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転生神の異世界生活  作者: 多田 貢
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003 教会

気がつくと知らない建物の中にいた。一瞬、ここどこだろう?と思ったが、教会であることを思い出した。


「やっと、下界へ来れました・・・」


「はぁ・・・」とため息をついた。

しかし、教会の中は酷いことになっていた。

随分使われていなかったのだろう。いたるところに蜘蛛の巣が張っており、いかにも幽霊が好みそうなところだった。しかし、下界で暮らすには拠点が必要なので、掃除をする必要がある。私はまたため息をついた。だが、私には掃除しなくてもいい方法があると思って、思わずにやけてしまった。何故って?それは、私に神聖魔法というものがあるからです!と誰もいないところで胸を張った。


「オールクリーン!」

「オールリペア!」


唱えてみると見違えるほど綺麗になった。しばらくの間見入っていると、ある事に気がついた。教会自体が新築同然になっていた。これには驚いたが、建物全体が綺麗になったことで心が洗われたような気持ちになった。建物内部のことが一区切りついたので外の様子も見てみることにした。そう思って、扉を開けるとそこには森があった。教会を囲むようにして木々が生い茂り、道などは無い。これでは自分がどこにいるのかが全く分からない。人がいない場所に送るといっても、限度があるだろう。まぁしかし、これでは人に見つかることは無いだろうと思い教会のなかに戻った。


「まずは、何しましょう?」


掃除が終わると特にやることがないので悩む。そこで、この世界の地図を出してみた。見てみると思いのほか世界が広いことが解かった。見ていくなかで赤いマークを見つけた。触ってみるとそれに関しての詳細が表示された。これは自分の現在地であった。GPSでも有るのだろうか?などと思った。なので、どうにかして現在地の場所を拡大できないだろうかと試みると出来た。スマホと同じ要領でやる事で変えられた。なので、自分の現在地を拡大した。ここはシエラ大森林と呼ばれる所だった。私は近くの町や村を探した。すると、森のそばに村があった。大体見つかったので地図をしまった。準備をしてから出た方がいいと思ったので、少しの間ここで暮らす事にしました。


「まずは、食料の確保です。神聖魔法で生み出せますが、出来るだけ頼らないようにしたいです。もし、誰かに見られても大丈夫なように最初だけ使うことにしましょう。畑は・・教会の横に作ればいいでしょう。次に、水です。水は必需品なので欲しいです。畑の近くに井戸でも作りましょう!あとは・・・服などや生活用品ぐらいでしょうか?まぁ、これだけあれば今は十分でしょう」


つくるものを決めたので、あとは予定を立ててやっていけばいいでしょうと考えていると、外は既に夜になっていた。夜なのでごはんを食べることにしました。前世から新しいレシピ本などを取り寄せていたりしていたので、新しい料理に挑戦してみる事にした。


そして一時間ぐらいたった頃、料理が出来た。

食べてみると美味しい。黙々と食べ続けていると、一人で食べていることに寂しくなった。案外シルフィと食べることは悪くないと思った。一人いないだけでこうも変わるものなのかと考えながら食事を終えた。

食器を片付けた後、先に造っておいたお風呂に入り、ベッドにつきこれからのことを考えているうちに寝ていった。


この様子を見ている者がいた。


ーーーシルフィ SIDEーーー


「あぁーーー可愛いすぎでしょ私の妹は〜〜」


「これなら下界に行かせなければ良かった〜」


今更ながら後悔している。なんで、行かせちゃったんだろう・・・私のバカー!


「あ、あと食事のところはと・く・に・良かったよ〜」


「何か寂しそうに食べていたのが可愛いかったよ〜〜」


にやけながら転げ回っていた。これをアリスが見ていたらドン引きしたことだろう。


「あれは絶対私のことを考えていたと思う!」


「やっぱりお姉ちゃんがいないとダメなんだね〜!」


喜びはしゃいでいた。


「今度遊びに行ってあげよう!」


と勝手に会いに行こうとしているのであった。

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