学校の文化祭でバイクレースしたいからバイク部作るよ!
5月下旬。昼休み、教室にて。
ケン・ナオ・エシマで昼食中。
ナオ「ケンちゃん!ヤバか!来年度定員割れしたら廃校げな!」
ケン「は?」
ナオ「廃校阻止のためにバイク部ば作ってから学校アピールしよい!ケンちゃんが部長で!」
ケン「はぁ!?んな訳あるかい!」
ナオ「んな訳ある!バイク部作らんやったら廃校にする!」
ケン「さっきと言い分がちゃうやんけ!」
ナオ「もう、せん細かことは大丈夫やけん、とりあえずバイク部作って!」
ケン「あああああ!また面倒なことに巻き込まれた‥。」ケンが頭を抱える。
ケン「バイク好きなヤツ集めて遊びたいんやろ?わざわざ部活にせんでもエエやん?」
ナオ「いや、でけん!学校でレースするけん部活の枠が要るやん!」
ケン「学校でレース?もしかして、ばくおん!!読んだ?」
ナオ「読んだ!アレばする!決定事項!」
ケン「そういうことか!面白そうやん!やったろやないか!」
ナオ「エシマ!ケンちゃんがどうしてもバイク部ば作りたがげなけん、先生に部活の作り方ば聞いてきて今すぐダッシュで!」
エシマ「あ、うん。分かったわ。」
ケン「ばくおん!!はアニメ見た?」
ナオ「見とらん。友達んチに漫画のあったけんそれだけやね。」
ケン「部活入らんとバイトするつもりやってんけど、バイク部ならやってみたいわ!」
ナオ「やろ!?」
ケン「うん!だいたい、この大原チャリ時代にバイク部が無いのがおかしいわ!」
ナオ「そうばい!野球とかサッカーできるヤツよか、原二運転できるヤツのほうが多かとやけん!」
エシマがメモ紙を持って戻ってきた。
ナオ「何げな?」
エシマ「部活を作るには5人の部員と具体的な活動内容と生徒会と校長の承認が要る。ばってん、前例が無かけんどげんなるか分からんげな。」
ナオ「マジか‥面倒くさかごたるね。」
ケン「部員と活動内容は何とかなるし、まず生徒会と校長の弱みをにぎっとこーぜ!」
ナオ「おっけ!精神攻撃は基本。」
IT関係が得意なアントを捕まえて。
ケン「コイツ等の情報、主に弱みを調べてくれん?二千円払うわ。アント君の保険にもなるし二千円もらえるしナオに恩を売れるし利益しかない良い仕事やろ?お願いしますアント大先生!」
ナオ「これ明日の朝までね!」
アントク「いや今日バイトやけん無理やし‥。」
ナオ「いや、無理とか無い!ヤル気の問題やけん!出来んやったら罰ゲームな!分っとろーな?お?」
ケン「まぁまぁ。活動内容とか部員集めとかあるし、今週中でエエやん。アント君たのんます。」
アント「あー、まー、やってみるわ。」
ケン「ほな、期間延長した分は料金安くなるわな?1000円で頼むで。」
アント「はぁ?」
ナオ「延長してもらったとけ、なんか文句あっとかやん?」
アント「分かったやん。クソが‥。」
ケン「よっしゃ!頼むで!」
ナオ「いま部員はケンちゃんとエシマやけんあと3人集めやんとか‥」
ケン「はぁ!?お前はやらなアカンやろ!?」
ナオ「俺はバイク部が出来てから入部するわ。」
ケン「あっそ。ナオちゃんがヤル気ないなら、オレもやらんわ。」
ナオ「いや違うやん!バイク部設立のためにやん!絶対これが必要になる!考えがあるけん!バイク部は絶対するけん今は見逃して!」
ケン「そういうことなら、分かったわ。でも、部員集めは手伝ってくれよ。」
ナオ「おっけ!」
ー・-・-・-
後日。昼休み、教室にて。
ケン・ナオ・エシマで昼食中。
ナオ「部員集まりそう?」
ケン「ダメやわ。色々と声かけてみたんやけど、みんな部活とかバイトが忙しい言うて断られるわ。ナオちゃんの方は?」
ナオ「俺も同じやね。」
