第3話:お風呂で裸の付き合い
シーン1:風呂場での突然の乱入
夜の月城家。母・美織は夜勤で不在。拓也はバスケ部の練習後、汗を流すため風呂場へ。湯船に浸かり、(最近、千佳のせいで心が休まらねぇ…)と千佳のメイクアップ姿や揺れるスカートを思い出しつつ、(まっ…風呂の中なら安全か…)とリラックス中。
突然、脱衣所のドア越しに軽快な声。
「お兄ちゃんー! ボクも入っていいー?」
千佳の無邪気な声に、拓也はバシャッと湯船に潜る。
「は!? 千佳!? 何言ってるんだ! 良いわけないだろ!」
拓也は湯船から顔を出し、挙動不審に叫ぶ。心臓がドクドク。(千佳!? お風呂!? 何だ、このタイミング!)
ドアの向こうで、千佳が「えー? なんで? 昔は一緒にお風呂入ってたじゃん!」と反論。軽い足音が近づく。拓也は湯船で膝を抱え、独白。
(昔って…千佳が10歳の頃だろ! ダメなのは、今のお前が可愛すぎるから…!って、落ち着け、俺!)
ドアがガチャリと開き、千佳がバスタオルを巻いて登場。髪を後ろで束ね、華奢な肩がチラリ。
「お兄ちゃん、ボク、入っちゃうよ!」
「待て、千佳! バカ、ダメだろ!」
拓也は湯船の端に逃げるが、千佳は意に介さず、ニコニコで浴室へ。拓也は壁を向き、(千佳の裸…! いや、これは家族同士のスキンシップだ! 普通だ! 落ち着け!)と必死に自分へ言い聞かせる。
シーン2:湯船のドキドキ
千佳はバスタオルを外し、湯船にザブンと入る。
「わー! お兄ちゃんとお風呂、久しぶりー! あったかいね!」
千佳は無邪気に笑い、湯をパシャパシャ。細い腕と鎖骨が湯気の中でキラキラ。拓也は壁を向き、念仏のように呟く。
「平常心…平常心…」
(千佳の声、なんでこんな可愛いんだ! 義弟だぞ! ただの家族!理性で抑えろ!)
千佳が湯船の中で近づき、拓也の背中にぴょんと抱きつく。
「ねー! お兄ちゃん、背中流しっこしよー!」
柔らかい腕が拓也の肩に触れ、フローラルなシャンプーの香りがふわっと。拓也は「ば、バカ! そんなことできるわけないだろ!」と叫び、湯船で身をよじる。
(抱きつき!? 千佳、近すぎ! 理性が…!)
千佳は「えー? 男の子同士なら別にいいでしょ?」と首を傾げ、ニコニコ。拓也は赤面しつつ前屈みになり、独白。
(男の子同士…確かに! でも今、湯船から上がったら…まずい…! 千佳の華奢な肩、女の子みたいだ…って、ダメだろ! 家族だ!)
「千佳、いいから! 自分で洗えよ!」
拓也は必死に拒否し、壁に額をゴンゴン。千佳は「むー、ケチ!」と唇を尖らせる。
シーン3:シャンプー中の誘惑と拓也の妄想
千佳は湯船から出て、シャワーの下でシャンプーを始める。泡が髪に絡み、華奢な背中が露わに。拓也は湯船でチラ見し、即座に目を逸らす。
(千佳の背中…!って、落ち着け、俺! 家族だぞ!)
拓也は湯船に顔を突っ込み、ブクブクと泡を吐く。千佳は「ふふ、お兄ちゃん、潜ってる!」と笑いながら、シャンプーを流す。髪から滴る水とキラキラした笑顔で、拓也の心臓が爆速に。
(あの笑顔…! 反則だろ! 俺の理性、限界突破だ!)
千佳がボディソープで体を洗い始めると、拓也は顔をバシャバシャ手で洗いながら、千佳をチラ見。
(千佳…そこから体洗うんだ…。って、何考えてんだ俺!?)
千佳がふと湯船の方を見て、拓也と目が合う。拓也が赤面しつつ、光の速さで目を逸らす。
(ヤバい…目が合った…。千佳のこと、エロい目で見てると思われたかも…!)
拓也の妄想の中で、千佳がいたずらっぽい笑みを浮かべる。
「もー!どこ見てんの?お兄ちゃんのエッチー!」
(…なんて言われたら…千佳に軽蔑されたらどうする…!)
拓也が一人脳内で葛藤していると、千佳が体を洗い終わり、千佳は「じゃあ、ボク、先に出てるから!」とニコッと手を振り、バスタオルを巻いて脱衣所へ。拓也は湯船で胸を撫で下ろす。
「ふぅ…こんなん、心臓がいくつあっても足んねえよ…」
(千佳、無邪気すぎるだろ…! 俺、よく耐えた…!)
シーン4:脱衣所のさらなる試練
拓也は千佳が脱衣所を出ていったのを見計らい、湯船から上がる。脱衣所に入ると、千佳のシャンプーの甘い香りがふわっと漂う。拓也の胸がドキドキ。
(この匂い…千佳の…! いや、落ち着け、ただのシャンプーだ!)
着替えようとすると、脱衣カゴに千佳が脱いだTシャツとショートパンツが。拓也は目を丸くし、生唾をゴクリ。
(千佳の…脱ぎたての…! いやいや、兄貴として、それだけはダメだろ! 静まれ、俺の右手!)
拓也は慌てて目を逸らし、タオルで顔をゴシゴシ。急いで部屋着に着替え、脱衣所を脱出。
シーン5:リビングでの無防備な誘惑
リビングへ行くと、千佳がソファでアイスを食べている。風呂上がりのゆるいTシャツとショートパンツ姿で、濡れた髪に星型カチューシャ、頬に湯気の赤みが残る。
「ん? お兄ちