第4話:拓也の眠れない夜
シーン1:夜のノックと千佳の涙目
夜11:30。月城家は静まり返り、母・美織は夜勤で不在。拓也は風呂場での千佳の乱入ハプニングで疲れ、自室でベッドに横になりまどろむ。
(風呂での抱きつき…千佳の笑顔、頭から離れねぇ…)と悶々としつつ、目を閉じる。
突然、ドアをトントンとノックする音。
「…お兄ちゃん。起きてる?」
千佳の小さな声に、拓也はガバッと起き上がる。
「千佳!? どうした!?」
ドアがそっと開き、千佳がパジャマ姿で枕を抱えて現れる。月明かりに照らされた顔は涙目で、不安そう。
「ボクの部屋に、でっかいクモが出て、びっくりしてたら見失っちゃって…。怖くて眠れないから、こっちで寝てもいい…?」
千佳の上目遣いに、拓也の心臓がドクン。
(なんだ、クモか…。って、千佳と…一緒に寝る!? それに、可愛すぎるだろ、その涙目!)
拓也は平静を装い、咳払い。
「べ、別にいいけど! 俺が千佳の部屋で寝るから、この部屋で俺のベッド使って寝たら?」
(千佳と一緒に寝たいのは山々だけど、兄貴としてこれが度胸ある態度だろ…)
千佳は首を振って、枕をぎゅっと抱く。
「お兄ちゃんと一緒にいる方が安心だし、ボクもこの部屋がいい!」
拓也の頭がカオス状態。(一緒に!? 千佳はその方が安心だって…! くそ、可愛い! でも、俺、兄貴だぞ!)
シーン2:同じベッドの試練
拓也は赤面しつつ、妥協案を出す。
「そ、そうか。じゃあ、俺は床で寝るから、千佳は俺のベッドで…」
千佳が「えー?」と唇を尖らせ、上目遣いで訴える。
「昔みたいに、お兄ちゃんと一緒のベッドじゃダメ?」
拓也は「同じベッドで!?」と叫び、慌てて呟く。
「そ、それはまずいんじゃないかな…。お、男同士だし…」
(まずいだろ、何かあったらどうするんだ!いや、何かって何だよ!)
千佳は「えー、なんで? 昔は一緒によく寝てたし、男の子同士だから別にいいじゃん!」と笑い、強引に拓也のベッドにスルッと潜り込む。パジャマの裾がめくれ、細い足がチラリ。
「ば、バカ! 何してんだ!」 拓也は赤面し、ベッドの端に逃げる。千佳は布団にくるまり、ニコニコ。
「えへへ、お兄ちゃんの布団、あったかーい!」
シャンプーのフローラルな香りがふわっと漂い、拓也の胸がドキドキ。(千佳の香り…! 無邪気すぎる笑顔、反則だろ!)
「か、勝手にしろっ!」 拓也は壁を向き、目を閉じるが、千佳の体のぬくもりと香りに平常心が崩壊。
(なんか一線超えてる気がするけど…ただの兄弟のスキンシップだから!うん!全然普通!)
シーン3:寝顔と色っぽい寝言の衝撃
深夜12:00。拓也は千佳の香りとぬくもりに、時間が異様に長く感じる。(千佳、近すぎ…! 心臓、限界だ…)
ふと振り向くと、千佳がスースーと寝息を立てて眠っている。月明かりに照らされた寝顔、長いまつ毛、ほんのりピンクの頬。
(マジで天使降臨…! 千佳の寝顔、宇宙一可愛いだろ!)
拓也は10歳の千佳と布団の中でゲームしたり笑い合った頃の思い出を回想。
(あの頃はこんなドキドキなかったのに…。でも、クモが怖くて眠れないとか…。ふっ、千佳もまだまだ子どもだな…)と微笑む。
すると突然、千佳が寝返りを打ち、「んっ…ふうぅん…♡」と妙に色っぽい寝言。拓也は顔を真っ赤に。
「な、なっ…何つー色っぽい声出してんだよ!」
(寝言まで犯罪級!? 千佳、無意識に俺の心臓殺す気か!?)
