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ちょっとしたご褒美

「ご褒美が欲しい」


 

「ご褒美が欲しいんですよ俺は。お嬢様。俺毎日頑張ってるなって……いやまあ……」

 思いませんか?と……言うにも言い切れないが……それはちょっとプライドというか何というか……

 一言も貰ってないぞ。ご褒美。貰えませんか?

『高飛車お嬢様から夜中にヒミツのご褒美』貰えないかなあ……………………………………


「ご褒美?」

「はい」

「どんな?」

 …手とか……足とか…………襲われたいよな……

 ……なんかお嬢様には是非上に乗ってもらって襲われたいよな……生意気なことを…是非……生意気なことを言ってほしい……

『あらもう出しちゃったの?』とか……いや再現度が低い……

 クソ……再現度が低すぎる……!!!!!!!!

 頬を両手で挟まれた。

「どんなご褒美と聞いているのだけれど」

「申し訳ありません…お褒めの言葉とか……」

「……そうね」

 私褒めるのって苦手なの、と。そうでしょうね。お嬢様は褒めるのも貶すのも全てが苦手でしょうね。

 そもそも会話が苦手でしょうからね……会話というか魔法以外の全てが……

「…だから、ダニー。こっちに来て」

「はい」

「屈んで?」

 えっ……バター……!?いややりますけど。喜んでやらせていただきますけども。いやまあそんなお人ではない……

 でもまあ足置きでもなんでもやらせていただきますが……いや流石に足置きをご褒美と言う人ではないような気がするが…足起きのご褒美具合はご褒美:屈辱:怒りが3:6:1くらいだが……

 お嬢様の足元に屈み込む。今日はミニのドレスだ。みえ……

 ……まあ、これくらいなら、いいのかしらね、と。

 …頭の上に手を置かれた。

「……よしよし」


「頑張ったわね。偉いわね。ダニー…」


「ありがとう。私がお願いしたから、頑張ってくれた……の、かしら?」

 それはわからないけど……とお嬢様が言う。確定的でもまあ構わないんですよ。

「頑張ってる?」

「頑張りましたね」

「頑張ったわね。偉いわね。ダニー…」

 …語彙が、無いだけで……

 優しいんだなあ。この人は…

「ほんとうは、ここにこう、頭を乗せてもらって。ぎゅっとしてあげたいのだけれど」

 ……胸の谷間を指差される。……へ?

「……乗せる?置く……?ううん……乗せるほどの、その……ぷにぷには、足らないのだけれど……」

 ……星空が見える……


「ぷにぷに……まあ、その、ええと……でも、恐らくそれはおこられてしまうから。今日は頭だけね。もっといろいろやったら許してもらえるかもしれないわ」

 エッ……………………

「ああ……それともその、あの……」

 …もじもじしている。

「……おとこのこって、やっぱり、そういうことするなら…もっと……その、大きいほうが、いいの?」

「いえ」

「そうでもないの?」

「お嬢様はそのままで何一つ問題がありません」

 神がこの世に遣わした天使か……????

 手を取る。

「僭越ながらその名誉に預かるにはどのような功績を収めることで……」

「それは……」

「その不埒な手をお嬢様から離さんか貴様ーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

 部屋の扉が大全開に開いた。


「……じいやが決めることね」

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