第18話〜友美、正美組…ハイ、ポーズ☆
「…………」
『…………』
どうしよう。と言うよりも、何でしょう?
私達調理係で思わずOKしたけど、みんなが買い出しに行っている間は暇なのね。
あ、申し遅れました。
今回の視点は私、友美でやっていきます。
もうほんと久しぶりの登場ですね。みなさん、忘れてないですよね?
まぁ、作者がキャラ設定を詳しく書いていないから私達の顔なんて想像できないでしょうね……。
「ねぇ、トモミン」
『は、はい』
「暇だわ…せっかくだから、ウチらで遊び行っちゃおうよ☆」
『そ、そうですね。あと二時間以上もありますし、この(かんばし駅)は色んなお店がありますしね☆』
と、言うわけで私達で遊びに行く事に決まりました。
私や明達が住んでいるこの町は(かんばし町)と言って、ビルや商店がかなり栄えている方だと思う。
だから、遊ぶ場所なんていくらでもあるし、今いるかんばし駅も広いからここを出なくったって暇なんかいくらでも潰せるんです。
まず私達は地下にあるゲームセンターに来ました。
女の子がゲームセンターに来てやる事なんて一つ、
「プリ撮ろうケロ〜☆」
まぁ、定番ですね。
『あ、最新のプリクラ機が出てますよ?これにしましょうか☆』
私と正美ちゃんは(チョメクラDX)とか言うプリクラ機で撮る事に決めました。
(いらっしゃいませ、機械が指定するポーズで撮ると盛り上がるかも☆)
お金を入れた後ナビゲーターとして流れる若い女性の機械音。
「面白そうケロ☆ちょっとこれが言う通りにしてみるケロか?」
(カメラを見つめて気分はモデル気分☆3、2、1…パシャ)
一枚目は片手を腰に当ててちょっと気取って取ってみました。
(二枚目行くよ☆1+1+1+1+1+1…って、多いよ!2じゃないのかよ!アハハハハ☆マジウケるぅ〜☆………パシャ)
えぇーーー!?
ノリツッコミ!?
ってか何このプリ機!?
全然笑えないんですけど!
思わず驚いた顔で撮っちゃいました…。
(はいはい、ちゃっちゃと三枚目撮るよ?もうなんか今日ダルいし…早いとこ帰って一杯やりたいし…は〜い適当に笑って笑って……パシャ)
いや、笑えないですよ?
いきなり態度変わっちゃってるじゃないですか!?
(おい、女子高生の時は俺に変われと言ってるだろ!)
(ちょ…急に出てこないでよ!私だって生活かかってるんだから!
はい、もう二枚続けて撮るわよ?…パシャ、パシャ)
あれ〜?
ナビゲーター二人いるぅ〜ってか喧嘩してるぅ〜
ってか二枚続けて撮られちゃったし…。
『正美ちゃん、このプリクラ機ちょっとおかしくない?』
「なんか、鬼やばいケロ」
(うん?怖がらなくていいよ、正美ちゃん。さぁ、おじさんが綺麗に撮ってあげるからね。ほら、もっと笑って…そして脱いで!)
見えてるんですか!?
ナビゲーターが変なおじさんに変わっちゃったし。
『何か、まともに撮れないですね…帰りましょうか?』
「そうケロね…」
(えぇ〜帰っちゃうのぉ?もっと撮ろうよぉ…)
だからなんで聞こえるんですか!?
私達は余りの気味の悪さに途中にも関わらずゲームセンターを後にしました。
後に知った事ですが、チョメクラDXは設置してわずか一週間の内に、苦情が原因で廃除されたそうです。