7-8
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ICUのドア脇に佇んでいると、せわしない足音が聞こえてきた。
「ユウさんっ」
下げていた視線に、明るい色のスニーカーが映る。
私はゆっくりと顔を上げ、笑顔を作った。
「大丈夫。一ヶ月もすれば退院出来るって」
「よかった……」
口元を抑え、顔を伏せるエリちゃん。
その背中が、小さく揺れる。
「座ろうか」
「え、ええ」
私は彼女の肩を抱き、近くにあったソファーへ腰を下ろした。
「家の方はいいの?」
「うん。お母さん達には顔を見せたし、それより珪君の方が大事だから」
気丈な笑顔。
多分、今の私には浮かばないだろう表情。
「ごめん。私達のせいでこんな事になって。謝って済むとは思ってないけど。でも私には、こうするしか……」
結局、塩田さん達を責める資格すらない。
自分でどうにか出来ると思ってた。
みんなを守れると、勝手に信じ込んでいた。
その結果がこれだ。
仲間を傷付け、みんなを悲しませて。
そして、一人で勝手に怒って。
私は、もう……。
「ユウさんは、そんなに悩まなくても良いと思うけど」
「え?」
「怪我したのは、どうせ珪君が馬鹿な事やったからなんでしょ」
エリちゃんの大きな瞳が、沈んでいた私の顔を捉える。
どこか彼女の兄にも似た、冗談っぽい輝きを伴って。
「好きにやってるんだから、放っておけばいいんだって。怪我しようとどうしようと、それは全部珪君の責任なんだから」
「でも私達は、あの子に何もして上げられなかった。殴られてる時も、斬られた時だって……」
震える拳。
抑えていた感情が、また込み上げてくる。
「そんな事無い。いつもユウさん達、色々してくれてるじゃない。私は感謝はしても、恨むような気持は全くないから。珪君もきっと、そう言うと思う」
廊下を見つめながら、淡々と語るエリちゃん。
どちらかといえば醒めた、冷静な台詞。
自分のお兄さんが怪我をしていても、彼女はその判断を迷わせてはいないらしい。
だけど今の私には、それを素直に受け止められなかった。
目の前で、ケイが倒れ込んだのを見た後では。
「勿論私は当事者じゃないから、こういう事を言っても重みがないんだけど」
エリちゃんはくすっと笑い、着ていた淡いブルーのセーターを脱いだ。
「走ってきたから、暑くって。ユウさん、ご飯は?」
「……食べてない」
「私も。どこかで、何か食べに行こうか」
セーターを肩から掛け、ICUの奥を覗く。
しかし、その足が中へ入る事はない。
「会わないの?」
「今日はパス。泣いちゃったら、後まで笑われるから」
無理をしているのは私だけではない。
エリちゃんもこうして、自分を保とうと頑張っている。
サトミもきっと、そうだったんだろう。
他の子達も、また。
「そういえばサトミって、ヒカルには連絡したのかな」
「まだしてないと思う。今修士論文の追い込みで、邪魔すると悪いから。たかが、珪君の事で」
寂しげな笑顔。
さっきまでの気丈さが陰を潜め、暗がりの中にあるICUの中をずっと見つめている。
私よりも背の高くなり始めた体が、わずかに震える。
「あ、安心したら、ちょっと」
笑顔は浮かばず、その震える体を自分で押さえている。
「最初連絡を聞いた時は、もうどうしようかと思って。悪い事しか思いつかなかったの」
「私も、そうだった」
彼女の肩を抱き、自分へと引き寄せる。
その震えが伝わり、私の中にあった感情と重なり合う。
「大丈夫だって聞いても、悪い方へ悪い方へ考えちゃって。さっき生意気な事言ったけど、本当は……」
「分かってる」
力強くエリちゃんを抱きしめる。
今の自分に出来る、精一杯の事。
こんな事しか出来ない私。
せめてそれくらいは、やっておきたい……。
胸元へ顔を寄せるエリちゃんの髪を撫でていると、足音が耳を打った。
意識して音を消している、慎重な足運び。
「……どうかした?」
「ううん。ちょっと、飲み物持ってくる」
その髪をもう一度撫で、小さく息を吐く。
それまでの思いを振り払うように。
もしかして、ディフェンスラインか例の連中かも知れない。
みんなが帰ってしまった後、ここに残るのは私だけ。
自分でも分かっている。
ここで引く訳には行かないと。
