由宇と晶の罰ゲーム5
全員部活に参加が義務付けられた学校の部活動に馴染めない4人が繰り広げる部活動。
今は楽しい由宇と晶の校内デート。
……のはずが垂直降下訓練です。
窓に二枚あったカーテンの一枚で由宇と晶の腰を結び合うと、もう一枚のカーテンの端をほうきに縛って、カーテンを掴みながら由宇が窓の外へと出ていきます。
ほうきは窓の隅に上手に引っ掛かり、固定されているようで動きません。
由宇が窓の外で壁に立ちながら何度もカーテンを引っ張り安全を確認しています。
「大丈夫だな。晶、来い。例えお前が落ちても俺が必ず支えてやる!」
「無理ですよ!やめましょうよ!!」
「…由宇…」
鶴が少し見上げる形で2階と3階の間の壁に居る由宇と目を合わせる。
「黒井さん。司はどうしてる?」
「…今は、外に居る由宇の仲間と扉越しに喧嘩の最中…」
「仲間は心外だが、今がチャンスだ。晶、早くしろ。俺の手を取れ。十分下に降りれるぞ。」
「…窓から来るとは思わなかった…やはり世の中は理解出来る事の方が少ない…」
「その意見には全く持って同意する。」
「…そう…」
鶴が少し嬉しそうに笑う。
晶はまだ迷っている。
司は喧嘩の最中だ。
由宇は必死に晶を説得する。
「来い晶。生きるも死ぬも俺とお前は一緒だ!共に生きるぞ!!」
由宇の必死の説得に晶が応える。
由宇の手を取りながらこわごわと壁の外へと出てきた。
「俺の手を離すなよ。ちょっとずつ降下するぞ。部室の窓の桟に足を掛けたら、枠を掴んで中に飛び込め。」
「分かりました。絶対離さないで下さいね。」
「安心しろ。絶対離さない。絶対にだ!」
無事、晶が窓の桟に足を掛けてそこから飛び降りる。
スカートが思いっきりめくれ上がった。
勿論、下に履いていたのは短パンだ、だが晶の白い太ももが由宇には刺激が強すぎた。
晶が泣きながら、腰に巻いたカーテンをほどいた。
「ぐヴぁぅぁ!晶、ナイス太もも!最高のスカートめくれだったぜ!!」
サムズアップする由宇を鶴が眼鏡越しに冷めた瞳で見つめて、中に入った由宇と晶を結んでいたカーテンを窓の外に捨てるように投げると、部室の窓を閉め鍵を掛けた。
「…やはり由宇は変態…さっきわたしが感じた事は気の間違い…」
「黒井さん?このままだと俺が部室に入れませんよ?」
「…由宇は変態だから、この方が喜ぶ…はず?…」
「どうせ喜ばせてくれるなら、土下座して謝るので黒タイツで踏んでくれ!!」
「…変態…由宇をどうするか司に確認してくる…」
「やめてくれ黒井さん!!ろくな事にならん!!晶、黒井さんを止めてくれ!」
晶は余程怖かったのだろう、座り込んで完全に泣いているようだ。
全く周りの声が聞こえていない。
司に由宇の事を話す鶴。
司は窓の外の由宇を見るとニヤリとした感じで口を開いた。
窓の際までやってくる司。
「外の変態達をどうにかしてきなさい!あたし達がこのままじゃ帰れないでしょう。」
「分かった。但し、移動中に晶と手を繋いでいない事の罰ゲームの追加は認めんぞ?」
「晶くんの罰ゲームは終わりよ。あとはこの騒ぎの責任をあんたがとるだけなの!!」
「分かった。じゃあ、ちょっと責任取ってくるか。」
するするとカーテンを昇り3階へと戻る由宇。
次回更新は、漢の責任の取り方。
一体由宇はどうやって変態共を納得させるのか?
長い「由宇と晶の罰ゲーム」がようやく終わった。