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4日目のその後

「感謝してたぞ。よかったな。良い写真が撮れたってよ」

「…ええ」

 シルフィーは外に出るとケープのフードを被り直す。もうすっかり普段通りの格好だ。

「…もう遅くなっちまったな」

「…ええ」

 シルフィーは帰路に向かうような歩き方をしているが、足並みが普段のように急ぎ足になってはいない。ゆっくりと歩いている。

 ……少し思うところがあって、そのまま、隣を歩いてみた。

「………そういえば」

「?」

「さっき、街中で魔法使ってたろ?使えない筈じゃなかったか。どうなってるんだい?」

 何だ空気も読めないのかこいつは……という表情をされている。やかましいわざと読んでないんだよ。教えて。教えて。

 ……と思っていると、実際に表情にもそれが出ることがある。教えて。という顔をしてみる。

「……」

 シルフィーは少し悩むような表情を浮かべる。教えて。

「……そ、その秘密はね!」

「うん」

 少し間を置いてから、これよ!とシルフィーが服の袖を捲り上げる。なんじゃそのいかにも子供向けとでも言いたげなどう見ても子供向けの腕輪は。

 対象年齢が3歳か5歳くらい違うんじゃないか?と思うが、シルフィーは腰に手を当ててふんす!としている。

「普通街中では魔法を使えないのだけれどね!結界の都合で!この魔道具の腕輪を着けていると簡易的な魔法が使用できるのよ!」

「へえ。そんな便利なもん、どこでも売ってていいと思うが」

「とって……た、高いのよ!値段が!……ちょっと…まあ……それなり……いえまあそれなりとは言えない…のだけれど……」

 言い淀んでいる。?

「まあそんなもん簡単に手に入れられちゃあ悪用待ったなしだよな」

「そ、そうなの……それじゃあね!私、もう帰るわ。……忘れて!」

 何をだ?……魔道具についてか?

 そんな高度な魔道具を買うほどの魔法ジャンキー……ん?

 シルフィーは大通りを反対に抜けて東の方角へとたたと去っていく。……街の、東側。

 貴族街の方角である。

4月以降は毎週土曜12時にまとめて更新しようと思います。よろしくお願いします。

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