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用語①『オニタイジ・システム』『ドロテア』

【凡例】

作品および、分類ごとに分けて記載する。




【『オニタイジ・システム』の用語】

〔超自然系〕

•鬼

花蘇芳市内にのみ存在する超人。超ヒト体細胞を体に移植することで、その人間は鬼となる。危険な怪物であるとして、鬼になった者は重く罰せられる。人間以外の生物が鬼になった例は報告されていない。

濡烏色をした異形の姿に変身することができる。その姿では、通常弾を跳ね返すほどの防御力や、バイクをビルの屋上まで投げ飛ばすほどの怪力を発揮する。また、超能力を使える鬼も多い。

ダメージを受けて気絶し、変身が解けた鬼は、花蘇芳市の外に運ばれると目を覚ます。花蘇芳市の中に居るままだと、数十時間は目を覚まさない。超人事件対策係は鬼を逮捕すると、その鬼の身柄を、花蘇芳市の隣町にある警察署に引き渡しているが、それもこの特性がなければ難しいだろう。

鬼の目は、ヴィクター・ジンの色に則した赤色。鬼によっては、角も赤く光っている。鬼の変身時に生じる光も赤色であり、またこちらは、ネメシスが瞬間移動する際に生じる光と同質のものである。鬼は、人の姿と濡烏色の姿とで、それぞれ別々の体が使われている。濡烏色の姿に変身しているときは、人の姿の体が異空間に保管され、変身していないときはその逆になるというように、変身のたびに体が交替しているのだ。鬼が変身を解除しても服を着たままなのは、これが理由。肉体を直接変化させて変身しているのではなく、服を着たままの体を異空間に転送して変身しているのである。

ヴィクター・ジン封印後、鬼の新たな管理者によって、すべての鬼から鬼の力が消失した。


•超ヒト体細胞

鬼の体を構成する体細胞。濡烏色の姿に変身すると、その真価を発揮する。元はネメシスの体細胞である。

専用の注射器などで体に移植すると、その人間は鬼となる。また、鬼になった者の全身の体細胞は、超ヒト体細胞に変異する。

体に移植すると犯罪。移植せずとも、所持した時点で犯罪となる代物である。


•花蘇芳市の結界

鬼の力は、花蘇芳市の中でしか使えない。そのため、花蘇芳市の市境に、目に見えない結界が存在すると考えられていた。しかしその実態は、鬼の管理者であるネメシスの権限によって、鬼の力を使える範囲が制限されていたというもの。直接結界が張られているわけではなかった。


•鬼の力の管理 / 鬼の管理者

ネメシスがいつどこにいても、すべての鬼がもつ鬼の力は、ネメシスに管理されている。鬼がネメシスの細胞を宿しているのが、その理由とされる。ネメシスはこの権限を利用して、花蘇芳市の結界を成り立たせていた。

ヴィクター・ジンの封印をもって、鬼の管理者は、最初に鬼になった人間である深尋に引き継がれた。彼はこの権限を利用して、すべての鬼を対象に鬼の力を封じている。


•神の使い

ハナズオウが、ネメシスやキアラのことをこのように表現した。竜の使いであった魔神のことを指している。


•魔神

人間を好きになることで、神獣から変身・進化した存在。その姿は白濁の巨人。各々が固有の色に光っている。全13柱。人の言語を使って話す。

人間と一体化する能力や、瞬間移動能力、怪光線や光弾を放つ能力、そして1柱につき1種類ずつの、「魔神の権能」と呼ばれる能力をもつ。とりわけ権威の象徴たる魔神の権能は、その魔神にだけ行使を許された特別なものである。

一体化の期間や度合いによっては、一体化している人間との自我の境界を、喪失することがある。

人間と一体化し、心を通わせることで、自身の戦闘能力を強化できる。人類の支配者たる神獣として創造されたのが、この特徴をもつ理由だろう。

重傷を負うと、イフの赤次元石の中に封印され、負っていた傷は赤次元エネルギーによって治癒する。これによって、元来不老でもある魔神は、実質的な不老不死の存在となっている。また、赤次元エネルギーを浴びずとも、人間よりいくらか優れた自然治癒力をもっているが、本人に生きる意志がなかったり、絶望したりすると、それは正常にはたらかない。

