吸血鬼の現代幻想物語
現代社会は平凡で平和。
そう思う人間が多数を占めるのは、至極当たり前のことで、別段おかしい訳ではない。
しかし、それを盲信するのもどうなのだろうか。
絶対に平和なのか。
自身の知らない所で何か起こっているのではないか。
自分が知らないからと言って、何かが絶対に起こっていない等と思ってはいけないのではないだろうか。
よく言われるだろう?
──事実は小説よりも奇なり。
これはそんな事を思い巡らし、少しだけそんな疑問が頭をもたげてしまった方々に送る物語。
アリス・ツェリュイアという吸血鬼の幻想物語──