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幼馴染の意地  作者: ヤマネコ
22/43

中学生(20)

今回は残酷・性的なシーンが出てきます。苦手に人は注意をお願いします。もしよろしければ評価ポイントをお願いします!


今日は演劇部の活動を見に来た。近くに発表会があり、その発表会に選ばれるにはまず代表に入らなければならないらしい。吉良と共に学校の体育館に向かう


吉良「どんな演劇なんだろうね。僕楽しみだよ」

健也「部活に入っていないと、そもそも部活の活動や大会に興味出ないもんな」

吉良「そうそう、何かサッカーとか野球とかさ、無理やり応援に行かせようとする派閥がいるらしいよ」

健也「交通費・宿泊費・食事費全て出してくれるなら考えるけど、一部は自腹となると行く気がしないよな」

吉良「応援したい人がいるならとかもあるよね」

健也「実際は結果だけ聞いて感想を言いあうくらいだよね」

吉良「まぁ、いるね」

健也「演劇部の発表は中々行く機会が無いから楽しみだ。少なくともサッカーとか野球よりも長くはないだろ」

吉良「長いと疲れるしね」

健也「そういえば鳴海と愛奈は?」

吉良「あ、僕達男子しか呼ばれていないんだ」

健也「そうなの?」

吉良「まだ女子には見られたくないみたい」

健也「女子には見られたくない発表? それ発表になるんか?」

吉良「さぁ? まぁ僕達は見るだけで良いから気が楽だよね」


体育館に着くと、既に舞台には背景がセットされていて、何人かが台本を片手に話し合っている。舞台前にはパイプ椅子が2つ置かれており、そこが健也と吉良の椅子だろう。


吉良「僕達だけなんだね」

健也「もっといると思っていたけどな。なんか意図があるのかね。よー!」

演劇部A「あ、2人とも。来てくれたのか!」

吉良「呼ばれたからね」

演劇部B「良かった、2人の意見は絶対に欲しかったんだ」

健也「なんで?」

演劇部C「なんでって……鳴海さんと愛奈さんと一番仲が良いのは2人じゃないか、だから女子の意見も俺らよりも知っているんじゃないかって思って」

吉良「女子の意見? 演劇部の女子に聞けばいいんじゃないかな?」


吉良がそう言うと全員気まずそうな顔をした


なんだ? そんな気まずくなるような内容を発表する気か? 本当に発表して大丈夫なのか?


演劇部A「と、取り敢えず座ってくれ」


吉良と共に椅子に座り、舞台で忙しく動いている部員達を見る


健也「これもしかしたら新聞に出来るかもな」

吉良「出来るかもね。でもちゃんと許可は取らないとだめだよ?」

健也「わーってるよ。男子だけに見せるようにする発表なんて良いネタになりそうだ。新聞にしなくても面白そうな匂いがするよ」

吉良「そうだね、あ、始まるみたいだよ」


体育館にあるカーテンが閉められて、明かりがステージにあるライトだけとなった。そのライトも消えて、舞台の上でゾロゾロとしている音が聞こえる。ライトが薄くぼんやりと点き、舞台には男子数人がそれぞれポジションに立って話し始める













(基本的に男子役は隊員、女子役は女子と表記します。ここでやる女子役は男子がやっており、本番は女子がやることになっている)












