第1話〜はじめまして、今から学校へ行くよ〜
心地良い朝…風になった気分だ。
俺の愛車、命名『男の機関銃』にまたがり電車に乗るため駅へと向かう。
『ブーーン』
「あんた…なに口で効果音出してんのよ?」
『おわっ?なんだよ舞!人がせっかく風を感じてたのによお〜』
朝っぱらからやっかいな奴に会っちまったから紹介しよう。
こいつは山下 舞家が隣同士で幼なじみって奴だ。
顔は可愛いんだが、性格がおてんばですぐ暴力を…
〜ドガっ!〜
……ほらね…
「そんな紹介すんじゃないわよ!勘違いされるでしょ」
ってか…心の声なのに聞こえちゃうんですね。
「大体ね自転車使う程、駅まで遠くないでしょ?」
家から駅までは歩いて二分である。
『俺はめんどくさがり屋さんなの』
「まったく、あんたはいつもそうやって…」
やばい、舞の説教が始まる!!
こいつの説教は長いからバックれなければ…
〜ドガっ〜
「口で言うより体で…ね☆」
☆を付けるな…
腹に走る激痛を抑え、駅に向かおうとする。
チャリの後ろにはちゃっかり舞が座ってやがる…!
『舞さん…?あなたは徒歩で行くのですよ』
「口よりも体で…」
『こがせて下さい!』
…トホホ。
おっと、俺の紹介がまだだったな。名前は沖本 明高校二年生だ。髪型など詳しい事はストーリーに出てくると思うから期待しててくれ。
「あんたさぁ…しゃべるなら『』付けなよ…」
だから…聞こえちゃうんですか?
ちなみに舞とは付き合ってなんかいないぞ!
コメディーにはすぐ殴る女は付き物だろ?
たいていこうゆうのって女が実は主人公が好きで後半その想いを…
〜ドガっ〜
「それは言っちゃダメでしょ!ってか私彼氏いるから!!」
あぁ、そうだったな。まぁそんなストーリーにされちゃ俺は困るからな。
作者
「いや、それは分からんぞ…?ニマッ」
「………え?」