表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/4

第4話:拓也の眠れない夜

シーン1:夜のノックと千佳の涙目

夜11:30。月城家は静まり返り、母・美織は夜勤で不在。拓也は風呂場での千佳の乱入ハプニングで疲れ、自室でベッドに横になりまどろむ。

(風呂での抱きつき…千佳の笑顔、頭から離れねぇ…)と悶々としつつ、目を閉じる。

突然、ドアをトントンとノックする音。

「…お兄ちゃん。起きてる?」

千佳の小さな声に、拓也はガバッと起き上がる。

「千佳!? どうした!?」

ドアがそっと開き、千佳がパジャマ姿で枕を抱えて現れる。月明かりに照らされた顔は涙目で、不安そう。

「ボクの部屋に、でっかいクモが出て、びっくりしてたら見失っちゃって…。怖くて眠れないから、こっちで寝てもいい…?」

千佳の上目遣いに、拓也の心臓がドクン。

(なんだ、クモか…。って、千佳と…一緒に寝る!? それに、可愛すぎるだろ、その涙目!)

拓也は平静を装い、咳払い。

「べ、別にいいけど! 俺が千佳の部屋で寝るから、この部屋で俺のベッド使って寝たら?」

(千佳と一緒に寝たいのは山々だけど、兄貴としてこれが度胸ある態度だろ…)

千佳は首を振って、枕をぎゅっと抱く。

「お兄ちゃんと一緒にいる方が安心だし、ボクもこの部屋がいい!」

拓也の頭がカオス状態。(一緒に!? 千佳はその方が安心だって…! くそ、可愛い! でも、俺、兄貴だぞ!)



シーン2:同じベッドの試練

拓也は赤面しつつ、妥協案を出す。

「そ、そうか。じゃあ、俺は床で寝るから、千佳は俺のベッドで…」

千佳が「えー?」と唇を尖らせ、上目遣いで訴える。

「昔みたいに、お兄ちゃんと一緒のベッドじゃダメ?」

拓也は「同じベッドで!?」と叫び、慌てて呟く。

「そ、それはまずいんじゃないかな…。お、男同士だし…」

(まずいだろ、何かあったらどうするんだ!いや、何かって何だよ!)

千佳は「えー、なんで? 昔は一緒によく寝てたし、男の子同士だから別にいいじゃん!」と笑い、強引に拓也のベッドにスルッと潜り込む。パジャマの裾がめくれ、細い足がチラリ。

「ば、バカ! 何してんだ!」 拓也は赤面し、ベッドの端に逃げる。千佳は布団にくるまり、ニコニコ。

「えへへ、お兄ちゃんの布団、あったかーい!」

シャンプーのフローラルな香りがふわっと漂い、拓也の胸がドキドキ。(千佳の香り…! 無邪気すぎる笑顔、反則だろ!)

「か、勝手にしろっ!」 拓也は壁を向き、目を閉じるが、千佳の体のぬくもりと香りに平常心が崩壊。

(なんか一線超えてる気がするけど…ただの兄弟のスキンシップだから!うん!全然普通!)



シーン3:寝顔と色っぽい寝言の衝撃

深夜12:00。拓也は千佳の香りとぬくもりに、時間が異様に長く感じる。(千佳、近すぎ…! 心臓、限界だ…)

ふと振り向くと、千佳がスースーと寝息を立てて眠っている。月明かりに照らされた寝顔、長いまつ毛、ほんのりピンクの頬。

(マジで天使降臨…! 千佳の寝顔、宇宙一可愛いだろ!)

拓也は10歳の千佳と布団の中でゲームしたり笑い合った頃の思い出を回想。

(あの頃はこんなドキドキなかったのに…。でも、クモが怖くて眠れないとか…。ふっ、千佳もまだまだ子どもだな…)と微笑む。

すると突然、千佳が寝返りを打ち、「んっ…ふうぅん…♡」と妙に色っぽい寝言。拓也は顔を真っ赤に。

「な、なっ…何つー色っぽい声出してんだよ!」

(寝言まで犯罪級!? 千佳、無意識に俺の心臓殺す気か!?)

