表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
和田くんと田中さん♡♡  作者: しろかえで
16/29

第13話 仲直り

 絶対に田中さん、怒ってるよなあ……


 ひょっとしたら揣摩さんとクラス委員をやる事に対してかもしれないけど、それはオレの思い上がりかもしれない……

 自分が悪いなら謝りたいし田中さんとの関係を修復したい。

 とにかく田中さんにメッセをしようとスマホを立ち上げたけれど指は固まったままだ。


 何て打てばいいか分からない……


 いっそラブレターでも書いてみようか??

 でもドン引きされるに決まってる……

 で、こう言うと

『“決まってる”なんて決まってない!! 思い上がらないで!!』って言われちゃうんだよなあ~

 どうする?オレ?


『?!』


 その刹那、オレの頭の中で妙案が閃いた!


 これが吉と出るか凶と出るか??



 ◇◇◇◇◇◇


 思いっきり不審者だが……


『こっち見て!』と『好き♡』と書かれた“推し活うちわ”を両手に持ち、『千景しか勝たん』と手書きした鉢巻を締めた。

 オレの計画を話すと姉ちゃんは大ウケして『推し活ハッピの代わりに』とピンクジャージを借してくれた。もちろん背中にも『千景しか勝たん』と書いたゼッケンをくっ付けた。


 この()()()()でまだ明かりの漏れている漫研の部室の前に立った。

 もう廊下が暗くなる時間だったので通る人も居なかったが……例え誰に見られても怯むオレでは無い!!


 やがて部室のガラスの向こうに二人の人影が見え、中の明かりが消えた。


 そしてガラガラと引き戸が開いた。


「キャアアア!!!!」

 最初に響いたのは田中さんの相棒?の佐藤さんの声だ。

 そして次に……

「アンタッ!! 何やってんの??!!」と叫ぶ様な田中さんの声。


「何って……見ればわかるだろ?!デマチ」


「えええええ????」とさすがの田中さんも息を吞んだ。


「アンタ!!私をバカにする気??!! こんな事して!!ヘタすりゃセクハラ案件だよ!!!」


「とんでもない!! オレはめちゃくちゃ本気の真剣だよ!! うん!案件になるんならなってもいいよ! でも『推し活、デマチは市民権を得てる』って千景が言ってたよね!」


「プッ!アハハハハハ!!!」

 腹を抱えて大笑いを始めたのは佐藤さんだ。

「確かにこりゃ……『千景しか勝たん』わ! 後は“若いお二人”で好きにやってよ」と手を振る。


「ああ!待ってよ!!」と田中さんは佐藤さんを引き留めようと手を伸ばしたが……ため息をついてその手を下ろした。


「まったく!!ホント!アンタってどうかしてる!! 恥ずかしいったらありゃしない!!」


「大丈夫!! 恥ずかしさや煩わしさはすべてオレが請け負うから!! どうかオレと付き合って下さい!!」と深々と頭を下げる。


「まったく背中にまで『千景しか勝たん』って入れられたら……もう!付き合うしかないじゃん!」

 言いながら千景は吹き出して……

 二人で大笑いした。





                         次話へ続く




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