イフの死をもって、魔神は不死ではなくなった。


•神獣

竜によって創造された、竜の第1の眷属。その姿は巨大な白濁の獣。各々が固有の色に光っている。色は全部で、赤色、橙色、黄色、黄緑色、緑色、空色、青色、紫色、赤紫色、桃色、茶色、黒色(影)、近赤外線、近紫外線の14色である。

人類を支配するという使命を竜から授けられた。これを実行するためのものとして、人間と一体化する能力をもっている。また、瞬間移動能力をもつ。

神獣にとって、人間を支配するという使命は本能のようなもの。かつては14柱存在したが、うち13柱は人間を好きになるとともに、その本能を律することで、魔神へと変身・進化した。まるでヒトのごとく。

そのため、残った神獣は1柱のみ。さらにその1柱も殺害されて失われ、神獣は絶滅した。


•怪獣

竜によって創造された、竜の第2の眷属。その姿は巨大な獣。創造された時の個体数は722体。

不老ではあるが不死ではないため、魔神に討伐されることで徐々にその数は減っている。だが、創造されてから現在に至るまでの約1200年間において、討伐されたのは100体に満たない。イフが彼らの用心棒になっていたのが、その理由の1つである。

魔神とは対立しており、魔神に深傷を負わせて封印に追い込んだことが、過去に何度もある。

形態は個体によって様々で、四足歩行の個体もいれば、二足歩行の個体もいる。また、人間に擬態する知性の高い個体も確認されている。

すべての個体が瞬間移動能力をもっている。また、その他の固有の能力をもっている怪獣も多い。

怪獣たちにとって、イフは家族。しかし、竜に従順な存在として創造された彼らは、竜の命令であれば、家族でさえも手にかけることができた。


•瞬間移動

ネメシスなどが使う能力。この能力は、魔神や神獣、怪獣に、生まれつき備わっているものとされている。

瞬間移動時に生じる光は、魔神および神獣の場合、その能力を行使した者と同じ色。怪獣の場合は皆、白色の光として視認される。この光はワープゲートのような役割を担っており、鬼の変身時にも同じ原理が適用される。


•義憤の力

ネメシスと名乗る魔神・ヴィクター・ジンが行使する魔神の権能。任意の場所に任意の災害をもたらす。


•未来人

悪魔や妖精も包含している表現。


•妖精

少し先の未来で、人類の一部がメタバースに移住することで誕生した、新たな生物種。なお、妖精でなくてもメタバースに移住したり、メタバース上で子どもを誕生させたりすることは、いたって普通のことである。妖精が人類とは別の種として扱われる所以は、集合精神のシステムを採用しているところにある。

数百年後、妖精は人類を掌握するという目的の下、悪魔に対し宣戦布告を行う。妖精は神扉を移動要塞として使い、悪魔への攻撃を始めた。しかし、すべての神扉が悪魔によって、赤次元空間に閉じ込められたことにより、妖精は敗北を喫する。


•悪魔

数百年後の未来で、人類の約1割が変身・進化して誕生した新たな生物種。赤次元エネルギーで変異した超ヒト体細胞を、体に植え付けられたことで変身した。

異次元間ゲートを開く能力をもつ。その門は赤次元空間へ通じている。妖精との戦争の際はこの能力を使って、神扉を赤次元空間に閉じ込めたことにより、勝利を収めている。また、赤次元石を精製する際にも、この能力を活用した。

戦争より数百年後、竜が悪魔の1人であったことが判明する。


•超ヒト体細胞が変異したもの / 赤次元エネルギーで変異した超ヒト体細胞

数百年後の未来で、人類の約1割を悪魔へと変身・進化させたもの。竜がたった数分間で、彼らにこれを植え付けた。

その正体は、刑務所から消えた269名の鬼。竜によって赤次元空間の中で管理され、体細胞が赤次元エネルギーの影響で変異した彼らは、全員の体細胞をひとまとめにされたのち、等分された。


神扉(しんぴ)

妖精界と人間界とを結ぶ、全部で4つ存在する巨大な扉。

戦争の際に、妖精の移動要塞として使われた。しかし、そのすべてが悪魔によって、赤次元空間に閉じ込められる。これにより、妖精界が人間界に干渉する術はなくなった。


赤次元石(あかじげんせき)

