表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/12

プロローグ




「アシュリー・フランツ・モンテクレール! 君の悪行には愛想が尽きた! 王太子としてここに君との婚約破棄を──」


「かしこまりました」


「──えっ」


とある王国の舞踏会。

会場である大広間がどよめく中、渦中の人物──アシュリー・フランツ・モンテクレール侯爵令嬢は食い気味に了承するとその場を後にした。

名も覚えていない婚約者だった王太子も側にいた名も知らない令嬢も、騒ぎ立てる周囲の貴族たちも、アシュリーにはどうでもよかったのだ。



そして、一時間後のモンテクレール侯爵家屋敷前。


「アシュリー、本当に行くの? ずっと? 噂が収まるまででもいいのよ?」


「いいえ、お母様。もう決めたことです!」


「私はお前のやりたいことがずっと理解できなかったが、アシュリーを応援するよ。こちらの後始末は任せてやりたいことをやりなさい」


「はい、ありがとうございます! お父様、私──悪の領主になります!」


「……普通の領主で頼むアシュリー」


「あねうえーおてがみくださあい!」


「書きますよ、ルシー! お返事待ってます! ちゃんと剣の腕も磨くのですよ!」


「あいー!」


「元気でねアシュリー……」


両親と弟ルシアンに見送られ、アシュリー・フランツ・モンテクレール改めアシュリー・エクレールは悪の領主になるために生家を出た。

モンテクレール家領地であるエクレール領へと。

辺境のこの地は王都からもモンテクレール領都からも遠く交易も殆ど無い未開拓の地。


そこで彼女は、魔王として悪の領主になるのだ。

勇者と出会うために。

初投稿です。

応援よろしくお願いします。


投稿を続けられるように……

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