第5話 異世界
僕は、異世界への転生を決めた。
そうと決めたら、すぐに実行するのが僕の性質だ。
面白みをなくさないために、僕はその世界についてあまり知らないようにしている。そして、生まれる先は農村の次男くらいにしようと思っている。
が、能力はバッチリつける予定だ。すべての神から加護をもらい、能力はチートにするつもりだ。できることなら、すべての神の頂点に位置する全能の神である自分からの加護もつけたいが、そうすると色々と問題が起きてしまう。
具体的に言うとまぁ今まで僕は誰にも加護を与えたことがなかったのだ。
もし、僕が加護を与えてしまうと、それだけでどんな村人でも勇者などよりも遥かに強い存在になってしまえるのだ。なので、他の神からの加護で今回は我慢することにした。
転生にあたっては自分で設定を色々と変えていくこともできるが、それだとつまらないことがあるのでガイアに基本的には任せることにしている。地球にいた時から自分では読む時間がなかったけど友達から聞いていたラノベの話なんかで転生には一応慣れているつもりだ。
ということなので、僕は全てをガイアに任せて少し、休憩をしていた。
地球にいた頃とは違い、どうやらこの世界では地球の1分の感覚で一年とかそれ以上が進んでいるため、もうとても凄い勢いで世界が情勢を変えていく。
見ていて面白いものもあるけれど、勇者を送ったはずなのに勇者が全く仕事をせずに、魔王に征服されてしまった世界や、科学技術が発展しすぎて核戦争が起こり、崩壊してしまった惑星などを見ていると心が痛くなる。
ガイアによると転生前の僕はこんな些細なことでは心を痛めず、普通にいつものことのように扱っていたのだそうだ。地球に行ったことで、感情が豊かになり、ガイアとしても毎日が楽しいそうだ。
そのガイアは今、僕を転生させる世界を収めている神のところに行っている。どうやら、僕はとても地位が高いために、あちらの世界のエネルギーの法則が壊れ、増大し続けるはずのエントロピーが減少するという現象が起こりかねないそうだ。
だから、バランスをとるためにエントロピー増大に効果のある魔王などを作る予定だったそうだが、僕が魔王なんか討伐したくないと言ったそう(これは地球に転生を決めた時に、僕がガイアに「魔王の討伐なんて面倒なことはやりたくないから魔王がいない世界に転生したい」と言ったことが原因だと思われるが、ほとんど覚えていない)なので、色々とバランスをとるのにガイアの力が必要だからだそうだ。
もちろん、僕が行っても効果はあるのだが、僕は転生先の情報を意図的に回避しているので、ガイアに仕事が回ってきたのだろう。
ガイアさん、ごめんなさい。
そんなこんなでしばらくするとガイアから、僕に転生の準備が全て整ったことを告げられた。
部活の試合がありました。
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