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第四話 影丸

玄信に任せるとすぐに師範は

訓練を承諾してくれた。これにより、

戸沢隊の質の向上は約束されたようなものだ。

問題は忍者隊の方だ。

俺も玄信も忍者隊の扱いに長けているわけではない。

信長様に紹介していただくしかないのか・・・


それにしてもさっきから視線を感じるな・・・


「殿。玄信様。先程から何者かにつけられております。

 ここは我らにお任せ下さい。殿は館へお戻りください。」


やっぱり気のせいではなかったようだ。


「そうか。ご苦労。殿。ここはこの者らに任せて安全な場所へ。」


秀吉・・・さん?クラスのおエライ武将じゃないと

命は狙われないと思うんだよなぁ。なんでよりにもよって俺なんだ?


「ちょっとまって。命を狙われているの?」


すると玄信は懐刀に手を伸ばしながら答えた。


「命を狙われてからじゃ遅いのです。」


言われてみればそうだな。

俺の体が動く前に忍は後ろに立っていた。


「拙者、影丸と申す。そこの忍の者、拙者に気づくとは

 なかなかの実力者なようで。」


町人がいきなり名乗ってきたと思ったが

俺はすぐに状況を理解した。


「殿!!!お離れください!そやつは元風魔忍者!抜け忍の影丸にございます!」


影丸に褒められた忍、「風丸」が忠告した。


「に、忍者?!風魔忍者?!」


すると影丸は


「拙者のことを知っておるとは・・・さすが弟の風丸じゃな。」


弟?影丸は風丸の兄なのか?!


「だまれっ!貴様など兄ではない!」


見かねた玄信は止めに入った。


「落ち着きなされ。して、影丸殿。用向きを話されよ。」


「それでは。貴殿の忍者隊の頭領に就任したい。」


い、いきなりだな・・・

しかしちょうど欲しかったところだ!


「よし!決定!頭領として迎えよう!」


しかし風丸は反発した


「殿っ!行けませぬ!影丸は風魔衆を裏切った身!

 いつか我々も裏切られまする!」


「でも、人を信じなきゃ強い組織を作ることはできないよ。」


風丸は言葉を失った。


「・・・・・・・・くっ。先に館に戻っております。」


しばらくして影丸が口を開いた。


「就任には条件がございます。」


そっちから申し出ておいて条件を提示してくるか・・・


「ここではなんなので、館に戻りましょう。」


玄信の提案通り、館に戻ることになった。


「戸沢様!信長様が家臣団を集めております。評定が始まります。」


評定?俺も呼ばれるのか!


「わ、わかりましたっ!すぐ行きます。玄信、影丸さん。先に館へ。」


は、ははっ!


こうして、俺は清洲城へと向かった

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