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記憶持ち転生疑惑の少女  作者: 日下みる
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~誕生~

初投稿なので多目にみてください。

拙い文章ですがお付き合いいただければ幸いです。

ある住宅街に一つの家族がいた。

父がいた。

母がいた。

長男がいた。

母のお腹に新しい命が宿った。

その命こそ、この話の主人公である。


お腹の子は順調に育った。

男の子だと医者は言った。

父親は名前を考えた。

長男にも自分の名前から一文字取っていた。

次男にもそうすることにした。


お腹の子は予定日になっても産まれなかった。

数日の誤差はよくあることだと聞いた。

長男の時は10時間以上もかかった。

年末時だった。

忙しかった記憶がある。

次の子は年の半ばだった。

忙しい時期でもなかったし、二度目ということもあったのだろう。

特に慌てることはなかった。


予定日を過ぎる事、5日目。

陣痛のじの字も訪れなかった。

某女性歌手ではないが、羊水の劣化が心配された。

薬での強制出産が決定された。

決行日は予定日の一週間後の事である。

人為的な出産のため、昼前に病院に行き、薬を飲み、万全を期して陣痛を待つ。

胎児の脳への障害は考慮されたが産んでみないことにはわからない状況だった。


陣痛が始まった。

長男の時とは比べられないほど短時間で産まれた。

母親は自然に産まれた分、長男の方が楽だった。と後に語った。

母は強し。である。


産まれた子供は小さかった。

と言っても未熟児一歩手前。であった。


「予定日間違えたかな…?」


医者はのんびりしていた。

だが産まれた子供は女の子だった。

予定日云々の問題である。

胎児の生命力が弱かった場合、男児だった筈が、より生命力が強いと言われている女児になることは過去にも例があった。

だが、現代で定期検査の際に男児であり、予定日を過ぎても産まれない、ということはその際にも胎児の様子は調べている筈である。

にも関わらず、性別を間違えていた。


大丈夫か。この医者。


まぁ、些細な問題はあったものの、無事産まれた。

特に異常もみられない健康体である。


父、母、兄。

四人家族の末子として、この世に誕生した。

本人の望む望まないに関わらず。


どうなることやら・・・。

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