スニーカーを脱ぎ、こちらは完全に足音を消す。
同時に、気配も薄く保つ。
感じられる様々な存在と、周囲の状況、。
それらを見極め、その中の一つになりきる。
「意識は消すんじゃない。むしろ、集中させろ」
昔塩田さんに聞いた言葉が、ふと蘇る。
私は心の中で感謝して、音のする方向へと歩き出した。
規則正しい、やや大きめの歩幅。
格闘技の経験者で、体格もいいようだ。
この先はICUしかなく、挟撃をされる恐れはない。
またそれは、足音の主がICUに向かっていると告げている。
どちらにしろ、来るなら来いだ。
自分でも驚くが、一時的にしろ気力が戻ってきた。
とにかく、この先には進ませない。
コーナーギリギリに張り付き、音と気配を探る。
向こうは足音こそ気にしている物の、無造作に近づいてくる。
襲撃者というのは、私の思い過ごしかもしれない
無論、警戒は解かないが。
薄暗い照明の中、廊下に影が落ちる。
私はやや腰を落とし、上体の力を抜いた。
そして足音の主が、コーナーを曲がっていくのを確かめる。
即座に相手の背後に周り、その腕を極めに掛かる。
しかし私の腕は、その寸前でかろうじて止まる事に成功した。
「どうしたの?」
背後から声を掛けられ、体を震わせる沙紀ちゃん。
薄闇の中、ガーゼを貼った凛々しい顔がこちらを向いた。
「そ、その。来てしまいました」
努めて明るい声。
体調の事よりも、恥ずかしさをごまかしている感じ。
痛むのか、ガーゼを抑えて笑っている。
「休んでないと駄目なんでしょ」
私は少しきつめに、彼女を見上げた。
「そうなんだけど。ちょっと、寝付かれなくて」
はにかんだ笑顔。
そして少しの戸惑い。
自分の言葉に驚いているような。
それを楽しんでいるような。
「べ、別に浦田だけが気になった訳じゃなくて。付き添っている人がいたら、その人も大変だなと……」
言い訳っぽい言葉。
だがそれは途中で途切れ、彼女の足がよろめいた。
「沙紀ちゃんっ」
「ご、ごめん」
倒れ掛けた彼女を支え、高い位置にあるその肩を担ぐ。
「取りあえず、向こうに行こう。さっきベッドが来たから、そこで寝て」
「え、でも」
「いいから」
若干の抵抗をしめす彼女を連れてICUの前まで来ると、エリちゃんがその奥を覗き込んでいた。
見たくないとはいっても、やはり気になるのだろう。
「入ればいいのに」
「え?あ、ユウさん」
慌てて飛び退くエリちゃん。
私はおかしくなって、控えめに笑い声を上げた。
そういえば、久し振りの気がする。
「こんばんは。大変だったわね」
「あ、丹下さん。今度は兄が、お世話になりました。それに、輸血までしていただいたそうで。本当に、なんて言ったらいいのか」
生真面目にお礼を言うエリちゃんの体を、沙紀ちゃんはそっと抱きしめた。
「いいの。私こそ彼には、いつも助けてもらってるから。このくらいじゃ、埋め合わせにならないくらいよ」
「で、でも」
「そうよね」
冗談めいた視線。
私は言葉に詰まり、音の出ない口を開いた。
「優ちゃん?」
「あ、うん。そうだね。私も、そう思う」
何度も頷き、自分の戸惑いを押し隠す。
戸惑い。
いつものように笑っていられる沙紀ちゃん。
素直に同意出来なかった自分。
それとも、ケイの役に立つ事が出来た彼女への嫉妬。
気分を変えきれない。
重い気持を引きずったまま、それでもここを離れられない。
「とにかく、沙紀ちゃんも休まないと」
「あ、そういえば」
エリちゃんも沙紀ちゃんの顔色に気付いたらしく、反対側に廻って彼女を支える。
「大丈夫なんだけど」
声をひそめ、ICU内に入っていく私達。
相変わらず中では、電子音と機械音だけが耳に付く。
当然ケイもその中央で寝ていて、落ち着ける環境とは言い難い。
「どこか、病室借りようか。隣に、部屋があるみたいだし」
「その方が良さそうね」
ベッドに横たわるケイを、辛そうに見つめるエリちゃん。
そんな彼等を見ているだけで、私は自分が責められている気になってくる。
取りあえず沙紀ちゃんを別な病室へ寝かせ、ケイの様子を見てショックを受けたらしいエリちゃんも休ませた。
正直私も休みたいけれど、とても寝ていられない。
勿論する事はないし、その気力すら無い。
あるのは自責の念と、疲れ切った体。
考えを切り替えようと思っても、思考がまとまらない。