隊長「どうだお前ら、計画はどうなっている」

隊員A「はい、女どものアジトの場所は分かりました。ですがセキュリティが固くてまだ突撃するには早いかと」

隊員B「現在隊員の何人かをアジトに偵察させています。そろそろ戻ってくるころかと……失礼」


隊員Bはドライバーを取り出して耳に当てて頷いている


隊員B「……隊長、偵察組は全滅したようです。奴らの奴隷となってしまいました」

隊長「馬鹿なっ! 情報は漏れていないはず、なぜ奴らに気付かれた!?」

隊員A「くそっ、俺達の野望を邪魔する気か!」

隊員C「隊長、大変です!」

隊長「どうした!?」

隊員C「奴らがここに攻めてきています!」

隊長「なんだって!? くそ、どうすれば!?」

隊員A「我々が時間を稼ぎます! 隊長は早く逃げてください!」

隊長「俺は隊長だぞ! こんなところで逃げるわけには」

隊員A「全滅したら元も子もないです! いいから早く! 我々を信じてください!」


何かが近づいている音が聞こえてくる。かなり音が大きく、地震が起きているみたいに揺れていた


隊長「っく! お前ら、後で合流しろ!」


隊長は部屋から逃げて行くと、数秒後に何者かが侵入してきた


女子A「見つけたぞ! 野郎ども! お前らの野望はここで終わるんだよ!」

女子B「生きて帰れると思うなよ、この変態野郎ども!」

隊員A「変態? 俺達は楽園を目指しているだけだ!」

隊員B「そうだ! お前らが過激なことをするからこんなことになっているんだ!」

女子C「問答無用!」


女子3人は隊員に刃物で切りかかって来た。隊員達は女子達の攻撃を受けないように、装備していた武器でそれぞれ反撃するが、女子の方が動きの速さと、武器の熟練度が上で隊員達は押され気味だ


女子C「うらぁ!」

隊員C「ぐあああぁぁ!」

隊員A「隊員C!? っく!」

女子A「っち、避けるなぁ!」

隊員B「今助けにっち!」

女子B「人の心配をしている場合かしら!?」

隊員C「……っう」

女子C「っは」


隊員Cは女子Cに心臓付近を刺されると動かなくなった。隊員達はCを助けようとするが、それぞれの女子が邪魔をしてきて助けに行くことが出来ない


隊員A「おい、隊員B、逃げるぞ!」

隊員B「でも、隊員Cが」

隊員A「ここで俺ら死んだら元も子もないだろっち!」

女子A「吞気に話をしている場合かしら!」


隊員Aと隊員Bは隊員Cを置いていって逃げ出した


女子A「逃がすか!」

女子B「いや、深追いはしないで! こいつは生捕りにしておきましょう」

女子C「殺さないの? もう死にそうだけど…」

女子B「実験材料にすればいいのよ」

女子C「それもそうね」


女子3人は隊員Cにロープを使って動けないように拘束して尋問する


女子A「隊員は何人いるんだ」

隊員C「誰が言うかっぐふっ」

女子B「答えろよ、お前に拒否権はねーんだよ」

隊員C「……」

女子C「何か話せ、よ!」

隊員C「ぐあっ、ゴホッゴホッ」


女子3人は無抵抗な隊員Cを蹴り続ける


女子A「お前らがエロいことを企んでいることは知ってんだよ! お前ら男が女を己の性欲を解消するための道具にしようとしていることは知っているんだ! 言え! お前らの隊員は何人いる! 隊長はどこだ! 話したら命の保障はしてやる」