赤色に眩しく光っている、宝石のような見た目の石。3次元空間から赤次元空間を覗くことができる窓。元は、赤次元エネルギーを取り出しやすくするために悪魔が精製した、数百年後の新エネルギー源である。

イフの体の各所に3対配置されており、魔神はこの中に封印される。また、魔神が封印された赤次元石を破壊することで、その魔神を殺すことができるとされる。

赤次元石が破壊されると、赤次元エネルギーの流出による大爆発を引き起こす。


•赤次元空間

悪魔の能力でアクセスできる、高次元空間。赤次元エネルギーで満たされている。

竜はここを拠点として使っていた。


•赤次元空間へ通じる門

悪魔の能力で開くことができる、異次元間ゲート。神扉を赤次元空間に閉じ込める際や、赤次元石を精製する際に活用された。


•赤次元エネルギー

悪魔が赤次元空間から取り出して使う、数百年後の新エネルギー。赤次元エネルギーは無限に存在し、枯渇することがないと考えられている。

刑務所に服役していた269名の鬼の体細胞は、赤次元エネルギーを浴びたことによって、人を悪魔に変身させるアイテムへと変異した。また、重傷を負って封印された魔神は、赤次元エネルギーによって傷が治癒している。


•タイムトラベル能力

時間を瞬間移動する能力。竜は、未来の自分からこの能力を与えられた。


•生命創造能力

神獣や怪獣を創造した能力。竜は、未来の自分からこの能力を与えられた。



〔組織〕

•研究所 / 橘生物工学研究所

ネメシスが目覚めた場所。花蘇芳市の森の中に隠された、非公開の研究施設である。ここで研究されていたのは、人工子宮と意識転送技術の2つであるとみられている。所員はたったの13名であるのにもかかわらず、異様なまでに整った設備がそこにはあった。背景にこの環境を用意した何者かがいた可能性が考えられるが、依然として謎に包まれている。

所長を務めるのは、深尋が恩人と慕う教授。副所長はその妻である。


•超人事件対策係

警視庁公安部公安第六課の下に設置された、鬼関連の犯罪を包括的に取り扱う組織。

野中哲範が係長、桐谷真由と小林深尋が係員、宇佐見朱莉が客員として在籍している。


•マッドラテック社

航空機や宇宙船の開発・製造を主とする日本の企業。同社製品のイージスは、超人事件対策係の装備として採用されている。

宇佐見朱莉や高山優樹が在籍。


•超自然現象調査管理委員会

ヴィクター・ジンの封印から1ヶ月後に、超自然的存在に関する情報をまとめるべく設置された、日本の行政機関。収集した情報のほとんどは、公表されていない。

真由や深尋、その他の証言者から、事情聴取をして情報を得ている。また、深尋の逮捕は不要であると考え、彼を保護するという措置をとった。

東條ゆりが委員の1人として在籍している。



〔場所〕

花蘇芳市(はなずおうし)

本作の東京都にある市。ネメシスや鬼が出現した地である。

鬼による犯罪は、すべてこの町の中で発生している。前述した「花蘇芳市の結界」が、その理由である。


•超人事件対策係のオフィス

花蘇芳警察署の地下1階に存在する。ロッカールームや整備室が併設されており、整備室の奥には天井の高い車庫がある。イージスの訓練にも使われるその車庫は、放置されていた旧荷物搬入口を改装したもの。車庫のシャッターの先は地上へと通じている。


•真由と千里の住む家

花蘇芳市内のマンションの一室。マンションは市境近くに建っている。


•超ヒト体細胞の密売所

複数の鬼の証言から特定された、ネメシスやハナズオウの活動拠点。潜伏先とは別である。


•隠れ家

ネメシスとハナズオウの潜伏先。土足で使用されている。一時的に真由も滞在していた。

この家の前の持ち主は、千里の兄である橘幸助。彼の死後、ハナズオウが千里の名義でこの家を相続した。相続によってかかった費用は、ネメシスがすべて払っている。


•269名の鬼が服役している刑務所

刑期が10年以上の重罪初犯者を収容する、LA級刑務所(男子刑務所)。鬼の力が使えない花蘇芳市の外にある。鬼の収容人数はここが最多である。

ネメシスが超ヒト体細胞の回収に使用。義憤の力で起こした地震を合図として、ネメシスがイフをここに召喚した。この際、A-100Cを着用した哲範が、イフの激突によって倒壊した刑務所の塀の下敷きになった。


