一瞬フリーズしてしまったが、すぐに我に返った。


「あっ!手当てしなくては!」


倒れた人に近づいて行った。近づくとその人が中学生くらい少女であることが判った。


「大丈夫ですか⁉︎私の声が聞こえてますか!」


しかし、返事は無く意識も無かった。まだ脈があったので、その場で手当てをすることにした。それは一刻を争う問題だと思ったからだ。


「スキャニング!」


少女の全身の状態を確認したが、臓器などには異常が見られなかったので安心した。一先ず治療する為に教会へ連れて行くことにした。籠を前に持ち少女を背負って来た道を戻って行った。教会に着くとすぐに自分の部屋に入って少女をベッドに寝かせ、籠を部屋の隅に置いて、早速治療に取り掛かることにした。


「ヒーリング!」


唱えると、みるみる内に傷が無くなっていった。しかし、意識がまだ戻らないのでベッドにそのまま寝かせることにして、暖炉で暖をとることにした。


「あっ!今夜どこで寝ましょうか・・・」


私は椅子に座って考えているうちに夢の中に落ちていった。この時、私はベッドを神聖魔法で作れることを失念していたのである。

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