隊員C「くっくく、はぁ……ゴフッ……」

女子C「何笑ってんだよ!」

隊員C「ぐ……、仲間は売れねー」

女子B「じゃあ死ぬ?」

隊員C「……あぁ、殺せよ」

女子B「あっそ」


女子Bが隊員Cを攻撃すると、隊員Cはピクリとも動かなくなってしまった


女子B「あ」

女子A「おい」

女子B「す、すいません、つい勢いで」

女子A「まぁ、死体でも役立つことがあるし、取り敢えず腐敗しないようにしておきましょう、このまま引きずって連れて行くわよ」


女子3人は動かなくなった隊員Cを引きずりながら姿を消した








隊長「皆は大丈夫だろうか…」

隊員A「隊長!」

隊長「おぉ、隊員A、隊員B、無事だったか! 隊員Cはどうした?」


隊長の言葉を聞くと、2人とも何も言わないでただ首を横に振った。それだけで隊長は2人の言いたいことが分かった


隊員「そうか、隊員Cは……。今日はこれを見て隊員Cのことを弔おう」


隊長は部屋の奥にあったカセットテープを複数取り出す


隊員A「それは!」

隊員B「隊員Cが愛用していたチラリ系ばかりの!?」

隊長「今日はこれをみんなで見て、隊員Cの言葉を思いながらしよう」


隊長がそう言うと、隊員2人は泣きながらも首を縦に振る


隊長が大きなモニターがある下のデッキにカセットテープを入れて、リモコンを操作すると、画面にはミニスカートを履いた綺麗な女性が写っていた。制服を着用しており、どこにでもあるような日常が映し出されている。女性は階段を上がり始めると、カメラもローアングルで撮られている。スカートはひらひらと動き続けて、隠れている布が映りそうで映らない


隊員「あぁ、この辺を熱く語っていたな」

隊員A「はい、隊員Cはパンチラも魅力的ですが、ギリギリ布が映らないで足の付け根が見えるところが素晴らしいと涙を流しながらも語ってくれました」

隊長「あぁ、私も覚えている。彼の熱意は誰にも負けないほどの熱さだった」

隊員B「懐かしいです、以前は隊員Cとよく揉めていたのに……っう」

隊長「今は思う存分泣け、沢山泣くんだ……っう」


画面に映っている女性は、突然の突風で捲り上がったスカートを慌てて抑える。両足の付け根の部分までスカートが捲れ上がったが、女性は股の方を押させたために、全てが捲れることが無かった。


場面が変わり、また違う女性が映される。今度の女性はロングスカートを履いており、歩幅も小さいため、さっきのようにローアングルから見るのは困難を極める。女性はただ道を歩いているだけで、特に屈むような動作も無い。ただカメラはずっと女性の後ろ姿、更に腰からお尻の方を中心に撮られている


良く見ると、下着のラインがうっすらと見える


隊員B「っふ、懐かしいものですね。隊員Cは最初これの良さを分かってくれませんでしたが、後々に分かってくれた。奴とは酒を飲みながらこの魅力をもう一度熱く語りたかったものです」

隊員A「そうですね。隊員Cは我々には思いつかない視点をいくつも教えてもらい、自分が知っていたと思っていた視点にも新たな見方を教えてくれました。私も隊員Cの素晴らしい視点の持ち主だと分かります。もっと早く理解出来ていたら…」

隊長「……本当に、良い奴だったな」


画面は真っ暗になり、動画を見終えた。デッキからカセットテープが出てきたのを隊長は取り出して、また違うカセットテープを入れると映像が映り始めた


隊員A「こ、これは私の」

隊長「……」

隊員A「隊員……そうですか、分かりました」

隊員B「わ、私のは」

隊長「隊員Aが終わったらだ」

隊員B「あ、ありがとうございます!」

隊長「まずはこれを見よう」


画面にはどこかの浜辺が映っている。波が行き来をして砂の上を歩いている水着姿のお姉さんが出てくる。水着姿のお姉さんは、砂浜に手と膝を付けて、お尻を画面に近づけるように突き出す。突き出された股の部分にはうっすらと線が出ており、女性が股の開く角度・お尻の突き出し方などを微調整していく姿が映っている。時々食い込みを直し、パチンとゴムの音が聞こえ、今度は近くにある岩にお尻を乗せて股を開き、手を胸から腰まで触って身体を揺らしている。さっきまで膝をついていたところには砂が付いており、より現実味が出ている。水着は胸と胸の間に紐が付けられているタイプでへその上に蝶々結びされている。その結びを解くと、抑えられていた胸の水着がゆっくりと開かれる。下の水着も腰の左右に蝶々結びがされていて、片方を取り除くと布が片方に寄り、足の付け根が見えるが股は見えない。女性は妖艶な笑みで、もう片方の結びを解こうと手を動かしたが、解いた水着を付け直していく