エシマ「あー、もう5月末やし、みんなドコかに入っとるよね。」
ナオ「なら、他の部活つぶせばいいやん!」拳を挙げる
ケン「ヤメーや!暴力でつぶすつもりかよ!?これやからパワー系は‥頭を使わんかい!」
ナオ「どげんすると?」
ケン「また、アント君に弱味調べてもらって脅迫して入部させる。」
ナオ「せんかこつしよったら、またカネと時間のかかるばい?」
ケン「そうやんなぁ‥。あ!姉ちゃん誘ってみるわ!バイク持ってないけどエエやろ?」
ナオ「おっけ!頼むわ!」
ケン「姉ちゃん一緒にバイク部作ろうぜ!」
カオリ「わたしバイク持ってないよ?その前に部活なんて始めたら家でイチャイチャする時間が無くなっちゃうでしょ?私とバイクどっちが好きなの?私達は一心同体。私はあなたで、あなたはタワシよ?アナタは私以外には何も要らないって憲法63条第四項に明記されているのよ。頭がおかしくなったの?大丈夫?保健室に行ってお医者さんゴッコする?」
ケン「分かった!ゴメンって!圧が強いわ!」
ケン「姉ちゃんにはフラれたわ。ごめん。」
ナオ「部員集まらんけん、募集の張り紙作るわ!‥ケンちゃんが!」
ケン「オレかーい!」
ナオ「こういう面倒くさい事はケンちゃん大先生の担当やけん。さすが面倒くさいの才能あるわ!」
ケン「そやろ!?確定申告は任せろ!」
ナオ「ん?」
エシマ「え?あー、税金とかのヤツ?」
ケン「あー、そうそう。確定申告っていう面倒なイベントがあるのよ。」
ー・-・-・-
後日。昼休み。教室にて。
ケンが家で張り紙を作ってきた。
ケン「部員募集の張り紙。こんなんでどうやろか?」
バイク部員暮集中
アットホームな部活です。未経験者OK!初心者歓迎!ノルマや営業は一切なし!やる気次第で成長できます。親切丁寧に指導します。若手部員が中心です。女性優遇。
活動内容:各種イベント参加・ツーリング・サーキット走行・整備など
問い合わせ:1年のケン(金髪ロン毛のオカマ野郎)
Twitter:kengo_rider
ケン「こんな感じかな?」
ナオ「うん!ヨカね!エシマ、これ50枚コピーしてきて!」
エシマ「あ、うん。」
ケン「50枚も要るか?」
ナオ「要る!」
ケン「そんなにドコに貼るつもりや?」
ナオ「一階ごとに10枚、駐輪場にも10枚、寮に10枚。これで完璧!」
ケン「良い作戦やな!」
エシマが部員募集50枚を持ってきた。
ケン「ちゃんと人目に付くところに貼ってくれよ。」
ナオ「じゃあ、オレ1階でケンちゃんは2階、エシマは3階と寮と駐輪場ね!」
エシマ「え?あのー、俺だけめちゃ大変じゃない?」
ナオ「いや、大丈夫!」
ケン「大丈夫!さっき計算したら大丈夫やったわ!イケるイケる!」
ケンが2年生の教室に部員募集ポスターを貼り付けていると声をかけられた。
ヤス「ちょっとお待ちなさい。そこの金髪ロン毛のオカマ野郎。」
ヤス「ひとつの作品に金髪キャラは一人で充分よ。あなたのようなしょうもないエロニートハゲデブニセ金髪はとっとと消え失せて、この高貴な私に主役を譲りなさい。さもなくば、利き腕の骨以外全部折るわ。」
ケン「ふぁーー!なんやこの口の悪い金髪色白美少女は!?こんなんドコからツッコんだらいいか分からんわ!」(笑)
ケン「本当はあなたのような美少女に主役をお願いしたいんやど、この作品はバイク部のお話やからなぁ‥。バイク部入ってくれたら主役を譲れるんやけどなぁ‥。名前だけでイイから入って欲しいなぁ‥。名前を教えてもらえませんか?」
ヤス「私はヤスよ。本名は北朝鮮 朝鮮民主主義人民共和国よ、気軽にご主人様と呼んでちょうだい。」
ケン「うそーーん!?世界にはこんなに強いヤツが居るんか!おらワクワクしてきたぞ!」ピョンピョン跳ねる
