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幼馴染の意地  作者: ヤマネコ
6/43

中学生(4)

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夏休み


健也「ははっ、うける」


仰向けでスマホを上に上げアニメを見ていると


鳴海「もうけん君ずっとアニメ見てるじゃん」

健也「好きだから良いだろー」

鳴海「偶には外に出たら?」

健也「外よりも家でこうしてアニメを見ていると時間の方が好きなんだよ」

鳴海「えーでもさー」

健也「うるせー、俺はアニメを見るんだー!」


鳴海の声が聞こえないように、音量を上げて掛け布団をかけてくつろぎながらアニメを見る。あぁ、最高だ。何も邪魔が入らないで思う存分アニメを見ることが出来る……こんな最高な時間はそうそうないだろう。あぁ、そろそろお色気シーンかな? 


鳴海「もう……」


鳴海はそんな健也を見て溜息をついて、スマホを弄っている。別にええやろ? この夏休みは鳴海の希望で、結構外に出て遊んでいるんだし(健也基準)……それに吉良の話だと、健也の知らないところで鳴海と愛奈は会っているようだし(吉良とメールのやりとりで知った)。鳴海は健也の部屋から出て行き、リビングの方に行ってしまった。


健也「ったく……」


気にせずアニメを見続ける。画面に映っている女の子たちはお風呂を一緒に入っており、楽しそうに会話をしながらお互いの身体を洗っている。時々どこか敏感なところを洗われているのか、少しずつ色っぽい空気が流れている。


健也「……」


ニヤニヤしながら画面を見ていると


ん? なんか足の裏に…って


健也「うははは! や、やめろ~~!」

鳴海「お~き~て~」

健也「や、やめ、やめてうっはは!」


足の裏をくすぐられて逃げようとしても足首を抑えつけられているので逃げることが出来ない。そのままくすぐり攻撃を受けていると


「いや、あん、イイィ、ああぁん~」


健也「あ……」

鳴海「……」


画面には女の子のあられもない姿で喘いでいる所が流れていた。それを見ていた健也を見た鳴海は


鳴海「どの子が好きなの?」

健也「え」

鳴海「この画面に映っている女の子のどの子が好きなの?」

健也「え、なんで」

鳴海「いや~、けん君ってどんな女の子が好きなのかな~って。それで、どの子?」

健也「全員」

鳴海「え」

健也「え」

鳴海「全員?」

健也「うん」

鳴海「5人くらいいるけど」

健也「5人だな」


画面には無邪気に笑うロリっ娘、遊び歩いていそうな可愛いギャル、清純そうなお姉さん、未だ身体の魅力は十分な熟女などなどが映っている


鳴海「…………あ、画面切り替わってまた違う女の子が6人出てきたけど」

健也「その6人もだな」


中二病っぽく眼帯を付けている可愛い女の子、オッドアイの女の子、武士道を極めていそうで規律をしっかり守ることにうるさそうな女の子、シスターっぽい女の子などなどだ。


ほんっと、かわいいな~~~♪


鳴海「……」

健也「鳴海?」

鳴海「私帰るね」

健也「? 分かった」


鳴海は部屋を出て、しばらくすると玄関が開け閉めされた音が聞こえ、鍵が閉まった音も聞こえた。よく分からないが健也はアニメを見続ける。なぜか戸惑ったような顔をしていたが、もしかしたらこういうアニメを見るのが初めて抵抗があったのかもしれないな。そんな考えをしたが、画面でキャッキャウフフしている女の子を見ているとすぐに忘れてしまった健也であった。







次の日


吉良「なんか愛奈の話だと鳴海の機嫌が凄い悪いらしいけど、どうにかしてくれない?」

健也「そんなことを言われても全く心当たりがないんだが」

吉良「ほんとに~?」

健也「……ほんとのはず……」


吉良にメールで会って話がしたいと言われたので、健也家と吉良家の中間地点にある公園に集まることに。どこかに移動して話すのかと思ったが、移動するのが面倒になり、お互いの中間地点なのでわざわざ移動する必要もないよなとなってブランコに座ることに。フランコの椅子は4つあり、健也は一番左、吉良は右から2番目になった。なぜか間1つ開けているが、それには特に理由はないらしい。


