目覚め
今回初回ですが地味にグロイのでてくるのでお気をつけて
「ん……」
窓から眩しい日差しがさしてくる
この物語の‘シュジンコウ’であるとある16の少女は目を覚ます
彼女はベッドから勢いよく出るとそのまま洗面台に行く
洗面台には彼女の鎖骨から上が写っている
髪は高い位置でポニテで結ばれていてそろそろ背中まで髪が届きそうだ
「ん…なんか忘れているような」
そんなことを眠たさそうな顔で呟く
しばらくボーっとしたあとに何かに気づいたように急ぎ始める
「あっ!そうじゃん今日入団試験じゃん!」
2022年12月31日
最悪の年末とも言われたその日はまるで地獄そのものだった
突如政府に攻めに行ったとある組織SRO
年末で気を抜いていたのかそこで多くの政府のお偉い人たちは命を落とした
それもこの世のものとは思えない残酷な方法で
一瞬で死なたものは良かったと思う
だが、暇だからといってその場で耐久実験を始めるやつ、玩具として持って帰えるやつ、何故か生きたまま人肉を食べるやつ
そして奇襲された1時間後とある組織ができたその組織の名前がDOR
かなり対応は早い方だと思った
まぁ、そんな早い対応を行ってもなおだめだったらしいんだけどね
まぁ、私はよくわからないや。その場にいたわけでもないし
そんなことを思っていると着替えも終わって……
「んー、あっ! 葵の家いかなきゃ」
葵とはこの少女の幼馴染らしい
今回の入団試験にいっしょに受けてくれるらしい
少女は勢いよく家を飛び出し徒歩30秒の家の葵の家についた
「葵〜、はやくいこー」
そんな事を言って十秒たった。
返事はない
試しにもう十秒待ってみる。
空から降ってくるような陽射しが肌をさす
日焼け止め塗ってくればよかったなぁ、そんなことを思った。
でももう遅い
「ねてるのかな」
そう言うとあの少女は無断で家に入っていく。
鍵は開いてなかったが、(勝手に)作った合鍵で入った。
家に入って2階の部屋に入ると、部屋の隅で青年が体操座りでうずくまっていた
「いやだ…いきたくないぃ」
そんなことを彼は言っている
こっちにはまだ気づいてないのかな、そうおもった
だから少しのいたずらで驚かしてみた
「うわぁぁっ!!なっ何!?って…ももちゃんか…やめてよ」
そう言う少年……いや、以降は葵と呼ぼう
葵は涙目になりながら桃という少女に目を向ける。
「いやぁ…ごめんごめん、こっちに気づいてなかったからついつい脅かしちゃったテヘペロ」
いたずらに満足したような顔をしながら葵の服を掴んで立たせる。
「え?ちょ…桃ちゃん?」
どうやらこの少女は桃というらしい
桃は、そんな葵の言葉を無視しやがら立たせて部屋から引きずり出そうとする
「やっやだぁ!」
そう言って暴れる葵を無視して桃は葵を引きずりながらどんどん部屋から出していく
「いこーよー、ねぇ…だめ?」
葵をうるうるした目で見つめる
「うっ…」
葵は昔から断ることが難しい、おそらくそれを使って連れて行こうとしてる。
そんなことは葵自身もわかってる
だけどそれでも断れないのが葵
「わかったよ…」
困った声で桃に向かっていうと
「やったぁ!」
桃は飛び跳ねながら葵の手を握って葵の家を後にした
「だいぶ時間過ぎちゃったからなぁ…
かなり時間が押してるなぁ、 ならぁ…」
葵の腕を引きながら狭い路地裏などを使い入団試験会場に急いで向かっていく
人混みの中をジャージ姿の少女とワイシャツをきている青年が走っていく