ケン「バイク部とか関係なく、仲良くなりたいんで連絡先を教えてもらえませんか?」
ヤス「ダメね。どこの馬の骨の欠片の粉末かも分からないような馬の骨に教えるような、安い情報ではないわ。立場をわきまえなさい。」
ケン「じゃあ、連絡先以外全部教えてください!」
ヤス「え?」
機嫌をとって事情を話したら、バイク部設立のために名前を貸してくれた。
同日、昼休み。教室にて。
ケン「うぇーい!2年のヤスっていう金髪女捕まえたぜ!って言うても、名前を貸してくれただけやけどな!」
ナオ「おおお!やるやん!後は女目当てで集まるサルば捕まえればヨカね!」
ケン「まず、あのサルやろ。」
ナオ「ウッズ!バイク部入ってばい!」
ウッズ「いや、またかい!しつこいわ!バイト忙しいけん無理って!」
ケン「そこをなんとか!女が1人入ったけん、あと2人で部活出来るやん!」
ウッズ「はぁ?‥女って誰?」
ケン「2年のヤス。」
ウッズ「どんか人?」
ケン「あんまり喋ってないから分からんけど、長い金髪で色白の美人で冗談が分かる人やったわ。」
ウッズ「あー‥っそう。」
ケン「向こうから声かけてきてくれたし、友好的な人やと思うわ。」
ウッズ「ふーん、そう。んーー‥、最近バイト落ち着いてきたし、ヒマな時なら付き合ってもヨカばってん?」
ナオ「よっしゃ!さすがウッズさん!」
ケン「バイト忙しいのに協力してくれてありがと!ほんまウッズは人情の男やで!」
ウッズ「いや、まぁ‥友達の頼みやし?頑張ってるヤツ等は応援したいしさ。」
これで部員が4人集まった。あとは部員一人と具体的な活動内容と生徒会・校長の承認があればバイク部が設立できる。
ー・-・-・-
後日。昼休み、教室にて。
ケン・ナオ・エシマで昼食中
ケン「今日はバイク部の活動内容を決めます。」
ナオ「学校内レースするばい!そのために部活にしたっちゃけん!」
ケン「いいね!でも、それ申請書に書くと危ないやろ。とりあえず一般人にウケる内容にしとこ?」
ケン「なんかバイク関係で思いつくことを述べよ。」
ナオ「例えばどんかと?」
ケン「ツーリングとかサーキット走行とか整備とかやな。」
ナオ「あーね。エシマ何か言えやん。」
エシマ「あー、そーやね。モーターショーとかレース見に行ったりとかは?」
ナオ「ゼロヨンとかしよい!あと、沿岸バトルとかチキンレースとかも!」
ケン「すぐに出来るんはツーリングやな。」
ナオ「チキンレースも出来る!沿岸バトルも!」
ケン「そんなん書いてたら、申請が通らんわ!整備は場所が要るし、レースとかはカネが要るし‥。」
エシマ「あー、観戦とかもカネかかるしね。」
ナオ「エシマ!部室ドコか部費いくらか聞いてきて今すぐ!はよ!」
エシマ「え?分かったわ。」
ケン「とりあえず、申請書には[ツーリング・整備・バイクイベント参加など]って書いとくわ。」
エシマが戻って来た
エシマ「あー、部費は活動実績の提出に応じて貰える。部室は生徒会の承認が要るげな。」
ケン「活動実績のためにツーリング行こ、それを写真と文字にして提出できるようにしよ。今度、休み合わせて行こ!」
ナオ「じゃあ、大観峰で!」
ケン「おっけ!行ってみたかったんよねぇ!」
エシマ「たしか、熊本の阿蘇山の所やっけ?」
ナオ「そうそう!ここ!こっから2時間くらいかかるごた。片道80km。」スマホのナビを見ながら
ケン「待ち合わせはウチでエエやろ?朝10時集合で、大観峰に12時着。」
ナオ「おっけ!中間地点に道の駅あるけん、ここで休憩しよーばい。」
エシマ「分かったわ。」
ケン「じゃあ、ヤッさんにも連絡しとくわ。」
バイク部の連中1.0
部活設立編完