001 転生
やっと書けた一話目。
今回も感想を宜しくお願いしますm(_ _)m
目がさめると、そこには知らない天井があった。
起き上がって周りを見渡すとこれもまた知らない景色が広がっていた。思わず、
「何ですかここは!」
と叫んだ。辺り一面お花畑であった。
(ここは天国か!)
と思ったが、自分が死んだことを思い出して納得した。
しかし、あることに気づいてしまった。声が違うのと同時に、口調が変わっていたのだ。それは女声だった。
そして、またあることに気づく。
自分の頭から垂れてくる髪が長いことに。
私は驚いた。
身体が違うことに。
私は頭がパニックになった。
だって、そうでしょ?
(自分の身体が違う女性の身体になっているのだから・・・)
私は気付いたときには悲鳴を上げていた。
「キャッ!?」
後で言ったことを後悔した。
恥ずかしい、本当に恥ずかしい。
本当に違う声になっている。
(うぅ〜、穴があるなら入りたい・・・。)
少し時間が経つと落ち着いた。
今それを気にしている場合ではないのである。
いや、気にしていたらきりがない。
(しかし、この状況をどうしたらいいのだろう?)
と思っていると、丘の上にわっかりやすく立っている白い建物が見えた。今何を考えても分からないことだらけだ。
(よし、行きますか)
と思い、建物に向けて歩き出した。
だんだん近づいていくにつれて、建物が思っていたよりも大きいと思った。
「無駄に大きいですね〜」
「ドーリア式?いや、コリント式?でしょうか?」
などと感想を述べていると、玄関らしき扉の前に着いた。しかし、一つ問題がある。
「どうやって扉を開ければいい!?」
と叫んでいると、扉が勝手に開いた。
びっくりして数歩下がった。しかし、中に入らないと何も分からないままになる。
意を決して中に入ると白一色であった。
(神様でもいるのかな?)
と思う様な雰囲気を漂わせていた。
随分と長い廊下を歩いて行くと、そこに部屋があった。普通なら気にしないで通り過ぎたであろう。部屋の扉に掛けられているものが無ければ・・・。
そこにはこう書いてあった。
『神様の部屋』と
一瞬自分の目が悪かったのかな?と思ったが、もう一度見ても同じだった。
「エェーー!?」
自分でも驚く声を出していた。
まさか、神様の部屋があるなんて思ってもいなかった。自分でも冷静さが欠けていると実感した。
(まぁ、普通は驚くよねー)
だけど、ここに入るしかないよねー。
だがしかし、ここに来ても重要な問題がある。
「どうやって扉を開けたら良いのでしょう!」
またこの問題にぶつかった。
だがしかーし!、ここで待っていれば扉が開くだろう!そう思って待っていても、一向に開く気配がない。それに怒っていると、開く気配の無かった扉が開いた。
扉の先には、妖艶な美貌を持つ美女がいた。
この部屋にいることから、この人が神様なのだろう。
(いや、この場合は女神様か。)
と思っていると、女神ははじめにこう言った。『ようこそ愛しの妹』と
一瞬びっくりして頭がパニックになったが、すぐに私に言ったことだと思い至った。
私は咄嗟に、
「い、一体、どういう事でしょうか?」
と聞いた。
すると女神は口がニヤリとなり、私に言った。
『決まっているじゃない。』
『貴女よあ、な、た。』
ふと疑問に思った。
「でも、何故妹と?」
と聞くと、女神はこう言った。
『私が造ったから』と
(造ったとは、どういうことなのだろうか?)
ということを聞いてみると、
『そのままの意味よ。正確には、人格の集合体?かな』
と言われてゾッとした。
そらから女神は私に言った。
『今日から貴女はここに住むことになるから』と
一瞬「えっ」てなった。
(異世界に転生とかないのだろうか?)
と思い、聞いてみると、
『それは無い!』
と即答された。
部屋は用意され、如何にも待ってましたと思わせるものだった。
しかし、何も知らないうちに外に放り出される心配が無いだけマシだろう。
後から聞いた話だと、私は意識の集合体である神であるが、構造的には普通の人間と変わらないのだと言われた。あと、性別などは自由に変えられるそうです。
変えさせてはもらえないけど・・・・。
まぁ、こそっと変えればいいか・・・・。
(しかし、この女神はどういう人なのだろうか?)
そう思っていると、女神の部屋の扉が少し開いていた。そっと中をのぞいてみると見てはならない光景を見てしまった。私そっくりな人形で楽しんでいたのである。私は見なかったことにしようと、そっと離れようとした。しかし、離れられなかった。何故なら、女神が背後に立っていたのだから。そう、これは女神が仕組んだことだったのだ。それから、私は女神の部屋に連れて行かれ、姉妹仲良く一緒に寝ました。
それからというもの、姉妹のスキンシップと称して抱きついたりしてくるようになった。
(あれ?前にも同じようなことがあったような?)
他にも、神様が使うものやいろいろな世界について教えてもらいました。(本当にいろいろな世界でした)
特に、魔法が凄かったですよ。
女神えっと、シルフィーネ(本人はお姉ちゃんと呼んで欲しいと言われるけれど)私はシルフィと呼んでいます。ああ、話から脱線してしまいました。
女神のシルフィは、神聖魔法という神様にしか使えない魔法を持っています。この力は、その世界にあるものも使え、世界の理を捻じ曲げることも出来るそうです。いわゆるチートです。私もやっとほとんど使えるようになりました。女神のシルフィ曰く、これが使えればどんな世界でも通用するようです。全部覚えれば下界へ行かせてくれるそうです。私ももっと頑張らなきゃ。ただ女神が神聖魔法を雑用に使っているのにはちょっとだけ勿体ないと思いました。
いつか、シルフィが管理している世界へ行ってみたいと思っていますが、シルフィは私を行かせないようにすることに必死になっています。何故でしょうか?
面白くしていきたいので、どしどし感想をください。