違う女性が映った。さっきと違い、部屋の中で過ごしている綺麗な女性だ。女性は短いスカートを履いてはいるが、ローアングルではなかった。女性が足を汲むと、わずかだが肌の色とは違う色が見えた。しかしそれも一瞬で、目を凝らさないと見ることが出来ないものだ。また女性が室内をウロウロと動くと、何かに躓いたようで、体勢を崩す。その時も、足と足の間に肌とは違う色が一瞬だけ見えるが、近くの机に捕まり、すぐに体勢を立て直す


隊員A「あぁぁ、素晴らしい。これがもうすぐ実現可能に……」

隊長「あぁ、そうだ。もうすぐでこれが叶うぞ」


また違うカセットテープを入れると


学校が映し出された。学生は女子だけが映っており、沢山の綺麗・可愛い女子が教室にいる。そこに1人の男子が入るが、全員まるでその男子が見えていないように日常会話をしている。男子は何人かの女子のスカートを捲るが、女子はそれをなんとも思わないで各自自由な時間をすごしている。女子の肌を触るも、やはり気付いていないように話をしている。座っている女子の足の間に顔を入れているシーンや、下着だけを脱がせてスカートを捲る、下から覗くなどしている。その後、不自然に壁や机に穴が開いており、そこから何か膨らんだ棒が出る。女子生徒達は全く違和感を抱かずに、その棒を上下に動かしたり、舐めたりしたあと、顔や手に何かがかかったようで、ハンカチやティッシュで拭きとる。男子は自分の下半身を気にするような動作をした後、女子の後ろに回り、身体をくっ付ける、椅子に座り、女子を自分の上に座らせるなどが映っていた


