~お仕置きでダメなら語り合おうじゃないか~
お仕置きが効果がなかったので、対策を考えたらしいです。
母親目線。
先日、お仕置きしても意味がないという事を実感したので、違う方法にしてみました。
頭ごなしに怒っても、何がダメなのかを理解しても、
どうしてダメなのか理解しないと、この娘の場合、意味がない。
今日はとことん話し合いをしたい所存です。
かなり怖いですけど。
思わず敬語になっちゃうくらい怖いですけど。
なにせ、お兄ちゃんにすらしていない初の試みです。
頭の中で「カンカンカン!」ってリングの鐘が鳴り響いてる気がするのは気のせいですか。
真っ白に力尽きちゃう未来ですか?
始める前から負けちゃダメよ!気合大事。
今日はトコトン精神論です!
「ちょっとこっちに座りなさい」
「?」
「今日は、お話合いをしたいと思います」
「??」
物凄く嫌そうな顔されてまーす!
この娘、基本的に無表情だけどね!
子供だから表情筋が発達してないのかしらね?
でも、この娘の場合、無言の時の方が何を言ってるか分かる不思議。
話てる時の方がわけがわからない事多数。
お兄ちゃんはどうしてこの娘とコミュニケーション出来るのか我が家の不思議です。
「こっちいらっしゃい」
「・・・・なんですの?」
「今日は話し合いましょ?」
「・・・・なにをはなすですの?」
「色々お話しします。」
「・・・・・・・・。」
「今日は怒らないから」
「・・・・・ほんとですの?」
「本当です。」
「じゃぁ、おしおきするですの?」
「しません。」
「・・・・・。」
信じてないねー。
まぁ、元からこの娘、私の言う事ってあんまり信じないしなー。
「ほんとです。指切りげんまんします」
「・・・・・わかったですの。ゆびきりげんまんうそついたらはりせんぼんのーます、ですの」
この子の場合、本当に飲まされそうなので気合を入れねば・・・!
「じゃぁ、まず最初のお題です。」
「・・・・(コクン)」
「お部屋を走り回っちゃダメです」
「・・・・?」
「色んな場所にぶつかったりこけたりするでしょう?」
「・・・(コクン)」
「だから、ダメです。わかった?」
「・・・・・・はしっててもあるいてても、ぶつかるときはぶつかるですの」
「そうだけど;ちゃんと注意しなさいって言ってるの」
「あたしもすきでぶつかったりこけたりしてるわけじゃないですの」
「そんなことわかってます。」
「じゃぁいわないでほしいですの。しかたないことですの。
ひとはだれしもなにかにぶつかることは、いきていたらにげられないですの」
なんか深い話になってない?
気のせい?
「どうして素直にハイって言えないの?」
「なにかにぜったいぶつからない、なんてやくそくできないですの。
うそつきはだめですの。えんまさまにしたをぬかれちゃいますの。」
そうだけどさ!そうなんだけどさ!!
「これから、部屋を走らない、注意するってお約束も出来ないの?」
「はしるのはじょーきょーによるですの。それはおにーちゃんにもゆってくれないとわからないですの」
まぁ、二人一緒に走ってるしなぁ。後ろ走ってるのは娘だし。
ってことは、走り出す原因はお兄ちゃんなの?
「あと、さいしょからきをつけてるですの。いまさらですの。これいじょーはむりですの」
「ああ言えばこう言う・・・!」
「おはなしあいっていうのは、そうゆうものですの。おはなしあいをしましょってゆってきたのはママですの」
「素直にごめんなさいって言えないの!」
「ママもパパもごめんなさいってゆわないですの。じぶんもできないことをもとめないでほしーですの」
「それとこれとは関係ないでしょう!!」
「かんけーあるですの。こどもはおやをみてそだつですの。おやはこどものみほんじゃないとだめですの」
「・・・私達は親としてダメって言いたいの?!」
「ママたちはあやまらないですの。だれかをふんでもいいわけかひとのせいにしてばっかで、 ”ごめんなさい”したところをみたことないですの」
「ぐっ・・・」
ぐうの音しか出ない・・・。
「それに、ママたちは”ありがとう”もいわないですの」
「ぬぐっ・・!」
「ママ?ひとにもとめてばっかじゃなくて、ちゃんとじぶんをみるですの」
「は?」
「ママはいつもひとりでかってにしゃべってるですの。あいてのはなしをきいてないですの」
「そんなことないでしょ。今だって貴女と話し合ってるじゃない」
「それはあたしがとめたからですの」
「なっ!親を馬鹿にするのもいい加減にしなさい!」
「・・・・おこらないってやくそく、やぶるですの?はりをよーいしてほしいですの」
「!!!・・・はぁ、わかったわ。それで?」
「べつに。ママのすきにしたらいいですの」
「は?そこまで言っておいて?」
「ママはママですの。あたしとはたにんですの」
「他人?!親に向かって他人とは何よ!」
「あかのたにんとはゆってないですの」
「どう違うのよ!」
「おちつくですの。ママ?あたしはママのこどもですの。」
「そうよ。それがどうしたのよ」
その割に全然言う事聞かないじゃない!!
「ママのこどもでも、ちがうにんげんですの。ママのモノじゃないですの」
「子供は親のものよ!」
「ちがうですの。こどもはモノじゃないですの」
「何言って・・・」
「ママにとってはあたりまえでも、あたしにはあたりまえじゃないですの」
「・・・・。」
「ママはあたしよりはこけたりぶつかったりしないですの。でも、ママやパパもぶつかることはあるですの。ママたちができないのを、あたしにできるわけがないですの」
アンタなら出来そうなんですけど・・・?
「パパやおにーちゃんが、あんまりママとおはなしあいをしないりゆーをちゃんとかんがえるですの」
「・・・・・・・・・・。」
確かに、パパやおにーちゃんと会話が成立してるのは娘だけだけど・・・。
「おはなしはおわりですの?」
「あ・・・はい。」
うっかり敬語で答えてしまった・・・。
諭そうと思ったのに、逆に諭された場合はどうしたらいいでしょーか・・・。
燃え尽きたぜ・・・・完全によ・・・
妹ちゃんのKO勝ちですかね?




