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シシ狩り!〜自分の正義を貫いた結果、パーティを追放されたけどまあいいか!俺は自分の夢を信じて突き進むだけだ!〜  作者: 青山喜太
幻想英雄譚編

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第103話 ほらな?

 蝶を追いかけドンキホーテは、見事に戦場から離れることができた。ドンキホーテの後ろで誰かが叫んだ。


「あの小僧を止めろ!!」


 だが誰も追ってはこない、それもそのはずだ、当の戦いの舞台である。城の各階につながる大広間ではついに、冒険者部隊が3隊、揃っていた。

 乱戦はさらに、激化しついにドンキホーテを追う者は誰一人いなかった。

 蝶は飛ぶ二階に行きさらに廊下を飛ぶ、ドンキホーテは追いかけた。蝶はどうやらどこかに向かって飛んでいる、ドンキホーテも、変化した女魔法使いローザがどこか目的地があるのだと勘づいた。

 正面から言っても敵わない、ならば出来るだけ距離をおくほうがいいドンキホーテはそう判断し一定の距離を保ったまま蝶の後をつけつづけた。

 幸い蝶となったローザはドンキホーテのことに気づいていないようだ。

 やがて蝶が月明かりの照らされる、ダンスフロアに到達する。そしてダンスフロアで蝶の形態から人へと戻ったローザは、ダンスフロアの入り口からちょうど反対側にあるドアに近づき、言った。


「マーシーよく聞いて私たちは負けるあなたたちだけでも──」



 後から追いついたドンキホーテは入口のドアに、身を潜めながら会話を聞いていたそれ以上の言葉は何を言っているのかドンキホーテには分からなかったしかし、魔女が完全に油断していることを察するとやるなら今だと感じた。

 剣を引き抜き、一歩ドンキホーテはダンスフロアに足を踏み入れた。

 ここで奴を殺す、見たところ一番強く、マザーと呼ばれていたあの魔女を殺す。

 恐らくそうすれば士気は下がる、あの魔女が負傷した瞬間の他の魔法使いの慌てようからドンキホーテはそう考えていた。こいつは指揮官か何かなのだと。


「そうだ、殺せ、殺せ、正義のために」


 デリメロは嘲笑する。そしてドンキホーテの目の前でニンマリといやらしい笑みを浮かべていた。

 突如現れたデリメロは、言う。


「せいぜい頑張れよ、今日は沢山殺したよな? お前ももうしばらくしたら俺みたいになるぜ──」


 デリメロは笑いながらこう言った。


「俺みたいな殺人鬼に」


「黙れ!」


 思わず大声を張り上げたドンキホーテは、目の前に魔女がいることを忘れてしまっていた。


「何者か!」


 ローザは、叫ぶ。完全に不意をつくタイミングはドンキホーテは、ハッとして、剣を引き抜く。


「貴方は、さっきの……やめなさい子供を殺したくはありません」


「……! 子供を被害に巻き込むお前らが何を!!」


 ドンキホーテの怒りに、魔女は何も言い返さなかった。ただ、後悔するように目を瞑った後、光の粒子と共に現れた杖を装備しただドンキホーテに向かって杖を向けた。

 戦いの合図だ。

 ドンキホーテもまた剣を構える。

 方や手合いの魔女、方やほぼ無傷の戦士、勝利は目に見えている。勝てる、いや勝たなければいけない。ドンキホーテは地を蹴った。ドンキホーテの剣は空気を裂き、ローザの首元へと刺突が向かう。

 だがローザは杖を地面に対し垂直にかまえ僅かに杖を剣の側面に当てて、そのまま受け流した。

 剣の軌道はそのまま明後日の方向へと向かってしまう。しかしドンキホーテはそらされた剣をそのまま力を込め無理やり軌道を変えて薙ぎ払った。

 その薙ぎ払いの一撃は次こそローザの首を落とすべく放たれる、しかしローザは何の躊躇いもなくその軌道上に左手を翳した。


「──バスターショック」


 その言葉と共に、ローザの翳した左手から斥力が放たれた。剣は再び跳ね返され、ドンキホーテは大きく体勢を崩される。ローザにとってはそれは絶好の機会だった。

 ローザは杖の先端に氷の刃を形成させ、そして体勢を崩したドンキホーテに、向けてその刃を突き出した。

 このままこの氷の刃を突き出せばドンキホーテの心臓を貫けれる、だと言うのに一瞬、ローザの動きが鈍る。何かに躊躇った彼女の動きの乱れを、その一瞬に生じた、付け入る隙をドンキホーテは見逃さなかった。

 崩された体勢からドンキホーテは逆にそのバランスの悪さを利用し、足を軸に体を半回転させる。そしてそのまま氷の刃を躱し、さらに体を回転させ勢いのまま、


「うおおおおお!!!」


 剣を横一文字に払い、ローザの腹部を切り裂いた。


「ぐっ、ああ!!」


 口から血を吐いたローザはそのまま仰向けに地面に倒れる。

 やった。終わった。

 安堵と達成感がドンキホーテの胸に湧く。ついに終わったのだ。この魔女の素性は知らないだが、重要人物であることは間違いないのだ。

 でなければこれほど強くそして、仲間から庇われたりはしないだろう。この女の死を早く知らせなければ、そう思い立ったドンキホーテはダンスフロアの入り口へと足を運ぼうとした、その時だった。


 ──バタン!


 ドンキホーテの背後から音がした、思わず剣を構え──


「お母さん!!」


 ──ようとしたドンキホーテはあっけに取られた。背後の扉から現れたのは年端もいかない少女だったからだ。



「お母さん! お母さん!」


 少女は揺らす、ドンキホーテが殺した魔女の体を。

 デリメロはニタリと笑った。

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