隊員B「はー、やっぱりいいものですね」

隊長「あぁ、素晴らしいものばかりだ」

隊員A「昔はもっと人数がいたのに……今は我々3人だけとなりましたね」

隊長「そうだな……あいつらの分も頑張らないとな。俺達が楽園を作るんだ!」

隊員A・隊員B「「はい!」」








暗転し、今度は女子3人が出てきた


女子A「ったく、ほんと男どもはイかれてやがる。なんですぐに身体に目が行くのかね」

女子B「もっと内面を見てほしいのに、すぐに胸や尻を見られますよね。向こうは気付いていないと思っているかもしれないけど、全くそんなことないっての」

女子C「でもあいつらあと3人でしょ? こっちはまだ100人単位だし、余裕でしょ」

女子A「忘れたの? あいつら自分達が死にそうになったら見境なく女を犯し始めたじゃない。油断していると女子C、アンタが犯されるわよ」

女子B「それより、あいつらどこに行った?」

女子D「現在解析中です…出ました。北西3キロ先です」

女子A「なるほど……今日は休んで明日に備えましょう。明日には私達の楽園が来るわ」

女子B「男どもは奴隷のように扱い、不要になったら実験台にすればいいんだわ」

女子E「今夜は焼肉ですよ~」


1人の女子を除いて、女子全員は焼肉を楽しそうに食べている


女子A「あれ、リーダー、食べないんですか?」

リーダー「あぁ、少し胃が痛くてな。今日は遠慮しておくよ」

女子B「これ胃薬です。どうぞおやすみなさい」

リーダー「ありがとう」


リーダーは部屋を出て、ある場所に向かった。そこには1人の人間が壁に寄りかかりながら座っていた。その人間は全身ボロボロだが、なんとか意思疎通は出来ていた


リーダー「……ダメだった。私1人じゃ止められる雰囲気じゃない」

隊長C「こっちも無理だ。人数が減ったとは言え、あいつらの怒りは抑えられない」

リーダー「やはり戦闘は避けられないか……何か方法は無いか?」

隊員C「ごふっ…っち、血が…」

リーダー「すまん、もう使える分は無いんだ。これ以上使うと確実に怪しまれる」

隊員C「昔からの付き合いだ。お前のことは分かっているさ」

リーダー「絶対アンタだけは…私が守るから」

隊員C「守られるほど、俺は弱く…ぅっつ」

リーダー「あぁ、もう動かうな。ほら、水だ」

隊員C「……すまねぇ」

リーダー「どうして男は女とそこまでしたいんだ?」

隊員C「本能…だな」

リーダー「本能?」

隊員C「自分の子孫を残したいという脳から命令が送られるんだ」

リーダー「じゃあその本能を遮るような薬を作れれば、もう争わなくて済む?」

隊員C「時間が無いだろ、もうこの戦いも終わる。この戦いの終わる前に、そんな薬を開発することはほぼ不可能だ。お前以外の女は全員男を殺すことに賛成なんだろ」

リーダー「……こっちにも、無理やり犯された仲間が沢山いるんだ。やめてと言っても、その怯えの声を聞いてより興奮する男どもに囲まれて身動きが取れない状況で一方的に蹂躙される。しかも他の者達は身動きが取れないようにされながら仲間が滅茶苦茶にされるところを嫌というほど見せられている。目を背けようにも、殴られ、蹴られ、自身も犯されながら、仲間が犯されているところを見せられる。逆らったものは首が胴体から離れ、目の飴に転がされる。あの子達にとって、男に希望は無く、あるのは絶望・憎悪だけだ」


リーダーからそう聞くと、隊員Cは溜息をつく


隊員C「あの頃は、経済も不安定になって法も秩序も無くなり、力こそが正義だった。今もそれが完全になくなったわけでもなく、現実に起きている。だが、現在はあの時みたいに力だけでなく、その他の力も無ければ戦うことも出来ない。だからあのとき程ではないが、そんなことは起きていないはずだ」

リーダー「そんなこと、あの子達には関係ないよ。目の間で仲間が滅茶苦茶にされた。それだけで男を滅ぼそうとするのには十分すぎる理由よ」

隊員C「けど、お前はその子達を止めたいんだろ?」

リーダー「えぇ、男達を殺したところで、こちらもやっていることは私達が憎悪している奴らと同じことよ、結局力で解決して、それから男どもを沢山痛めつけてから、ぼろ雑巾になるくらいまで粉々にしても怒りが収まるか…多分収まらない人が沢山だ」


2人は同時に溜息をつく。前に道を分かれてからもう二度と会うことは無いと思っていた2人。あの時のように仲良く話すことは限られた場所、隠密に行わなければならず、このことが第三者に見つかれば、無事では済まない。2人はその危険性を理解しながらも、この戦いを止める方法を探していた


隊員C「そろそろ戻らないと…」

リーダー「も、もう少しなら」

隊員C「ダメだ、早く行け、殺されるぞ」

リーダー「……」


リーダーは隊員Cから離れやがて姿が見えなくなる











隊長「行くぞ、これが最後の戦いだ」

隊員A「死んでも隊長についていきます!」

隊員B「絶対に勝ちましょう!」

隊長「……あぁ」


目の前にあるのは、何百人といる女子、全員武装をしており、とてもじゃないが勝ち目はあるとは思えなかった。しかし男どもは自分を奮い立たせて、雄たけびを上げながら大群の中に突っ込んでいく