さらに千佳が寝返りを打ち、拓也の背中にピトッと抱きつく。細い腕が拓也の腰に絡み、柔らかい髪が首筋に触れる。

「…お兄ちゃん…大好き…♡」

千佳が寝言で囁き、拓也の心臓が爆速に。

「抱きつき!? 大好き!?(小声で叫ぶ)」

拓也は枕を頭に被り、耳を塞ぐが、千佳の腕と寝言が頭から離れない。

(平常心…無理! 俺、今夜このまま眠れるのか!?)



シーン4:朝のハプニングと母の帰宅

朝6:30。拓也は千佳の寝顔と寝言でほぼ眠れず、まどろむ。

(結局…よく眠れなかった…)

千佳がガバッと起き上がり、伸びをしながら元気に叫ぶ。

「あー! よく寝たー! お兄ちゃん、おはよー!」

パジャマの襟元が乱れ、華奢な胸元がチラリ。拓也は赤面しつつ目を逸らし、独白。(お前のせいで眠れなかったんだけどな…)

「よ、よお、千佳…おはよ」

千佳がベッドを這って近づき、不思議そうに布団を見る。

「あれ? お兄ちゃん、なんか布団の下の方が盛り上がってるよ?」

拓也は目を丸くし、赤面。(マジか!? 朝の…!)

「こ、これは朝の生理現象で…! 決して興奮したわけじゃ…!」

しどろもどろに叫ぶが、千佳は「ふーん?」と笑い、話をまともに聞いていない。

そこに、突如として部屋のドアが開き、夜勤明けの母・美織が「ただいまー!朝ご飯作るから、顔洗ってきなさ…」と言いかけるが、ベッドの上でパジャマ姿の拓也と千佳が一緒にいるのを見て、一瞬凍りつく。

美織が「た、拓也!あんた千佳のことかわいがってたけど、ついに手を出し…!」と声を上げ、拓也は「ご、誤解だ母さん!!これは…千佳が勝手に俺のベッドに入ってきただけで…。そうだろ?千佳!」と千佳に目を向けるが、姿がない。

「顔洗ってこよー!」 千佳は髪を揺らし、部屋を出て洗面所へ駆けていく。

拓也は「ちょっと待てー!おい、千佳…!」と叫ぶが、ベッドの上でため息。

「俺の安眠、返してくれ…」と独白する拓也。「拓也!ちゃんと説明してもらうわよ!」という美織の声が、朝の家の中で響き渡る。



シーン5:リビングでの朝食と葛藤

朝7:00。リビングで、拓也が美織に必死になって説明している。

「だから千佳が部屋にクモが出たからって、俺の部屋に入ってきたんだってば!不安だって言うから仕方なく一緒のベッドに…」と早口でまくし立てる拓也。

美織は半ば呆れた風に「はいはい、もう分かったから!それよりも早くご飯食べちゃいなさい!」と笑いながら言う。

千佳がトーストをかじりながら鼻歌を歌っている。パジャマに星型カチューシャ、朝の光でキラキラした笑顔。拓也は渋々、コーヒーを飲みつつ、千佳をチラ見。

(あの寝顔、寝言、抱きつき…千佳のせいで、毎日が試練だ…。でも、兄貴として乗り切ってみせる!)

千佳が「ね、お兄ちゃん、ゆうべは楽しかったね!今日も一緒にベッドで寝る?」とニコニコしながら微笑む。

拓也がコーヒーをブーッと噴き出し、「ね、寝るか!バカっ!」と顔を真っ赤に。

(やっぱり俺、この先も乗り切れるか心配になってきた…)

千佳は「ふふ、お兄ちゃん、照れてる?」と無邪気に笑う。拓也は心の中で呟く。

(守りたい、この笑顔…!)

文化祭の時期が近づく中、拓也と千佳のドタバタな日々は、さらに加速していく…。(つづく)

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