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第16話〜明、匠組…お酒は二十歳から〜

各グループごとに別れて行動に入る。


俺と匠は近くのコンビニに酒を買いに行く事にした。


「あ、あ、明。お前、酒買えるのか?」


『あ?そりゃまぁ普通に…あ!もしかして、お前店員に止められるんじゃないかビビってんな?』


「バ、バカ言え!今日で酒を買うのは三ケタ突破だ!俺は《コンビニの狼》と呼ばれる男だぞ?」


…うん、こいつ確実に初めてだしビビってるよね。


タバコの自動販売機でもいっつも周りをキョロキョロしてるからな…。


「ヤバイ!パトカーだ!逃げるぞ!」


いや、まだ買ったわけじゃないし…


「ふぅ…まいたか」


いや、すれ違っただけだから!


こんな調子で大丈夫かな…でも、匠に買わせるのも面白いかも☆


〜ウィィーン〜


「いらっしゃいませぇ☆」


愛想の良い笑顔で迎えてくれる店員。この昼間じゃフリーターと思われる二十歳前後の若い女の人と、厳しそうな顔付きの店長と書いた名札を付けた人の二人で営業していた。


『やっぱチューハイとビールと…やっぱ枝豆は欠かせないな…』


「は、早くしろよ明!さっきから店長がこっち見てるぞ!」


ふッ…やはりビビっているのか、匠…。


『あ!財布忘れちゃった!悪い、匠がこれ買ってくれないかな?』


もちろん財布を忘れてたなんて嘘である。


「え…ちょっ…マジで?」


『さ、早く早く!』


…ニヤリ☆


しかもわざと店長のレジへ押し付けた。


…ニヤリ☆


「こ…これ下さい」


別に言わなくったってかごに入ってるんだから…


「お客様、お若い様ですが年齢の方は…?」


あ〜っと、引っ掛かっちゃったよ匠くん!


さ、どうするどうする?


「じゅ…十八歳だ!」


……匠、


そりゃAVだ!!


「未成年の方には…ちょっと…」


さぁ匠、このピンチをどう切り抜ける!?


「で、ですよねぇ〜…ゴメンナサイ」


謝ったぁーー!!


こうして結局酒を買えなかった俺達だった。


「ふう…まいたか」


まだ言ってやがるこいつ!

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