隊長「ぐあっ!」

隊員A「隊長―! あぐっ!」

女子A「何よそ見してんだよ!」

女子B「ほらほらー、お前らが私達にやって来たことだ! 私達にやったんだから、やられても文句言えないよな!!」

女子C「おい、その男の首をこいつらの目の前で切り落とせ!!」

隊員B「や、やめろぉぉぉぉぉ!」

女子D「クスクス、何騒いでいるのかし、らぁ!」

隊員B「ぐはっ!」

隊長「ぐぅ、うおおおおおおおおおお!」

女子D「!?」

隊長「俺の仲間に、何をするんだ!」

女子D「がっ!」

隊長「うおおおおお!」


隊長は最後の力を振り絞って、落ちていた武器を拾い、デタラメに振り回す



瀕死の状態で、そんな大振りを連発すれば傷口は広がり、全身に激痛が走る


それでも隊長は諦めずに剣を振り回す


女子D「痛いなこの野郎!!」

隊長「ぐはっ……ごふっ」

隊員A・隊員B「「た、隊長―!!!!!!」

隊長「隊員を守るのは…隊長の仕事だ…」

隊員A「で、でもーーーー!」


もう立てない身体に鞭を打ち、もう全身が出血で真っ赤になっているのにも関わらず、立ち上がろうとするが、急所を的確に攻撃する女子軍団


それでも隊長は立ち上がり続ける


隊長「俺は……お前たちの隊長…だぞ…この程度でくたばるわけが……」

女子E「おらぁ!」

女子F「死ねぇ!」

女子G「ひゃはははは」

隊長「っあ…」


隊長は後頭部を思いっきり殴られ、それきり動かなくなる。体調が倒れた場所は、とてつもない出血で真っ赤になっており、未だにその真っ赤な部分は大きくなっている


隊員Aと隊員Bは死を覚悟した。2人とも全身ボロボロで、体力も底をつき、とてもじゃないが、武装している相手100人以上を相手にする力は少しも残っていなかった


もうだめだ 2人が目を閉じると、何か「キーン」という音が辺りに響く。女子軍団もそれに気づいたようで、何事かと辺りを見渡すも誰もいない


「戦いをやめろ、全員武器を置け」


スピーカーから男の声が聞こえた。隊員の2人はこれに聞き覚えがある


隊員A「ま、まさか」

隊員B「……」


そして遠くから2人がやって来た。1人は2人が知っている人だが、もう1人はなんと女子だった。女子軍団もこの光景には度肝を抜いたようで、全員困惑している


リーダー「全員、武器を置け!」


女子達は、お互いを見てどうするかを話したが、リーダーがもう一度武器を置けと命じると、武器を置くことはないが、構えることもやめた。最低限話を聞く気はあるようだ。隊員の2人は武器を構えるどころか、立ち上がる余裕もないので、そのまま地面に這いつくばっている


リーダー「この戦いはやめよう」

女子軍団「「「「「は?」」」」

リーダー「こんなことをして戦いを終わらせてどうなる!? これじゃあ私達が嫌い、憎しみを持っている男達を同じじゃないか、徹底的に痛めつけて、蹂躙して楽しむ! まさに私達の嫌いなやり方じゃないか、そうだろ?」

女子A「……リーダー、どうしちゃったの? その男に何かされた?」

リーダー「違う、前から思っていたんだ。このやり方で本当にお前達が満足するのかどうか! こいつらを見ろ! 全身血だらけで、そいつは首と胴体が繋がっていない! これは、お前らが一番嫌っている光景じゃないのか!!!」


