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第20話〜え?もう20話?じゃあ巻頭カラーだ☆…うん、無理だよね〜

「正美!友美ぃ〜!リョータ、どうしよう…」


「落ち着け、舞。地下には危険があるかもしれない!ここは武器が必要だ。この壁に飾ってある短剣を持って助けに…」


〜カチッ〜


「うわあぁぁ」


「キャー…」


はい、リョータのせいでまた二人脱落しちゃいました。


別の穴から落ちていった舞とリョータ。残ったのは俺と匠だけ。


『ここはひとまず智則の所まで行こう』


「そうだな、でも…どこにいるんだ!?」


確かに…そこら中にドアがあってもしやトラップかもしれないという恐怖心が生まれてしまった。


『迷っていても仕方ない!この部屋だぁー!』


「え…?キャー!」


わぁーい…女の子がお着替え中でした。


そしてリモコンを手にとりボタンを押すとあっという間に床に穴が開きました。


「明!…くっ」


瞬時に匠が俺の手を掴み、なんとか落ちないですんだが、体は宙釣りになり匠の手に全てがかかっている状態になってしまった。


しかし、匠も限界の様だ。映画なんかでは当たり前にあるシーンだが、実際に人一人の全体重を両手だけで支えるには不可能だった。


このままでは匠までいっしょに落ちてしまうと感じた俺は、力いっぱい匠の手を引っ張った。


その反動で片手が床にたどり着いた。


そう、匠と引き換えに…。


「うわぁぁ…明!てめえぇぇぇ…」


物凄い勢いで落下していく匠だったが俺の命が助かったのだ。匠はこういう役だろ?


「ちょ…あなた、今の人…友達じゃないの?」


俺に話し掛けて来たのは、不意とはいえ下着姿を見てしまった先ほどの女の子。既に衣類を着ていて、身長は150センチくらいの小柄な体格。髪はセミロングで幼い顔立ちの可愛い子だった。


ちなみに下着の色は上下純白である…ニヤリ☆


『あぁ、今のは俺の捨て駒さ。将棋でいうなら王を守るためだけに張られた歩って感じかな。ところで君は?』


「あ、私はゆき。智則の妹ですけど…あなたはお兄ちゃんのお友達?」


智則に妹がいたなんて知らなかったな。しかもこんなに可愛い子から『お兄ちゃん』って呼ばれやがって…羨ましい。


『おう、俺は明。智則の所まで案内してくれないかな?』


「お兄ちゃんは今出掛けちゃってます。それより!さっき落ちた人を助けに行かないと!」


匠の事を思い出した様にハッと気付くユキちゃん。


『うん、ってか最初は俺と匠以外にあと四人いたんだけどみんな落とし穴に落ちちゃってね。それより…落ちるとどうなるの?』


「私も詳しくは分からないんですけど…複雑な迷路になってるみたいで、奇妙な動物みたいのもたくさんいて…」


結構ヤバイですね。さすがボンボンの家は地下にまで無駄に金を掛けてらっしゃる。


こうして俺はみんなを助けるためにユキちゃんに案内され地下へと続くといわれる階段を降りていった。

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