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第29話〜友美ちゃん、せっかく目立ってるトコ悪いんだけど君の話、長いんだわ…〜

智くんは親の仕事の都合で引っ越し、学校を転校してしまったらしい。


なぜその事を言わないで行ってしまったのだろう。一言いってくれればいいのに…。


…ズルいよ。


いなくなる直前になって告白してくるなんて。


私のこの気持ちはどうすれば良いの?


「ちょっと!本当はあんたのせいで智貴先輩は引っ越したんじゃないの?知ってるんだから、昨日、智貴先輩があんたを助けるために喧嘩して怪我したの!」


この精神が不安定な時に、さらに追い撃ちをかけるかのような嫌がらせ。


智くんが転校したからといって、女子からの嫌がらせがなくなるわけではなかった。


むしろ、私が追い出した…など、ありもしない噂が広がり、さらに嫌がらせも厳しく多くなった。


「…うっせぇな…いい加減にしろよ」


「え?今なんて…」


私は智くんのファンクラブのリーダーである奴を睨み付けた。


初めての反抗だけあって相手もかなりビビっている。


所詮、女は力に大きな差がないため、性格によって権力が決まる。


物事をはっきり言う、気の強い人は上位グループに所属される。


よって、私のように真面目でウジウジしてる性格は、そんな上位グループからの絶好のいじめられっ子だ。


でも、そんないじめられっ子の気が強くなればどうだろう。


高校生にもなって女同士で喧嘩なんてしたくないだろうし、仮に喧嘩になっても、先程言ったように、力に差はない。


こいつらいじめっ子は、勝率十割の事しかやらない連中だ。度胸はない。


五分の立場になった私と喧嘩しても勝率五割。


普通に考えれば低くも高くもないが、やる価値はある…と言った所か。


でもやらないんだよね、こいつらは。


いい子ちゃんを気取りたいから。


さすがに顔に傷ができれば先生にもバレるだろう。原因を辿っていけば、今までの悪事が全てバレるのだ。無理もない。


「この…調子に乗るのも…!!」


〜パチン〜


「痛い…?痛ぁーい!」


あ〜ぁ、頬っぺたにビンタしただけなのに大袈裟に痛がっちゃって…しかも泣いちゃったよ。


なんだ、こいつらも皆弱虫じゃん。


なんで私は今までこんな奴らなんかにビビってたんだろう。


「次は…」


私は次の目標ターゲットを決めるとその娘の前まで歩いていった。


「…ヒッ」


〜パチン〜


次々と泣き始めるいじめっ子達。


私の顔は…たぶん笑っていた。


ーーーーー。


後日、先生から私に言い渡させたのは一週間の自宅謹慎。私は今までいじめられていた事は言わなかった。


だから謹慎は私一人。


理由も聞かれたけど黙っていた。


先生も言っていた。

「なんで君みたいに真面目な子が…」

…と。


親には酷く叱られた。


「恥ずかしくてお前などもう家族ではない!」


私の親は市長をやっており、私のせいでその名誉に傷がついたのだろう。


兄も姉もいる私はお荷物なのだ。


そしてついに言われた…


「友美、明日からこの学校に行きなさい。住む所と生活費はこちらで支配する」


かんばし町から一駅隣高校?

ふざけた名前…。




ーーーーー。


「と言う訳らしいケロよ」


なるほどなるほど、長かったですね。


あ、視点はチョメディー主役の右も左も明様です。


友美ちゃんが俺達男には言いにくいだろうと思い、代わりに正美が聞いてきてくれたわけだ。


『だってよ、智貴。とっとと告れや。読者の皆さんも真面目な話じゃ飽きるって』


「バッ…簡単に言うなよ!俺はチキンの智さんで有名なんだぞ!?」


あぁ〜出たよチキンの言い訳。


『じゃあ何であの時は告れたんだよ?』


「そりゃお前…見渡す限りの地平線の前じゃ二人の愛は激しく燃えるだろうが!」


意味わかんね。


いや、ちょっと待てよ…。


『ピンときた!匠、ちょっと耳貸せや……ひそひそ』


「なるほど!そりゃ面白い」


こうして俺達は智貴と友美ちゃんにドッキリサプライズの計画を実行するのであった。


ーーーーーー。


作戦1、〜まずは二人の仲を確認しよう〜


「急に呼び出して…何?」


「はぁ?明は友美が俺を呼んでたって言ってたけど?」


「違うわよ!匠さんは智く…いえ、智貴先輩が呼んでるって…」


そう、俺達は何とかこの二人をくっつけようとしている。


たまにはハッピーな展開も良いでしょ?


二人の様子を隠れて見守る俺達。さっき聞いちゃったもんね。友美ちゃんが『智くん』って…智くんって…


あぁちくしょう!

あんな可愛い子からうらやましい!!


『匠!作戦2行くぞ!』


「早いな!!」


作戦2〜あの日のラブを返してよ!!〜


これは至って簡単な作戦。つまり、友美ちゃんが絡まれた時の状況を俺達で作ればもうその場の流れでイケるはずさ。


俺達はヤンキー風のファッションにマスクとサングラスで顔を隠し変装した。


これならバレないだろう。


「へーい☆そこの彼女!ホテル行かない?」


それは汚いぞ、匠。


「おい、お前ら何だよ!」


はい、智貴に殴られてます匠。


(明…これで良いんだよな)


…と、匠からのテレパシー。ここまでハッキリと聞こえるのは小説だからだ。


(あぁ、わざと負けるんだ。そうすればありがとう智くん☆…ってなるはずだ。それに智貴は喧嘩弱いから、大丈夫だ!)


俺もテレパシーで返事する。


(ハハ…でも、ちょっと痛いや…)



殴られ続ける匠。

でもなぜかその顔は人のために働けて幸せそうだった。


(明…もういいだろう?そろそろ止めてくれよ)


(いや、まだ早い)


ひたすら殴られる匠。

お前こそ本当の親切さんだ。


(明…まだか…!!)


(まだ早い)


さらに殴られる匠。

ぶっちゃけこれが狙いです。


ハーハッハ、まじウケる!

顔ボコボコじゃん君。ツボ! ツボだよ匠い!!


さて、そろそろ良いだろう。匠も白目で泡ふきはじめたし。


『さ、こんな奴らほっといて行こうぜ』


俺は友美ちゃんの肩を抱き歩き始める。


「…え?ちょっと…」


『あれ?それとも、あんなのが彼氏なの?』


「彼氏なんかじゃ…」


『じゃあ行こうか』


ウヒョヒョ〜友美ちゃんの肩はか弱いねぇ〜☆めっちゃ良いかほりがするよん☆


「待てやぁー!」


何ですかチキンさん。


「俺は友美が好きだ」


…ふぅ、やっと言ったか。友美ちやんも顔真っ赤になってるよ。くそ、やっぱり智貴ムカつくな。


『なるほど、負けたよ。行くぞ、そこのボコボコになってるボンクラ!』


後は二人で何とかなるだろ。あぁ〜あ、やっと真面目な話しが終わったよ。


「智くん…一つ聞かせて?何で黙っていなくなっちゃったの?」


「それは…どの言葉も全部、最後はゴメンに繋がりそうだからさ…それじゃ嫌だろ?」


申し訳なさそうに笑う智貴。


「もう…淋しかったんだから」


照れ臭そうに笑いながら抱き着く友美ちゃん。


はっ、お前ら記念日に別れろ!

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