リーダーがそう叫ぶと、軍団の中にも戸惑いと混乱が生まれる。この隙をついて、逃げ出そうとした隊員Aと隊員Bは起き上がろうとするが


リーダー「お前ら2人もそうだ、これ以上戦うのは止めないか!? もうお前らに勝ち目はない! このまま降参すれば命は保障してあげられる」


リーダーがそう言うと、隊員達は激怒した。降参すると思っていたリーダーは、隊員達の視線に驚く


隊員A「勝ち目がない? ……ふざけるな、わが同胞達の命を奪ってきたお前が何をそんな偉そうに……ゴホッゴホッ」

隊員B「そうさ、お前達が変に抵抗するからこんな戦いに……なっているんだ」

女子A「ふざけないで! 変に抵抗!? 抵抗するに決まっているだろ!」

女子B「お前ら身体ぐちゃぐちゃにしてやろうか? ギリギリ死なない程度に引き裂いてやろうか? あぁ!?」

隊員A「ふふ、やれるものならやってみろよ……がっ!」

女子B「あ」

女子D「ちょっと、そいつ私がやりたかったんですけど~?」

女子B「大丈夫、心臓は刺していないから、他の場所ならいけるでしょ?」

女子E「やったー次私ね!!」

隊員B「ぐはっ…」


それきり隊員の2人は動かなくなってしまった。女子軍団の視線は最後の男と、リーダーを見ている。男を見るのは憎悪だが、リーダーを見るのは戸惑いが多かった。


今ならまだ話を聞いてくれるかもしれない


リーダーは再び口を開く


リーダー「こいつは見せしめとして生かしておくのはどうだろうか? 他国との話し合いとか、橋渡しに男が必要になる時がある時、男が必要になるかもしれない! どうだろうか?」


リーダーの発言力は大きく、何人かは悩んでいた


いける、このまま仲間を増やせば


そう思った矢先、自分の膝に激痛が走る


激痛で前身が前に倒れ、床を舐めるように伏せるリーダー


女子A「笑わせるよね。その男のことが好きだからって」


女子Aの発言により、他の女子達は戸惑いから殺意へと意識が変わっていく


女子C「リーダー、もしかしてそいつが好きだからこんなことをしているんですか? 見損なったわ」

女子D「最低」

女子E「どうなんだよリーダー!」

リーダー「っ! そんなことっあ!!!」


また銃声がなり、横腹に激痛が走る


女子B「私昨日見ちゃったんだよね。こいつとリーダーが逢引しているところ」


女子Bの発言で、また女子軍団の殺意は上がる


リーダーは違うと言うが、もうリーダーの言葉を聞くものがいなかった


女子Aがリーダーに向けて銃を向けると


隊員C「やめろ」

女子A「あ」

隊員C「俺が脅してそいつをそういう風に言わせた」

女子B「……本当なのリーダー」

リーダー「ち」

隊員C「違くない。本当の話だ」


リーダーは痛みに耐えて否定しようとするが、隊員Cの目はリーダーを力強く睨んでいた


隊員C「俺はそいつが嫌いだ、憎いほどにな!! こいつを利用してお前らを殲滅してやろうと思ったんだよ!!」

女子C「まぁ生かすつもりもないし、殺すけど」


隊員Cはリーダーを見て、ほんの少しだが口角を上げるがそれも一瞬


目の前にいる女子軍団を睨み


隊員C「やれるもんならやってみろ、俺は簡単には死なないぞ」


銃声が何度も鳴り響く











女子D「リーダー、これ包帯です。一応傷口は縫いましたけど、激しい動きはダメですよ」

リーダー「……」

女子E「リーダー、これ食事です。どうぞ」

リーダー「……」






女子A「あれどうする?」

女子B「まだ生かす価値はあるでしょ。一応生かしておきましょう。世話はあいつらに任せれば問題ないでしょ」


リーダーは何も話さず、ただ虚ろな目で自分の胸に抱いている物を見た。目の前には血まみれの包帯と、彼の首があった。その首を胸に抱きしめるも、涙を流すことはない





暗幕やカーテンが開けられ、体育館には太陽の日差しが差し込んできた


しかし体育館の空気はその暖かさ全てを凍らせるくらいに、冷え切っていた



健也「……」

吉良「……」

演劇部A「どうだった?」

演劇部B「悪くないと思うんだが」

健也「……」

吉良「色々言いたいことはあるけどさ、まず1つ」

演劇部A「なんだ」

吉良「これ本当に発表するの? 内容が過激すぎない? 性的なシーンもあるけど、血も沢山出ているし、そもそも発表出来ないんじゃない? 年齢規制とかで」

演劇部A「あーそれなら問題ない。これは身内で見せるものだ。発表はもう少し表現が軟らかい。内容は変わらないけど、エロいシーンはほとんどカット、血もほとんど出ないで口論するシーンで終わる」