•妖精界

妖精の住むメタバース。


•人間界

人類の住む世界。妖精界と区別して使われる表現。



〔装備・武器〕

•イージス

マッドラテック社が開発した、鬼と渡り合うための戦闘用パワードスーツ。正式名称は、「対超人戦闘特化型 動作増幅式擬人強化外骨格 イージス」。超人事件対策係に配備されている。

イージスの着心地はとても良い。真由いわく、生身より動きやすいらしい。

ヘルメットを被ると、本体が連動して起動。後ろ側の装甲が開放され、装着待機状態となる(コンパクトな待機形態に変形させていた場合は、まず人の形になるために立ち上がる動作がある)。装着者がイージスの中に体を入れると、装甲は自動的に閉じ、装着が完了する。

イージスの操作は、ヘルメットに搭載された非侵襲式のブレインマシンインターフェースにより、装着者の脳波を読み取って行う。イージスのステータスや外部の様子などは、ヘルメット裏の画面に表示される。また、ヘルメットさえ被っていれば、起動しているすべてのイージスのステータスを、確認し合うことが可能。

イージスの背面にはバッテリーがある。またA-100Cの場合は、アサルトライフルやサブマシンガンを固定しておけるウェポンキャッチもそこに存在する。A-200やA-300の場合は、右大腿部にウェポンキャッチがある。

状況に応じて、女性の声の音声ガイダンスが再生される。起動時は、「イージス『A-200』、起動します」のように、その機体の型番を明らかにする。武器使用時は、「武器のセーフティを解除します」と警告する。損傷時は、「右前腕ユニット、損傷レベル『軽微』」などと、損傷部位と損傷レベルを警告する。損傷レベルにはさらに、「損傷増加」「損傷レベル『甚大』」といったパターンがある。

各機体の正式名称には、「正式採用○○○型(○○○○○型)○号機」といった文字列が後ろに付く。例えば、A-300の場合は、「正式採用300型(無人時限定待機形態変形可能およびホバー移動可能型)12号機」。「○号機」の数字は型番ごとにはリセットされず、イージスとして製作された機体すべての通算になっている。

また、まずは試作機が製作され、問題がなければその試作機が正式採用されている。導入予定の新技術があった場合は最初に試験機が製作され、そこから得られたデータをもとに試作機が製作される。


A-200(えーにひゃく)

深尋が着用するバランスタイプのイージス。正式名称は、「対超人戦闘特化型 動作増幅式擬人強化外骨格 イージス 正式採用200型(無人時限定待機形態変形可能型)9号機」。全体的なカラーリングは合金そのままの銀色で、各所には赤色が差し込まれている。赤く光る目を左右に2つずつもつ。

待機形態への変形機能が最初に搭載された機体である。


A-300(えーさんびゃく)

真由が着用するホバー移動可能タイプのイージス。正式名称は、「対超人戦闘特化型 動作増幅式擬人強化外骨格 イージス 正式採用300型(無人時限定待機形態変形可能およびホバー移動可能型)12号機」。全体的なカラーリングは白色で、各所には青色が差し込まれている。青く光る目を3つもつ。

腰部から垂れ下がったジェットエンジンを点火させることで、ホバー移動や上昇を可能とする。姿勢制御が難しいが、小回りを利かせた飛行もある程度可能である。


A-100C(えーひゃくしー)

哲範が着用する防御特化タイプのイージス。改修機。正式名称は、「対超人戦闘特化型 動作増幅式擬人強化外骨格 イージス 正式採用100型改修6号機」。ヘルメットのシールド部分がピンク色に光っているのを除けば、ほかはすべて合金そのままの銀色である。

A-200やA-300と比べて、素早い動きにはあまり向いていない。その代わり、装甲を強化している。


•サブマシンガン(対超人戦闘用)

鬼の頑丈な皮膚を破壊可能な強化弾に対応している。イージス装着状態での、ブレインマシンインターフェースによる操作以外では、セーフティが解除されない。真由や深尋が使用。


•アサルトライフル(対超人戦闘用)

鬼の頑丈な皮膚を破壊可能な強化弾に対応している。イージス装着状態での、ブレインマシンインターフェースによる操作以外では、セーフティが解除されない。哲範が使用。


•バイク(超人事件対策用黒バイ)

