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第8話〜今回のテーマは真面目です〜

題名通り、一切笑い無しです…

〜ガチャ〜


「いい天気…」


俺と友美ちゃんは屋上に来ていた。…二人っきりで。


フェンスの向こう側では部活の朝練や、今から登校してくる生徒が見える。


俺は腰を下ろし、友美ちゃんはフェンスに肘をかけて立っている。


もっと体制を低くして風が吹けばあわよくば…という感じだが、今回のテーマ『真面目』である。


『最近どうよ?』


俺は友美ちゃんに話し掛ける。


「う〜ん…」


会話はここで途切れる。


しばしの沈黙。これを先に破るのは友美ちゃん。


「やっぱり…どっちも疲れちゃうや」


匠…ゴメン。第6話の題名、実は嘘なんだ。



〜デスノー○終了〜


「あ〜面白かった。山崎先生には悪いけど、映画はこうじゃなきゃね☆」


『あ…あぁ』


普通…だよな?


DVDを見終わった後…俺はある違和感に気付いた。


なんだろう…決定づけるものはないんだけど。


友美ちゃんって本当に天然なのか?


俺と二人の時とクラスにいる時じゃ人格そのものが違って感じた。


まぁ、会った初日でこう言うのも変なんだけどね。


無理して過去を隠す…っていうのかな?


とにかく俺はそう感じて友美ちゃんにこう問い掛けたんだ。


『なんで転校してきたの?家庭の事情とか?』


そしたら友美ちゃんは急に淋しそうな顔で


「逃げてきたの…」


って言われたからオジサンもう参ったよ。


「私は前の学校でイジメられてたの。たぶん理由は真面目過ぎる所…。


だからこの学校ではそんなイメージ作らない様にしてたんだけど…明にはバレちゃってるよね?」


最初は信じられなかったよ。こんなに可愛い子がイジメられるんだぜ?


『…親は?』


「都内の高校へ通うって無理言って、今は近くのアパートで一人暮しなの。仕送りは毎月くるけどね」


『…辛くない?』


「全然!もう泣かないって決めたんだもん。弱い自分は嫌いなの。泣くって事は弱いって事だから…私は」


友美ちゃんはここまで言って口を閉じた。


俺は友美ちゃんをじっと見つめる。しかし、この目は自分で驚く程の冷たい眼差しだろう。


友美ちゃんも先ほどまでの、おちゃらけた俺の雰囲気が変わった事に気付いた様だ。


『…弱いな』


予想外の言葉が出てきたのだろうか友美ちゃんは

「え?」

って顔をしている。


『強さってのは涙を我慢する事じゃない』


俺の言葉に打って変わって今度は怒った様な友美ちゃんの表情。


「…じゃあ、強さって何よ」


『それは…俺にも分からない。』


「…ゴメン」


『いや、俺の方こそゴメン。…でも』


何か言いたかったがどうすれば伝わるかが分からなくて何も言えなかった。


「今日は帰るね。楽しかったよ」


『あ、うん』


と言う感じだった。



〜屋上のシーンに戻ります〜


「家に帰った後、たくさん泣いた。でも私、決めたよ!もう逃げないから。友美らしく生きていくの☆」


『そうだな…。それが良い』


誰にだって弱い部分も嫌いな一面もある。


でも誰にだって、ちょっと自分が好きになったりする事がある。


それと仲間達がいる!


「これからも…みんな私と仲良くしてくれるかな?」


『水は入れ物で形が変わる。人は友達で人格が変わる。


友美ちゃん、俺達といる限りコメディーに巻き込まれてもらうから覚悟しろよ!』


「…うん☆」


そうして友美ちゃんの過去も無事に解決(したのか?)。


俺達は教室に戻って行った。

ゴメンなさい、次回からちゃんとコメディーやります

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