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記憶持ち転生疑惑の少女  作者: 日下みる
9/31

~感情~

彼女の身体能力説明。

彼女の感情の波はかなり激しかった。

感情豊かなのはいいことである。

問題は、波が大き過ぎて手綱を握れないことである。

一定以上の感情の表現が泣く。一択だった。


そして、手綱が外れた時、彼女の意識は奥に引っ込んでしまうのである。

大泣きしている自分を内側で見ているのである。

結果、泣く程の感情は自分から離れた。

涙が収まると表に出ているのは空っぽである。

彼女の意識は奥にあった。

人形の様に無表情な身体が残るのである。

そこに徐々に彼女の意識が表に出てくるのだ。

その時には泣く程の感情は分離されているので「泣いた烏がすぐ笑う」という状況になった。

気分や感情の切り替えが早い気分屋と言われた。

なくなる。というのは誰も気づかなかった。


また一定以上のショックを受けると、感情がなくなった。

心が揺れないようにガードされるのである。

時には記憶される事もなかった。

時には何かあった自分を外から見ている。ということもあった。

彼女の感情や記憶には衝撃、感触など残らなかった。

ただ身体だけが記憶していた。

彼女の防衛本能はとても優秀だった。

彼女に害がある事は記憶に残さず、反射や反応は出来る様に身体にだけ残したのである。

結果、彼女は自覚のないトラウマを抱えすぎるほどに抱え込み、

自覚がないからこそ踏み込み、

また記憶がなくなりトラウマが増え、珍しく治療も出来ない病気になる将来が待っているなんて、彼女に理解出来る筈もなかった。


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