第27話〜新キャラは一つ上!?〜
さて、前回も色々あったな。まぁ、あの事件が原因で俺と匠は進級を許可されたわけだが…。
代わりに山崎がクビになってやんの。マジ爆笑してやったぜ。
まぁ山崎は教師を辞めた事をきっかけに、本格的に映画監督としての第二の人生を歩み始めましたとさ。
めでたし。
と、いうわけで今日はかんばし駅から一駅隣高校の卒業式です。
って言っても、二年の俺達には関係ないイベントだ。なにせチョメディーには三年生のキャラいないもん。ぶっちゃけ、どうでもいいですわ。
しいて言うなら学校早く終わってラッキーみたいな?
あ〜はいはい、どうせ俺はこんな性格ですよ。連載当初から悪役ですよ。
でも主人公だから! ウヒャヒャァ☆
ーーーーーー。
はい、始まりました卒業式。いきなりですが爆睡こいてます僕。
だって校長の話ヒマなんだもん。卒業生の涙なんてコメディーにいらないから。
「続きまして在校生代表挨拶。沖本明君、お願いします」
あ、はぁ〜い。…って、ハアァァァ!? 俺!?
しかも第一話ぶりに俺の苗字でちゃったよ。
「何でも山崎が辞める時に代表は明に頼むって言ったらしいよ?」
そうゆう事は先に言えよ匠。山崎の奴、絶対俺に恥かかせようとしやがったな。
まぁいいだろう。こんな卒業式、コメディーに変えてやるさ。
俺はさっそうとステージに上りマイクを握りしめた。
『アーユーファンキーレディー!!??』
…………。
………………………。
はい、滑りましたぁ。
ツルッツルでございます。
わぁ、卒業生及び、ピーティーエーの方を方を始め、会場全体の視線が痛いや。
いや、一人爆笑してるのがいた。誰だろう、俺の学年には見た事ない顔だが…先輩かな?
いやいや、なんで先輩が一番後ろで先生の横に立ってんの!?
もしや…あの人……
ーーーーーー。
「おい明、あの挨拶はないだろ」
『匠が言うの遅いからだろ!もっと時間があれば面白い事が…』
「この失態は血で精算してもらうぞ」
『え!?智則ってこんなエグいキャラだったの?』
「でも卒業生の皆さん怒ってましたよ!」
『はい、ゴメンね友美ちゃん。そんな怒んないでよ』
「でもまぁ、明らしいケロね」
『だまれ糞蛙。てめぇに俺の何が分かる?』
「いやぁよくやってくれたよ。あんな卒業式くそくらえだよな」
『ホントだよな……って』
「「誰だぁー!!??」」
ホント誰だよお前、何ちゃっかりと俺達の会話に自然と混ざってんの!?
って、こいつあの時笑ってた奴じゃん。…え? 同じクラスだったの?
「おいおい、ノリ悪いぜ皆。これから一年間、同じクラスなんだから仲良くしようぜ!?…なぁ、友美」
「………!!」
え、何こいつ。友美ちゃんの知り合い?
「おっと、自己紹介がまだだったな。名前は大橋 智貴。ぶっちゃけ、留年生だ」
こいつダブったのかよ!
って事は一個上か。チョメディー初の年上キャラ登場です。
この急展開どうなるんだ?
「………ニヤリ」
次回への伏線と思われる匠の意味深な笑み。しかし、これには全く意味はないぞ。
本当の伏線は友美ちゃんと智貴の関係です。
あれ、まだ終わりじゃないの? 次回の伏線したよね。それともアンコール?
いやまいったなぁ。
「友美、相変わらず可愛いな。こっちに転校してきたんなら一言声かけてくれよ」
「私はあなたみたいな卑怯な人間とは喋りたくありません」
あれぇ〜僕が主役なのに無視され気味?
ってかこんな恐い顔した友美ちゃん初めて見たぞ。
ま…まさか智貴って奴は友美ちゃんの元カレ?
オヂサンそんなの許さんぞ。オヂサン怒っちゃうかんね。
『うちの友美とどうゆう関係だ!』
「あ、お父さん。俺は友美の彼氏です」
『君にお父さんと呼ばれる筋合いは………って、彼氏!?』
元カレどころか現在進行系でした。
「違いますよ!勝手な事言わないで下さい!!」
何この過去に二人の間に何かありました的な展開は?
「あの後、私がどんなに辛かったか…」
「いや、だからそれは…」
「もういいです!」
あぁ、友美ちゃんどっか行っちゃいましたよ。
『なぁ、友美ちゃんと何があったんだ?』
「…ん?あぁ、実は俺もこの学校には転校してきてな。前の学校が友美と同じだったんだよ。まぁ、皆に分かりやすい様に、次回は俺と友美視点でやるね」
本当の伏線は智貴君でした。