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06

--- アル視点 ---




とても綺麗な歌声で目を覚ました。

眩しさに目をこすりながら声のするほうを見ると、空を見上げながら謳っている少女がいた。

透き通るよな紫色の髪が太陽の光でさらに輝きをまして、白い肌に儚い姿の背中には光の反射で翼が生えているようだった。


その姿はまるで天使のようだと思った。




「アルおはよう。起こしてしまった?」

その声でようやく現実に戻った。



今までに出会ったことのない出来事に自分でも処理が追いつかない。

リーは自分が今までに会ったことのないタイプで一緒にいてとても楽しい。



怪しすぎる俺に毎日、薬や食べ物を持ってきてくれた。

身の上など聞かずに。




騎士になると言っていた彼女には騎士になどなって欲しくない。

剣を出した彼女は魔力が強いのだろう。


最初は不愛想だったリーもだんだんと表情がみえてくるようなった。

たまには微笑むこともある。

そんな彼女を戦いの中になどに立たせたくない。


綺麗な彼女の手で誰かを傷つけて欲しくなんかない。

いや、俺が見たくないのだ。








--オレンジ色の空の中を歩いて帰っていくリーの背中を見えなくなるまで見つめる。


山穴に戻ろうとした時に、若い男の声が聞こえた

「早く我々もワンズ様の隊に追いつかないとな。」


「この先の村に向かったはずだ!急ぐぞ!!」

騎士の恰好をした男達がぞろぞろとリーの帰って方向へ向かって行く。


なんだか嫌な予感がする。

ワンズとはこの国の第一王子エドモンドの側近だ。


俺も急いで男達の後を追っていく。



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