第12話 これで終息?
「予想通りに……」って言葉がポンッ!と浮かんだ。
でもそれは、私が無意識に抱いていた『願い通りに』って言葉なのかもしれない。
そう、和田くんと一緒に居るのは息苦しい。
クラス委員の仕事をカレとやるのももうごめんだ!
だからクラスが別になったのは本当に幸いだ。
願わくば……隣のクラスでも無ければ良いのに!と思うくらいに。
その息苦しさのタネは彼が蒔いたのだから……彼が泣こうが笑おうが私の知った事では無い!
私の心は平穏を取り戻し、甘美なる“腐”の世界を耽読し、更なる妄想へと進化し深化するのだ!
その世界に“ナマ身の彼”は不要!
つまり、和田くんが私の世界に共にある事はないのだ!!
あーー!ただ……
ウチのお母さんと和田くんのお母様やお姉様への対応が!
問題だなあ……
私に『緩やかなフェードアウト』なんて芸当ができるかしら??
しかしまあ!
いずれにしても!
和田くんと別のクラスになったのは幸いだ!
何だかちょっとだけ寂しいけど……
でも、「田中さん!」ってうっとおしく呼ばれなくなる訳だから!
ストレスは大幅に軽減される筈……
でも私、「千景って呼べ!」って命令しちゃったんだよね……
ウワッ!めっちゃ恥ず!!
間違いなく私の黒歴史だわ!
とにかく!
また同じクラスになった美咲と“やおい”談義をして……この気持ちを切り替えよう!
◇◇◇◇◇◇
『和田くんとクラス委員やる事になったよ。おしどり夫婦だった千景からアドバイス貰えたら嬉しいな♡』ってメッセが揣摩さんから入った。
へえええええ~そうなんだ!
そういう流れなんだ!
ったく!和田のヤツ!!
絵に描いた様なサイテー男だな!!(私は描かんけど)
あああ!!!
あんなヤツの事を!
頭の中に置くだけで腹が立つ!
ってプンプンしながら教室を出たらバッタリと和田と出くわした。
まあ私だって!
立派なJKで……あと2年もすれば選挙権を持つ“大人”の仲間入りをするのだから……
和田に対しては極めて“大人な”対応で接し、祝福までしてあげて、早々にアイツから離れた。
で、一緒に歩いている美咲が靴下を直している時に、何気なく廊下を振り返ったら……アイツ、揣摩さんと親しげに話していて、私の怒りは爆発したのだが……
なぜか胸が……
シクッ!と痛んだ。
次話へ続く




