第2話 僕の記憶
世界を創ったという女神ガイアよりも立場が上であるという僕。
一体どのような存在なのであろうか。
「玲様は、全能の神、最高神、創世神であられるのです」
思考が停止する。この、ただの日本に住む勉強しか特技のないしがない中学生がこの世界の最高神だと言われて受け入れることのできる方がおかしいと思う。もし、僕がそんなに立派な神であるのならば、何故こんなに勉強しか取り柄のないただの中学生などになっているのだろうか。
僕がガイアに言われた自分の立場について考えていると
「今から、玲様の記憶を取り戻します。玲様の記憶は全てこの水晶の中に保存されています。」
そう言いながら、ガイアは両手でかろうじて包み込めるくらいの大きさの水晶玉を出してきた。水晶玉の内側から虹色の光があふれ出ている。溢れ出た光は内側で乱反射を起こし、この世のものとは思えないほど美しく輝いている。
しかし、この水晶でどうやって記憶を取りもどすのだろうか?
手をかざす?覗く?触れる?
悩んでいるとガイアから声をかけられる。
「どうすれば良いかは私は聞いておりません。玲様なら、手に取れば使い方がわかるようにできているそうです。」
とりあえず、手にとってみろということらしい。
水晶玉を持ち上げる。
すると、頭の中に声が響いてくる。耳に心地よい低く落ち着いた声だ。
「我に保たれし記憶を取り出そうとするものよ、汝の知を問おう。」
知を問う?なにか問題でも出されるのだろうか?生憎、僕は知識には自信がある。どのような方法なのだろうか?
声は続ける、
「汝、賢きものなれば、右の手を上げろ。汝、無知なるものなれば、左の手を上げろ。」
これは、無知の知というやつだろう。
古代ギリシアの哲学者ソクラテスは自分が無知であることを知っていたため、賢かったというものである。
僕は勉強はできる。だけれども、本当にすべてのものを知っているかと問われるとそれは難しい。
よって、僕は無知なのである。
僕は左手を上げた。
光が僕を包んだ。
僕は一瞬のうちに全てを理解した。
世界の全てを理解した。
世の理を理解した。
僕は本当に神だったのだ。
寝る前に投稿です!
書きだめを作ろうと思いつつも時間がないっ!
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