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シシ狩り!〜自分の正義を貫いた結果、パーティを追放されたけどまあいいか!俺は自分の夢を信じて突き進むだけだ!〜  作者: 青山喜太
この世界は繰り返しているんだ編

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第四十九話 冬を待つ者

「この手紙、私たちに向けられたものだ……繰り返す時について言及されている」


 レーデンスの言葉に、ドンキホーテは目を見開く。


「……誰からだ?」

「まて、読んでみる……」


 レーデンスは文字を緊張しながら、読み直す。先ほどまでは文字の羅列としか思えなかった文を改めて、音読する。




 繰り返す時に抗うものたちへ


 この手紙が貴方達三人の元へ届くことを祈っています。

 しかし手紙を届けてくれる私の友人は、届けると言ったら必ず届けてくれる性分の持ち主、届くことは恐らく確実でしょう。

 なので、貴方達が読んでいること前提で、お願いをしたいと思います。

 難しいお願いではありません、貴方達と是非、会ってお話したいのです。


 この時の牢獄を作り出した張本人をお教えしたいのです。


 今から四日後、つまり、時が繰り返される日の一日前、王都エポロの端の端、エクリ区のレンガ広場、時間は、午後の一の刻にお待ちしています。

 唐突で、信じがたい事だと言うのはわかっております、ですが、どうか信じていただきたい。

 私も、いえ私たちもこの時の牢獄から抜け出したいと思っているのです。その気持ちは、貴方達も同じはず。

 だからこそ、私たちは協力しあえるはずです。

 それでは、四日後にお待ちしております。


 冬景色を待ち望むものより。



「な、何言ってんだ……」


 ドンキホーテはレーデンスによって音読された手紙の内容に困惑する。


「この手紙の主はいったい何者なんだ……」


 レーデンスがそう呟いた時だった。


「全く、いかにも……胡散臭いね……」


 先ほどまで、ベットの上で意識を失っていた少年の声が二人の耳に入った。

 バッ、とドンキホーテはベットの方に振り返り、心から溢れ出る言葉を口にした。

 

「ロラン!! 起きたのか!!」

「うるさい……ドンキホーテ……はぁ、ここは教会だよね、レーデンス」

「そうだ、怪我人を受け入れてくれる王立の勇者教の教会だ」


 ロランはむくりと、上体だけ起こすと、あたりを見回しため息をついた。


「父上も、母上も来てないか、よかった、僕がザベリン家の人間だとはバレてないみたいだね」

「ああ、一応、成り行きで、ドンキホーテの親族ということになっている」


「え」と惚けるドンキホーテをよそに、ロランはベットから抜け出し、床に立った、まだ足がおぼついていない。


「おいおい、大丈夫かよ、ロラン!」

「ああ、大丈夫だよ、誰かさんの無駄に激痛の走る、回復魔法のお陰で、ね」


「なんだよ」と口を尖らせる、ドンキホーテに、レーデンスは苦笑する。

「そんなことより」とロランは続けた。


「手紙の件だ。なんだい、その怪しい手紙? 起き抜けにとんでもないものを聞かされたんだけど」

「折り紙手紙で、飛ばされてきたものだ、差出人は分からん」


 大きなため息を吐いたロランは、頭を抱えた、そして、手をレーデンスに差し出す、手紙をよこしてくれという合図だ。

 その意図を汲み取ったレーデンスは、ロランに手紙を渡す。

 手紙を受け取ったロランはじっくりとその手紙を読み直す。文字の一つ一つを穴が開くのではないかというほど注意深く読み進めた後、再び、はぁ、と息を吐いた。


「暗号……なわけないか、文字にもなにがしかの魔法が仕掛けれているわけでもない、そして、恐らく、はぁ……。

 戦う意図はないのかも、ぼくたちの居場所を知っておいて、何もしないのがその証拠、だと思うんだけど、しかし、罠の可能性も捨てきれないし……」


 一人で悩み始めるロランに、ドンキホーテは口を挟む。


「なあ、ロラン、結論から言ってお前はどう思うんだ?」


 その言葉に、せっかちだな、とロランは思うも今、考えうる最善の案を提示した。


「僕は……正直にいうと……せっかく今までの一週間よりも順調に進んでいるのに、リスクが高すぎると思ってる、もし敵の罠だったら……そう考えると……迂闊には行けないね」


 それを聴くと、ドンキホーテは不服そうな顔をロランに晒した。


「しかしよう、ロランこれはチャンスじゃねえか? この手紙の内容が本当なら、俺たちは、この世界を歪めちまった犯人にたどり着けるんだぜ!」

「それはわかっているんだよ、ドンキホーテ、話を最後まで聞いてくれ、迂闊には行けないと言ったんだ、いいかい、この約束の日まで四日間ある、この時間を利用して出来る限り、対策を練ろう」


「じゃあ」とドンキホーテは目を輝かせる。


「そうだ、これはまたとないチャンスだ、罠かもしれない、騙されているのかもしれない、しかしこんなアプローチは、今までになかったのも事実なんだ」


 ロランは、「だから」と続けた。


「今から四日後、僕たちは対峙する、この手紙の差出人とね」

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