さらに千佳が寝返りを打ち、拓也の背中にピトッと抱きつく。細い腕が拓也の腰に絡み、柔らかい髪が首筋に触れる。
「…お兄ちゃん…大好き…♡」
千佳が寝言で囁き、拓也の心臓が爆速に。
「抱きつき!? 大好き!?(小声で叫ぶ)」
拓也は枕を頭に被り、耳を塞ぐが、千佳の腕と寝言が頭から離れない。
(平常心…無理! 俺、今夜このまま眠れるのか!?)
シーン4:朝のハプニングと母の帰宅
朝6:30。拓也は千佳の寝顔と寝言でほぼ眠れず、まどろむ。
(結局…よく眠れなかった…)
千佳がガバッと起き上がり、伸びをしながら元気に叫ぶ。
「あー! よく寝たー! お兄ちゃん、おはよー!」
パジャマの襟元が乱れ、華奢な胸元がチラリ。拓也は赤面しつつ目を逸らし、独白。(お前のせいで眠れなかったんだけどな…)
「よ、よお、千佳…おはよ」
千佳がベッドを這って近づき、不思議そうに布団を見る。
「あれ? お兄ちゃん、なんか布団の下の方が盛り上がってるよ?」
拓也は目を丸くし、赤面。(マジか!? 朝の…!)
「こ、これは朝の生理現象で…! 決して興奮したわけじゃ…!」
しどろもどろに叫ぶが、千佳は「ふーん?」と笑い、話をまともに聞いていない。
そこに、突如として部屋のドアが開き、夜勤明けの母・美織が「ただいまー!朝ご飯作るから、顔洗ってきなさ…」と言いかけるが、ベッドの上でパジャマ姿の拓也と千佳が一緒にいるのを見て、一瞬凍りつく。
美織が「た、拓也!あんた千佳のことかわいがってたけど、ついに手を出し…!」と声を上げ、拓也は「ご、誤解だ母さん!!これは…千佳が勝手に俺のベッドに入ってきただけで…。そうだろ?千佳!」と千佳に目を向けるが、姿がない。
「顔洗ってこよー!」 千佳は髪を揺らし、部屋を出て洗面所へ駆けていく。
拓也は「ちょっと待てー!おい、千佳…!」と叫ぶが、ベッドの上でため息。
「俺の安眠、返してくれ…」と独白する拓也。「拓也!ちゃんと説明してもらうわよ!」という美織の声が、朝の家の中で響き渡る。
シーン5:リビングでの朝食と葛藤
朝7:00。リビングで、拓也が美織に必死になって説明している。
「だから千佳が部屋にクモが出たからって、俺の部屋に入ってきたんだってば!不安だって言うから仕方なく一緒のベッドに…」と早口でまくし立てる拓也。
美織は半ば呆れた風に「はいはい、もう分かったから!それよりも早くご飯食べちゃいなさい!」と笑いながら言う。
千佳がトーストをかじりながら鼻歌を歌っている。パジャマに星型カチューシャ、朝の光でキラキラした笑顔。拓也は渋々、コーヒーを飲みつつ、千佳をチラ見。
(あの寝顔、寝言、抱きつき…千佳のせいで、毎日が試練だ…。でも、兄貴として乗り切ってみせる!)
千佳が「ね、お兄ちゃん、ゆうべは楽しかったね!今日も一緒にベッドで寝る?」とニコニコしながら微笑む。
拓也がコーヒーをブーッと噴き出し、「ね、寝るか!バカっ!」と顔を真っ赤に。
(やっぱり俺、この先も乗り切れるか心配になってきた…)
千佳は「ふふ、お兄ちゃん、照れてる?」と無邪気に笑う。拓也は心の中で呟く。
(守りたい、この笑顔…!)
文化祭の時期が近づく中、拓也と千佳のドタバタな日々は、さらに加速していく…。(つづく)