体に力は入らず、嫌な事ばかりが脳裏をよぎっていく。
さっきから、その繰り返しが続く。
私は、一体どうすれば……。
沈んでいた顔を上げ、壁に掛かった時計を見上げる。
日付が、すでに翌日へと変わっていた。
考え込んでいる内に、かなり時間が過ぎてしまったようだ。
「あ……」
膝の上に掛かるタオルケット。
周りを見渡すけど、人の姿はない。
ただ、私が座っているソファーの上に黒のリュックが置いてある。
ケイの持ち物であるのは、すぐに分かった。
寮に戻っていたショウが、置いていったのだろうか。
でも、彼の姿も周りにはない。
だとしたら、誰が。
何気なくICUのドアへ目を移すと、男の子が出てきた。
目立たない顔立ち、どこにでもいそうな普通の体格。
だけどここにいるはずのない、立って歩くはずのない人。
私を見て笑うはずのない、あまりにも見慣れた顔。
全てを忘れて、私は彼の元へ駆け寄った。
「……あ」
間近に彼を見て、自分の間違いに気付く。
彼がここにいるはずはない。
ICUの奥を見れば、ベッドに横たわっているのが分かる。
でもその顔は、紛れもなくケイと同じ顔だった。
「もしかして、珪と間違えた?」
穏やかな顔を和ませる、彼の双子の兄。
「珍しいね。普段はそんな事無いのに」
私の考えを見通したらしく、ヒカルは苦笑気味にICUを振り返った。
「修士論文で忙しいって聞いたけど」
「論文はいつでも書ける。でも、珪が怪我してるのは今だから」
「ごめん……」
また一人、迷惑を掛けてしまった。
私がもっと、しっかりしていれば。
ケイは怪我をしなくても済んだのに。
ヒカルだって、自分の勉強に専念出来ていたのに。
全ては、私の責任だ……。
「ユウは休まないの?」
「うん。寝付けないし、ケイに悪いから」
申し訳ない気持で体を小さくさせ、ため息を付く。
ICUから聞こえるモニターの電子音が、耳を打つ。
「悪いって、ユウは何もしてないだろ」
「だけど、私がしっかりしてれば防げたかも知れない。それなのに自分だけ助かって、ケイがあんな事になっちゃって」
「誰も悪くなんて無いよ。勿論、珪を斬った人はともかく」
「そう言ってくれるのは嬉しいけど。でも、私は……」
沈んでいく視界。
意識がもつれ、嫌な考えばかりが浮かんでくる。
自分のふがいなさと、思い上がっていた今までの記憶が。
「こう言うとなんだけど、ユウが全部の責任を背負ってる訳じゃない」
「え?」
「君がみんなをまとめる立場にいるのは、僕も分かってる。でもそれと、他人の問題まで抱え込むのはまた別だって言う意味」
冷静な、ケイにも似た発言。
そしてエリちゃんが私を諭してくれた言葉とも、どこか似通っていた。
「どうせ珪が勝手に怪我したんだし、誰がどうっていう事はないよ。もし悪いとしたら、そうやってユウを悩ませてる珪自身じゃないのかな」
「そうじゃない。あの子は、私達のために頑張ってくれてる。それに今度だって、自分を狙ってた女の子をかばって怪我をしたんだから」
「つまりは、珪が自分で怪我をしたんだよ。それは僕も心配だし、心が痛む。だけど、ユウが自分をそこまで責める必要はない」
あくまでも醒めた言葉。
少しの反感を感じていると、ヒカルはさらに話を続けた。
「そうしてれば、気分は楽だと思う。でもそれじゃ一歩も前に進まないし、何の解決にもならない。少なくとも珪は、それを望んでいない」
「今日は、冷たいのね」
「もしあの子がここにいたら、同じ事を言うよ。そうは思わない?」
一瞬にして、ケイがベッドの上から話してくれた事を思い出す。
「悪いのは自分だから」という、途切れ途切れの言葉を。
「その責任感の強さがユウの良い所だし、みんなもそれを慕っている。ただ、自分の力が及ばない時だってあるんだ。それが例えば今日の出来事だと、僕は思ってる」
「ヒカルの言いたい事は分かる。私が、勝手に突っ走ってるのも。だけどそうでも思わないと、私は」
「そうだね……。ちょっと言い過ぎた」
頭を下げ、ソファーへ腰掛けるヒカル。
私も、遠慮がちにその隣へ座る。
「今日の沙紀ちゃんを見てて、余計そう思ったのかも知れない。自分を犠牲にしてまで、ケイのために尽くしてあげて。それでも笑っていられる彼女を見て。それに比べて、私は何も出来なかったから」
