メイド服騒動2
全員部活に参加が義務付けられた学校の部活動に馴染めない4人が繰り広げる部活動。
メイド服が届いて二日目。
晶は危機に瀕していた。
部室に二人きりだと言うのに鶴が会話を晶にしている。
「…晶。メイド服を着る…」
「僕は着ませんよ!それは黒井さんが着るようにと栗戸さんが用意したものです。」
「…晶。メイド服を着る。着ないと大変な事になる…」
「メイド服を着た方が大変な事になりますよ!」
「…そう。仕方ない。先日のセーラー服姿を学校裏サイトにアップする…」
「本当に大変な事になりますね!!着ますからアップしないで下さいね!!」
「…晶が最初から着れば面倒が無かった…」
晶が、部屋の隅でメイド服に着替える。
服の大きさも、ロングスカートの丈もぴったりだ。
「黒井さん。着ました。」
「…エプロンとホワイトブリムがまだ…」
「分かりました。付けます!」
サイズも完璧なメイド様が出来上がった。
白のハイソックスも清楚で良い。
唯一残念なのは学校指定の上履きだ。
だが先日の鶴が着た時と違い、仕事着としての機能も十分果たせそうだ。
「…やはり、晶にぴったりだった…」
「もう良いですか?二人が部室に来る前に着替えたいです!!」
晶が叫んだところで、引き戸が思いっきり開かれる。
司と由宇の登場だ。
「二人とも、待った!!部活を始めるわよ!?」
「おおおおおおおおっ!晶、メイド服似合うじゃないか!!これはこれでありだな!!!」
「…やはり晶に用意したメイド服だった…もうわたしは着ない…」
「違うんだ!聞いてくれ黒井さん。俺は一番小さいサイズを頼んだんだ。」
「つまり、鶴っちには一番小さいサイズでもぶかぶかだったって訳?」
「そうなんだ。それが……それが……一番小さいサイズだったんだ!」
「…晶の為に買ったのじゃないの?…」
「探したんだ。ネットの海を深く深く潜って探してもそれよりも良い物が無かった……」
「栗戸さん!最後まで、希望を捨ててはいけません!!」
「…由宇はあきらめた…」
「鶴っちにメイド服を着せるのは終了ね。」
「黒井さん……!!メイド服姿が見たいです……」
鶴へと土下座をして頼み込む由宇。
「…晶よりも?…」
「はい!」
「…司よりも?…」
「聞くまでもなく!!」
「…そう…なら考えても………」
「晶は晶で超似合っているけど!流石俺の理想のショートボブ!!」
鶴が上履きを脱ぐと、土下座する由宇の手の甲を踏む。
だが鶴の体重で重心は後ろ脚。
由宇にとっては黒タイツで踏まれるだけのご褒美にしかなっていない。
「黒井さん。ありがとうございます。ありがとうございます。」
「…由宇は変態…」
「栗戸さん、ひどいです!」
「何度も言っているだろう?そこは是非『由宇先輩、ひどいです!』でお願いする。」
由宇が鶴へと土下座して以降、司が黙々と鶴が脱いだ上履きの加工をしている。
鶴が由宇へとメイド服姿を見せる時は来るのか?
司が何を作っているのか?
次回更新であきらかになる…………かも知れない。




