わたくし、まだまだこれからですわ!
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
クソ王国のクソお偉方の治療後、改めて結界を張り終えたわたくし達はさっさと自国に帰ることにしましたわ。
こりずに引き留めようとするクソお偉方共は、愛しのシーケン様とアントニーお兄様の威圧で黙らせて。
「では、あとはよろしくお願いしますわね、カテラ様」
「ああ、この国の監視は任せろ。
国の害となるものは、私が黙らせてやる。
魔物だろうと腐った権力者だろうと、な」
と、頼りがいのあるお言葉を下さるカテラ様の霊。
わたくしに『浄化』されたカテラ様の霊ですが、
そのまま消える事なく、このクソ王国にとどまっているのです。
その魂をむしばんでいた、憎しみによる邪気を洗い落として・・・。
「成仏・・・しないのか」
とつぶやくシーケン様。
「何だ、お前にも私が見えるのか。
ふふ、あの時の戦いぶりといい将来有望そうな少年じゃないか。
フローレスと絶好したらいつでも来い。
優しく・・・慰めてやるぞ」
「え・・・」
「何を言ってやがりますの!」
わたくし思わず割り込んでしまいましたわ。
そんなわたくしの様をカテラ様は面白がるように、
「別にありえない話ではないだろう?
初恋というものは往々にして実らず思い出として終わるものだ。
特に、幼少期における初恋はな」
と、こちらの痛いところを突いてきやがりましたわ!
「そ、それなら!
大人の女性と成人前の男子の、しかも霊と生身の方の恋愛など、それこそ実るはずがありませんわ!」
「おやおや、真実の愛に年齢や住む世界が関係あるのかな」
「はぁ!?真実の愛!?
寝言は成仏してから言え、ですわ!」
「だが、少年は私の姿がはっきり見えるようだぞ。
本来聖女であるお前以外、存在を感じることすらできないはずなのに。
これは少年にとって、私が運命の相手だからなのではないか?」
「そ、それは・・・」
まずい・・・、このままでは言い負かされてしまいますわ!
「あ、そうですわ!
それはきっと、わたくしの『力』の影響です!
シーケン様には他の方より多くわたくしの『力』を注いだからそれで・・・」
「ならば、お前の兄が私の姿が見えないのは何故だ?
お前は兄にも、少年と同じように『力』を与えたのだろう?
なのにさっきからずっと、不思議そうにこちらを見ているぞ」
「うう・・・それは・・・」
駄目ですわ・・・、やっぱり乳歯も抜け切れてないわたくしでは、
年増に舌戦ではかないません。
言い返せないわたくしを見たカテラ様は、
勝ち誇ったような笑みを浮かべてフワフワと漂ってやがりますわ。
でもでも!
「駄目です!
シーケン様は渡しません!!」
と、シーケン様の腕にしがみついて叫びましたわ!
「フ、フローレス・・・」
「さ、早く帰りましょう、シーケン様!」
と、戸惑うシーケン様を引きずるように、その場をあとにしましたわ。
それにしてもシーケン様、
あんな年増の誘惑に流されそうになるなんて・・・!
お屋敷に戻ったら罰として、
たっぷり踏んでお仕置きですわ!!
【FIN、ですわ】
《あとがき》
完結です!
ここまで読んでくださって感謝感激雨あられ!
あ、古いかな?
最後に『いいね』と『コメント』、できれば『スター』に『レビュー』も
よろしくお願いします!
では、また次作でお会いしましょう!!
ばっはは~い♪
ジョセフィーネ・剛田