「丹下さんが?」
「正直嫉妬というか、悔しかったのかも。私の方が付き合いは長いのに、彼女の方がケイに色々しているのが。だから、自分の気持ちの持って行き場が無くなって……」
まるで隣にケイがいるように、思っていた事を語っていく。
今までの事、今日一日の出来事、自分の気持ち、ケイへの思い。
嫌な事、辛かった事、悲しかった事。
その全てを。
何もかもを忘れて……。
心が軽くなる。
澄んでいく。
あの重さが、少しずつ薄れていく。
でも、無くなりはしない。
私が悩み、苦しみ、傷付いたのは確かなのだから。
目の前でケイが殴られ、斬りつけられたのは。
「ケイは、どう思う……」
そう尋ね、すぐ自分の間違いに気付く。
隣にいるのはヒカルで、そのケイは奥のベッドで眠っている。
「あっ。ご、ごめん。私、どうして間違えたんだろ。本当、ごめんっ」
「いいよ。気にしないで」
柔らかな、私の気持ちを包んでくれる優しい笑顔。
まるでケイの分まで込められたような。
「あ、あのさ。私、変な事言わなかった?」
「さあ。何が変で何が普通なのかは、人によって違うから。価値観というのは、絶対的な基準がないんだよ」
「そ、そうじゃなくて」
まあ、いいか。
どういう話をしても、気にする人じゃないし。
私も、覚えてないし。
「それにしても珍しいわね。ヒカルがこんな事するなんて」
「タオルケットは僕じゃないよ」
「え?じゃあ、誰」
「珪」
まさかと思いつつ、ICUを覗き込む。
「寝てる」
「当たり前だろ」
真顔で私を見てくるヒカル。
つまり、ケイに頼まれたという事か。
あんな大怪我をして、今は絶対安静を言い渡されているのに。
それでも、他人を気遣うなんて。
「さっき言った事も同じ。もしユウが気にしてるようなら、こう言ってくれって。悪いのは俺だから、何も気にするなって」
「……本当、馬鹿なんだから」
私はタオルケットを引き上げ、胸元で抱きしめた。
そんな事言う暇があれば、寝てればいいのに。
だけどそういう男の子なんだ。
浦田珪という子は……。
ケイの事をヒカルに任せて、私は外の空気を吸いに出た。
空には蒼い月が浮かび、透き通った月光を投げかけてくる。
地面にくっきりと落とされる、私の影。
冷たい夜風が、落ち着き始めた頭を冷やしていく。
大きく伸びをして、澄んだ空気を胸に貯める。
周りに木立があるせいか、爽やかな香りが漂ってくる。
勿論、昨日の出来事を忘れた訳ではない。
今でもこの胸には、鈍い痛みが残っているから。
「何してるの」
側の木にもたれているショウへ声を掛ける。
向こうはさっきから私に気付いたらしく、笑いながら歩いてきた。
「俺が病室にいても仕方ないだろ。……少しは、顔色良くなったな」
「ん、まあね」
曖昧に笑うと、ペットボトルが差し出された。
「何、これ」
「飲めば分かる」
良く分からないので、一口飲んでみた。
「……まず」
顔をしかめた私を見て、おかしそうに笑うショウ。
「あれ。俺が作ったコーヒー」
「こんな物もってきて。何してるのよ」
「今日は徹夜だと思って、一応」
彼の表情が、少しだけ引き締まる。
私もそれに頷いて、ペットボトルをジャケットのポケットに入れた。
「そう言えば、塩田さんに謝らないと。私、無茶苦茶言っちゃったから」
「必要ないさ。俺やサトミも口に出さなかっただけで、同じ事考えてたんだし」
「そうなの?」
今度はショウが頷き、疲れたようなため息を付く。
「ケイには悪いけど、考える時間が出来たとも言える。こうなってみると、周りに流され過ぎてたかなって思えるから」
「うん。しばらくはゆっくりして、ケイの面倒でも看てようよ」
「ああ」
夜風を遮る形で、私の前に立つショウ。
見上げる程の大きな背中。
空を仰ぐその瞳の先には、わずかに明かりの漏れる窓があるだろう。
私も彼の肩越しに、窓を見上げた。
ケイの眠る、小さな部屋を。
あの皮肉っぽい笑顔は、いつ見られるのか。
心の中ではみんなの事を気遣っている、あの優しさは。
それが戻るまでは、せめて彼のために頑張ろう。
今の私に出来る事を。
第7話 終わり
第7話 あとがき
意外というか、ありがちというか。
ケイが斬られるのは、彼には申し訳ないですが以前から考えてました。