健也「……」

吉良「健也?」

健也「過激すぎるだろ!!」


体育館の中で反響するほどの声量で文句を言う健也


演劇部B「それは俺らも思った。でもこれは話を超過激にした感じだから。本当はもっと軟らかいから」

健也「なんで過激な方を見せたんだよ」

演劇部B「過激だとさっき吉良が言った通り、そもそも発表することが出来ない。もともとはこっちを出そうとしたんだけど、部員達からもっと控えめにしろと言われたんだよ。そうなるとお蔵入りになるだろ? だから出来るだけ多くの人に見せたくてさ」

吉良「女子役って、女子がやるんでしょ? よくこんな過激な内容をやってくれたね」

演劇部C「最初は嫌がっていたんだけど、勝負で勝ったから」

吉良「勝負?」

演劇部B「まぁ色々と、そこは気にしなくていい」

健也「知りたくないわ、そんな舞台裏の事情なんか」

吉良「そうだね。流石にこれは聞きたくない」

演劇部A「で、どうだった? この演劇の評価は?」

健也「エロい話については概ね素晴らしいと思う。安易にアップするのではなく、遠いところから近づいては遠ざかり、ローアングルからハイアングルを的確に使っているのは文句なしだ。ただグロイのはやめろ、耐性無い人は倒れる」

吉良「健也むしろお色気シーンしか見てないでしょ、あ、こら、目を逸らすな〜」

健也「まぁ、それは置いといて、吉良はどんな感想だ?」

吉良「僕からしたらどっちも耐性が無いから辛かっただけかな。ただこれリーダーの人どうなったの?」

演劇部A「目の前で隊員Cを殺されて心が壊れた」

吉良「なんでそんな設定に…」

演劇部B「いやほら、演劇って基本的にハッピーエンドで終わるじゃん? しかも発表するものだと、基本的に明るい話が好まれるんだよ。学校の部活評判とかにも関わるからな」

吉良「うん、で?」

演劇部A「それならむしろ、ガンガン尖らせた演劇をやってみないかって話になってな。それでこうなった」

健也「分かりやすい」

吉良「そう?」

健也「とりあえず、お色気シーンは80点だ。ただ、もう少し胸が大きい人が良かった」

演劇部A「分かってないな。確かに胸も大事だけど、尻の方が重要だ。尻が重視されている映像があったろ、それを見ても胸だと言うのか?」

健也「た、確かに尻の良さも教えてもらった。でも胸が小さいとそれで気分が下がるっていうか……」

演劇部B「2人とも馬鹿だな。胸と尻、両立出来ている女が最高だろ」

演劇部C「それに腰の括れ、肌荒れがないこと、小顔なのも重要だろうが! あと透けた下着も良いだろうがヨォ?? あぁん??」

健也「おーなんだ? やるのか?」

演劇部A「いい機会だな健也にお前ら、女のエロさの魅力について話し合おうじゃないか」

演劇部B「乗った、今日は寝られると思うなよ?」

演劇部C「全員、跪かせてやるぜ?」

演劇部D「あ、吉良君はどうする?」

吉良「僕は少し具合が悪くなったから帰るよ。健也は?」

健也「こいつらの相手をしてから帰る」

吉良「じゃあ先に帰るね、お疲れ」

演劇部D「吉良君、ごめんね」

吉良「楽しんでいるみたいでよかったんじゃない? 部活頑張ってね」

演劇部D「うん、じゃあね」















体育館を出て空を見上げる吉良。ポケットに入っているスマホを見ると、そこに表示されている名前を見て、苦笑いする


吉良「はい、うん、体育館で盛り上がっているよ。僕は帰る。うん、じゃあ」


もう一度体育館を見て、なんともいえない笑みを浮かべた後に、学校から去った



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