超人事件対策係に2台配備されている。車体形態はツアラー。サイレンやパトランプを搭載しており、車体色が黒色であること以外は白バイと変わらない。


•大型防弾装甲車(銃器対策警備車 超人事件対策仕様)

超人事件対策係に1台配備されている。基本的には、SATが使用する銃器対策警備車と同じものだが、上空に現れる鬼にも対応する必要があるため、索敵レーダーを搭載している。


•先端に刃の巻かれた長い杖

ハルバードの一種。ハナズオウが武器として使っていた。



〔その他〕

•レゾンデートルの凱旋パレード

4年前に、ネメシスが義憤の力を行使して起こした、日本のほぼ全域を揺らした地震。ネメシスの覚醒をもってネメシスのレゾンデートルが凱旋し、地震というパレードを行ったという意味で、ネメシス自身がこのように表現した。

ネメシスが居た花蘇芳市は被害が大きく、死傷者はここに集中している。この地震による死者は30人。負傷者は1000人以上。行方不明者は13人である。


•人造人間

橘生物工学研究所が、人工子宮を使って造ったもの。意識転送実験の器として用意された、魂の無い肉体。

人造人間の体細胞は、超ヒト体細胞に変異している。変異のきっかけは、ヴィクター・ジンが教授の意識を取り込んだ時。教授の意識は人造人間の脳に転送されたのだが、研究の初期段階から、ヴィクター・ジンは人造人間と一体化していたのだ。

ヴィクター・ジンはこの肉体を使い、ネメシスとして活動する。


•チケット

ネメシスの正体を知ることができるチケット。これを最初に手に入れたのは深尋であると、ネメシスは言っていた。

実際、超ヒト体細胞というチケットをその身に最初に宿し、鬼になった深尋は、ネメシスの正体であるヴィクター・ジンの記憶を見るに至った。


•十四柱の星雲たち(作中作)

小説家・今鳴夢が手がけた、オムニバス形式のファンタジー小説。テレビ番組でも紹介される話題作である。

のちに、この小説のファンタジー要素が実在していたことが判明する。


•エミリー

作中作である小説『十四柱の星雲たち』の、「死の魔神編」に登場する人物。モデルは作者の今鳴夢自身らしい。


(こん) 鳴夢(めいむ)

菫が小説家として活動する際に使うペンネーム。「今鳴る夢」「混迷の夢」といった意味が込められている。


•七色に点滅するポニーテール

朱莉が趣味で自作した電飾。彼女はこれを、自身のポニーテールの中に仕込んでいた。髪を束ねるヘアクリップは、電源スイッチを兼ねている。

真由はこれに気を取られたことで、前日のハナズオウとの出来事を共有しそびれてしまう。


•オニタイジ・システム

ネメシスが、竜から与えられた使命である超ヒト体細胞の回収を、円滑に進めるために考案した仕組み。超ヒト体細胞の塊である鬼が、刑務所という1ヶ所に集まるというものである。

細胞の回収に使用する予定の刑務所は、刑期が10年以上の重罪初犯者を収容する、LA級刑務所(男子刑務所)。殺人動機のある者を選んで鬼にし、殺人事件を起こさせれば、その鬼には高確率で10年以上の懲役刑が下り、LA級刑務所は次第に鬼の数を増やしていく。


•透明な卵形の箱

橘生物工学研究所で造られた、人工子宮。ネメシスはこの中で目覚めた。


•大きな立方体の形をした機械

橘生物工学研究所で造られた、意識転送装置。教授はこれを使って、人造人間に意識を移した。


•未来人の戦争

オニタイジ・システムが実行された理由。数百年後の未来で起きた、悪魔と妖精の戦争。

戦争に勝利したのは悪魔であった。だがそれは、悪魔に進化していなかったら、実現できていなかったこと。悪魔の1人である竜は、悪魔を悪魔たらしめたきっかけを作るために、赤次元エネルギーで変異した超ヒト体細胞を、過去から用意する必要があったのである。




【『ドロテア』の用語】

•怪獣の死体を回収してくれる場所

ドロテアが瞬間移動能力を利用して、怪獣の死体を転送した場所。怪獣の死体を処理するための施設である。


•紬の母がつけていた日記帳

健一が所持していた。紬の母がドロテアと共に戦っていたことが、詳細に記録されている。

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