その後の、相手へ復讐に行く事も。
当初完全な格闘シーンへするつもりでしたが、終わってみれば殆ど何も無し。
代わってユウの悩みが、大きくクローズアップされる結果になりました。
今までの事、流されていた自分、思い上がっていた(と思い込んでいる)自分。
これについては第8話以降につながっていきます。
行く予定です・・・。
これによりケイは入院。
復帰は第8話途中になるでしょう。
浦田珪入院編は、エピソード8としてお送りします。
今回の経緯に関しても、少し書こうかと。
ストーリーを深く考えてないので、安請け合いしても良くないんですが・・・。
またケイへの治療シーンは、海外ドラマ「ER」を参考にしています。
用語や使用法、数値はいい加減ですけど、雰囲気は何となく真似が出来たかと。
各医師の外見や名前も、ERの登場人物から取っています。
緑先生は「マーク・グリーン(アンソニー・エドワーズ)」、丈二先生は「ダグラス・ロス(ジョージ・クルーニー)」という具合に。
ただスーザン・ルイス(シェリー・ストリングフィールド)だけが思い付かなくて、原作通りの愛称「スージー」になっています。
第4話に続き、ケイがメインの話。
あの時とはまた違う、彼の一面を書いてみました。
こうしてみると、彼に人気が集まるのは分かります。
格好良いといえば格好良いですから。
美味しいところばかり持っていくとも言えます。
私としては、健気にコーヒーを作り続けるショウも好きなんですが。
勿論彼も、これから格好良いシーンが何度となく待ってます。
見た目だけではなくて、その行動や信念が。
浦田珪とは違う、玲阿四葉なりの魅力。
みなさんからご期待されるだけの物を、書きたいと思ってます。
また新しく登場した人物について、少し。
ケイを狙い、助けられた大内さん。
彼女は舞地さん達の「渡り鳥」とは違い、どんな事でも(多少非合法でも)引き受けるアシスタントスタッフです。
倫理性や大義名分を重視しない彼女達は、主に管理教育を進める学校に雇われてました。
生徒への徹底的な取り締まりや、反対勢力の排除。
その辺りの行動が、「信頼する、裏切らない、助け合う」という誓いを持つ「渡り鳥」である舞地さん達との対立にもつながっています。
その辺りについては、その内書くかも。
今回のラストでは行方知れずの彼女ですが、どこへ行ったのやら。
柳君の元仲間であり、塩田代表とも面識があった伊達。
本編から引用しますと。
名雲と一番付き合いが長い、池上と訳あり、「去年のごたごた」で草薙高校に来ていた、その際トラブルがあり、塩田のみならず名雲達からも離れていった。
取りあえず、こんな感じ。
外見は風のような人となっていまして、無口な二枚目を連想して下さい。
似たキャラは「空手小公子・小日向海流」の伊達先輩。
ただ名前は彼からではなく、「男組」に登場するIQ180の天才「伊庭」から来ています。
彼は、エピソード(外伝)の出番が主かも。
そして前自警局長、峰山。
ユウ達に退学させられ、いつの間にかディフェンスラインの支部長に収まった男。
「去年のごたごた」では塩田達と対立したグループに属していました。
その時には退学にならず、自警局長という要職に収まっています。
「女が相手じゃ燃えない」らしいです。
義理がたい面もあり、行動力や組織をまとめる力もある様子。
彼については、「去年のごたごた」編で書くかも。
またその配下?のサディストや目付きの悪い男達がどうなったかは、近い内に書きます。
書ければいいと思っています・・・。。
それと「渡り鳥」である、白鳥さつき。
舞地達とはかなり親しい関係にあり、同じ仕事を何度もしたと語ってます。
姉御肌の、気さくで大人っぽい女性。
彼女については、エピソードシリーズ・ワイルドギース編で。
外見は、「モンキーターン(サンデー連載)」の萩原が近いです。
「競艇少女」の「姫(名前知らない)」でもいいです。
両方とも最近読んだので、つい・・・。
落ち込むユウと、入院してしまったケイ、塩田達への反抗。
波乱含みな展開という良くあるパターンですけど、これから彼等がどうしていくのか。
次回第8話は、その辺りを中心に書いていくつもりです。
悩める雪野優を。
よろしければ、その際はよろしくお願いします。




