表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
和田くんと田中さん♡♡  作者: しろかえで
25/29

第19話 リケジョになりたい!

 ()()()()()()()()()()()()()があった日の放課後。

 和田くんのお母さんが車で迎えに来てくれた。


 “ひまわりの大きな花束”の件は、和田くんのお母さんが事前に私のお母さんへ連絡を入れてくれて……ウチでの受け入れも準備万端だそうだ。


 私は“二人の母”に対し、もう! めちゃくちゃ恥ずかしかったのだが……


 こんな大きな花束を独りで持って帰る訳にも行かず、ひまわりの花束をクルマの後部座席に座らせて助手席のドアを開け、和田くんのお母さんに「よろしくお願いします」と深々と頭を下げた。


「とんでもない!! みんな芳政が()()()()()ことだから!! しかも当の本人が千景ちゃんを放ったらかしなんて!! 」


「なんでも、前に生徒会の仕事の手伝いを頼まれていて……それが今日だったみたいです」


「呆れた!! 今日ホワイトデーがあの子にとってどんなに大切な日か分かって居た筈なのに! 」


「和田くん、人がいいから……」


「千景ちゃん! あんな“抜け作”の事をそんな風に言ってくれて本当にありがとう!! 私、情けないのと嬉しいのとで涙出できたわ! 」


「いいえ!! 確かに和田くんはちょっと抜けてるところもあるけれど……それは彼の優しさ故の事だから……そんな時は私がフォローさせていただきます! 」


「ああ!! もう!!! 千景ちゃん!! 本当に本当に芳政の事、よろしくお願いします」とお母さんは私の手をギューッ! と握ってくれた。

 私はもう“胸熱”になって……

「ハイ! こちらこそよろしくお願いいたします! 」と()()()()()()()()()()ぎこちなく頭を下げた。



 ◇◇◇◇◇◇


 和田くんのお母さんとウチのお母さんとの長話が始まったので……私は「着替えてきます」とお暇を言って、自分の部屋に入った。


 制服をハンガーに掛け、スウェット姿でベッドに腰を下ろし、今日の出来事を振り返る。


 ああ!! やっと! ……和田くんと“公認”の恋人同士になった!

 私達の間を邪魔する者は居なくなって……これからは“恋人道”を追求したい!

 つまり!

 私が今年の初めに立てた目標は大幅に変更となった訳だ!

 そう! 私の頭の中で!

 和田くんが占める割合がドンドン大きくなって行く。

 それに連れて……和田くんへの“好き♡”と言う気持ちが猛スピードで膨らみ、止まらない!


 ふわああああ!!


 私、間違いなく『恋する乙女』だわ!!


『嬉し恥ずかし』って感じ?!


 で、和田くんと離れ離れだったこの1年が……とても寂しく思えて来た……


 ああ!

 和田くんと……また同じクラスになりたい!!


 でも来年は……カレは理系、私は文系……


 けれども私の文系志望って!

 とどのつまりは『なんとなく』じゃん!


 実は私の進路希望は大学では無く、メイクアップアーティストなのだ!

 その為には美容師免許を取得したり日本メイクアップ技術検定資格もクリアしなければならない!

 つまり専門学校へ行くと言う事!

 去年の秋、詩音さんと出会ってからこの気持ちが大きくなり、三か月掛けて両親を説得した。

 ただ“東高”は進学校なので……()()()は大学受験を前提とした『理系』か『文系』を選ばなければならなかったのだ!


 なら話は簡単!

 私、どちらかと言えば物理や化学は得意だし……「数学Ⅱ」や「数学B」も、ちゃんと履修しているから……理系に転向だって可能だ!要は()()()()()和田くんと卒業すればいい!

 後は変更がまだ間に合うかどうか……明日、朝一で職員室へ行こう! 理系は二クラスだから……和田くんと同じクラスになれる様、必死になってお願いしよう!







評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