吉良「健也は今日までどんな感じに過ごしていたの?」

健也「鳴海と出かけたり、アニメを見たり、ゲームをしたりとか」

吉良「へー、鳴海さんと。どこに出かけたの?」

健也「散歩とか、カラオケとか、服屋とか、ファミレスとか?」

吉良「結構出かけているんだねー」

健也「そっちは?」

吉良「愛奈とよく出かけたよ。あとは機械弄っているとかかなー」

健也「どこに出かけたの?」

吉良「図書館とか、あとは電気屋とか、公園とか?」

健也「そっちも出かけているんだな」

吉良「愛奈といる時間は嫌じゃないからねー。なんだかんだで楽しいよ」

健也「へー。夏休みの宿題どこまで終わった?」

吉良「全体の6割くらいは片付けたよ。あとはちょこちょこやればかなって感じかな~」

健也「俺はもう終わらせた」

吉良「はやっ!」

健也「そうかなー? 鳴海ももう終わっているみたいだし」

吉良「愛奈も終わらせているみたいなんだよね……僕だけか」

健也「課題残っているとそのことが頭にちらついてなんか気持ち悪いからねー」

吉良「なんか気持ち悪いってなんか面白いね」

健也「そうか?」

吉良「そうです」

健也「なんで敬語」

吉良「あはは」


そんな感じで話をしていると吉良と健也のスマホが同時にピコんと鳴った。2人ともスマホを取り出して確認すると4人グルで鳴海が


鳴海【今度4人で遊びに行きませんか?】


とあった


吉良「どうするの」

健也「どうするもこうするも受けない理由はないんだよね」

吉良「なんか消極的だね。鳴海さんとはもっとガンガン行くと思っていたけど」

健也「? どういうこと?」

吉良「え、2人って付き合っているんじゃないの?」

健也「付き合う? あー」


よく遊びに行く仲として付き合うってことか?


吉良「?」

健也「あぁ、付き合っているぞ」

吉良「やっぱりそうだよね、2人とも仲いいもんね」


吉良は少し残念そうにうつむくがそれも一瞬、すぐに笑って


吉良「デートとか沢山してるんだよね? 何回も出かけているみたいだし」

健也「デート?」

吉良「なんでそんな不思議そうな顔をしているの……」

健也「デートって何?」

吉良「仲の良い男女が一緒に出掛けること、逢引ともいう」

健也「あ、そのセリフ聞いたことある。あれだよね」

吉良「僕もあの作品好きだよ。静かな感じとリアルさのある高校生男女がいいよね……ってそうじゃなくて!」

健也「俺と鳴海って仲良いのか?」

吉良「いや仲良いでしょ」

健也「仲良いのは分かるんだけど、デートの仲の良い男女に当てはまるかというと……どうなんだろうなーって」

吉良「あー、いやあてはま……いやでも……うーん?」

健也「そういう吉良と愛奈さんはどうなの? 2人も仲良いし」

吉良「愛奈? …………」

健也「何黙ってんだよ」

吉良「愛奈は……うん、一緒にいて楽しいけど恋愛的な意味でって言うとそうなのかどうか……」

健也「愛奈さんのことどう思っているの?」

吉良「一緒にいて楽しいよ。僕と意見が合うことが多くてそこまですれ違うこともあるにはあるけど直ぐに仲直りもするし…」

健也「好きなの?」

吉良「……」

健也「あ、ごめん、なんでもない」

吉良「……」


吉良はそれから黙ってしまった。健也の声は聞こえていないようだ。吉良に話しかけるも難しそうな顔をしており、何かブツブツと言っている。話しかけてもダメだと思った健也は顔を上に上げてゆっくりと流れていく雲をただ見つめていた













吉良「健也」

健也「んあ? あぁ、何」

 

頭を空っぽにしてただ空を見ていると、落ち着きを取り戻したのか吉良はすっきりとさせたような表情になっている。


吉良「愛奈のことだけど、多分僕は恋愛的な意味では好きではない……と思う」

健也「……そうか」

吉良「……うん」


少し空気が重くなるが、吉良は今まで座っていたブランコを漕ぎ始める


吉良「僕あまりブランコに乗ったことないんだよね」

健也「そうなの?」

吉良「小学校じゃブランコは競争率がとても高いからさ、何気に初めてちゃんと漕いでいる気がする」

健也「あー、競争率高いもんね」

吉良「ブランコの近くに列を作って待つけど、結局誰も下りないから列の4~5人くらいしか乗れないよね」

健也「だな」

吉良「それで放課後とかさ、僕はあまり外に出ないからブランコなんて乗らないしね」

健也「……確かに外に積極的に出ない人はそもそも公園にも行かないか」

吉良「そういうこと……あれ? あまり漕げないなー、これどうやってやるの?」

健也「後ろから押そうか?」

吉良「いいの!?」


吉良はとても嬉しそうに健也を見る


健也「嬉しそうだな」

吉良「小学校で高く漕いでいる人がいてさ、とても楽しそうだったんだ~」

健也「そんじゃ行くぞー」

吉良「うん!」


健也は椅子から降りて吉良の背中に回り、吉良が漕ぐと同時に背中を押す


吉良「うわぁ! あっはは! すっごーい!」


楽しそうに笑っている。吉良が楽しそうなのを見て、健也も楽しくなってきた


健也「しっかり捕まっていろよー! 落ちたら危ないぞー!」

吉良「うん!」


少しずつ振り幅が大きくなり、吉良の楽しそうな声も大きくなる


吉良「うわぁ、うおぉ!? あははは!」

健也「あははは!」


なんだか面白くなって健也も心から笑ってしまう。その気がなくても笑い続ければ、いつの間にか自分で笑いを止めることが出来ない。吉良も笑っていたが、健也の馬鹿笑いを聞いたのか、吉良も大きな声で笑い始める


健也「うっはははは!」

吉良「あははは!」


吉良が満足するまで背中を押し続けた後に、吉良家に遊びに行って一緒にご飯を食べて、一緒にゲームをしたりアニメを見たりととても楽しい時間を過ごすことが出来た



ブランコ懐かしい……

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