第3話〜高校三年生に設定しないで本当に良かったと思った瞬間〜
暇…ひま…ヒマ…HIMAだぁー!!
授業中って本当に暇だよなぁ〜。
何か面白い事でも起きないかなぁ…。
例えば〜いきなり匠が死ぬとか、いきなり匠が血ぃ吐くとか、極限状態まで追い詰められた二人は永遠に結ばれるとか、いきなり匠が死ぬとか…
「いや、ひどいから!ってか何気に俺が死ぬ二回使ってるからね!」
『匠、お前のツッコミ…ツマんねえな…』
「…ガーン!!」
あらら、匠が真面目に落ち込んだぞ。
『悪かったな。じゃあ俺がツッコミやってやるから匠がボケてみな?』
「うん!僕ボケる!!」
…匠って実はウザいキャラだったんだな。知らなかったよ。
よぉーし、徹底的にイジメ…いや、つっこんでやる!
「♂!オラ匠☆」
『変顔か!』
パチーンと音が鳴り響く。
「違くね!?顔関係ないよね?ほら…オスが♂になってて…」
『変顔か!』
パチーンと音が鳴り響く。
「分かった分かった!ゴメン!降参降参!俺にギャグは向いてないよ」
『お前高二だから』
パチーンと音が鳴り響く。
「え…?ツッコミ本気過ぎない?ってかボケてないから!降参だって…」
『お前高二だから』
パチーンと音が鳴り響く。
「ちょっと…変換し間違えた事から偶然生まれただけだから!高三じゃなくて降参だから!」
『お前高二だから』
パチーン…
このやりとりが一時間続いた。
匠の腫れぼったいホッペタを見て俺はツッコミをやろうと決意した。