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シシ狩り!〜自分の正義を貫いた結果、パーティを追放されたけどまあいいか!俺は自分の夢を信じて突き進むだけだ!〜  作者: 青山喜太
幻想英雄譚編

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第101話 死闘②

 数分前。


「間違いない! 攻めてくるぞ!」


 灰色のホウキの牙城である、森の中の打ち捨てられた城にて、男が叫ぶ。その叫びは古城の大広間に響き渡りそこに集まっていた何十人もの、半魔人たちの耳に入った。

 そして、半魔人たちはざわつき始める。


「くそ、どうして場所が……!」


「戦うしかないのか?」


「交渉に行ったやつからの連絡がない時点でこうなることはわかってただろ!」


 集団の中でさまざまな言葉が行き交うなか、ただ大広間の隅で、金髪の白い肌の、妊娠した女性は不安そうに自らの服の裾を握った。


「不安なの? マーシー?」


 妊娠した女性、マーシーは突如として話しかけられたことに驚きながらも、声の主の方向に目を向けた。マーシーに似た金髪の髪と白い肌を持つ女性が立っていた。


「母様……」


 マーシーの視線の先には自分の母であるローザが立っていたそのことを、確認するとマーシーはコクリと頷く。


「正直にいうと、そうなのです母様、私たちどうすればいいのかしら、逃げるにしてもわたしたちに居場所なんてないし……」


「大丈夫、ジョンも私も、マーシーがいるうちはここを絶対に守り切る。だから安心して……お腹の子にもそう伝えてあげて」


 マーシーはその言葉を聞くと、思わず、自らの膨らんだ腹部をさする。そして「わかった」と返事をした。

 するとバタバタと走る音がマーシーとローザの耳に入ってきた。


「お姉ちゃん!」


「待てよ! チャル! ああ、もう!」


 チャルと呼ばれる活発そうな金髪の可愛らしい少女と、ダークグレーの髪の少女よりも少し背の高い少年がローザとマーシーのそばに走ってくる。


「チャル? どうしたの」


 そばに走ってきた。マーシーは腹部に負担をかけないように、抱きついてきた、チャルの頭を撫でた。


「つまんなくて! 遊びに来た!!」


 そういうチャルの能天気さに思わず吹き出してしまうルーシーとローザ。しかし少年の方はその能天気さが気に食わないらしい。


「何言ってんだ! チャル! ごめんなさい姉様、母様! すぐに部屋に戻ります!」


「ふふ、そうね、ありがとうカイン」


 ローザはダークグレーの髪の少年、カインに向けてそう言った。カインはチャルの右手を引き、ローザの言う部屋に連れていく。


「待ってよお兄ちゃん!」


「うるさい! 安全になるまで僕たちは隠れてんだ!」


 そう言って二人が階段を登っていこうとした時だ。


「待って! カイン! マーシーお姉ちゃんも連れていってあげて!」


「母様……私も結界の守護ぐらいは」


「何を言っているの貴女だけの体じゃないのよ」


 すると唐突に天窓から光が差す。

 ちょうどマーシーの母ローザの視線上にある天窓には空中に漂う光の球がみてとれた。


「閃光弾だ!」


 上から声が響く。見張りの声だ、大広間一回の梁の上で窓から外を見ていた、見張りが叫んだのだ。

 次の瞬間。金色の光の線が叫んだ見張りの喉を貫いた。


 ぼとりと死体が梁から落ちる。


「ライフル! 魔弾の射手がいるぞ!」


「結界を戦闘用にしろ!」


 瞬く間に戦は始まる。思わず口を塞ぎ呆然とするマーシーにローザは叫ぶ。


「しっかり! マーシー! カイン!」


「はい!」


「お姉ちゃんと、チャルをお願い!」


「母様もご無事で! 姉様! 浮遊魔法をかけてお運びします! 僕の近くに!」


 マーシーはただ頷くことしかできなかった、だが心配そうな視線をローザに投げかけるとローザはただ、マーシーに向けてウインクをした。

 心配ないと言うように。

 そしてマーシーたちが上の階のさらに別棟まで行ったことを察するとローザは慌てふためく人々の群れへと突き進む。


「マザー・ローザ!」


 すると茶髪で短髪のローブを来た男性が喋りかけてくる。マーシーの夫ジョンだ。


「ジョン、状況は?」


「戦闘用の結界の展開に成功しました、しばらくは破られないかと」


「結構、このまま予め決めていた防衛位置に、皆んな展開して!」


 ローザの呼び声にに灰色のホウキの構成員たちは頷いた。

 各員が持ち場につく中、一人の男がその場に残りジョンとローザを睨みつけていた。


「マザー・ローザ」


「ビルギス……」


 ビルギスと呼ばれた男はローザを睨みつけたまま、口から吐き出すように言った。


「やはりこうなったな、もっと戦う準備をしていれば!!」 


 緊急事態にもか変わらず、そう叫ぶビルギスにジョンはいう。


「ビルギス! 元はと言えば貴様らが──!」


 しかし、ローザはジョンを静止した。


「ここで争ってもしょうがないでしょう、我々は今生き残らなければならない、ビルギス? 協力してくれるかしら」


「当たり前だ、ここは俺の城なのだからな」


 そう言ってビルギスは自らの影に飲まれて消える、ビルギスの得意とする瞬間移動だと分かるとローザは改めて戦いに備えるべく、指を鳴らした。

 すると光の粒子がどこからともなく現れ、ローザの右手に収束する。

 そしてそれは杖となった。


「さぁ! 皆、耐えましょう!! 未来の子らのために!」


 ローザの声が届き灰色のホウキたちの雄叫びが、城に響く。

 そしてそれと同時に、斧が剣が弾丸が、結界にヒビを入れた。

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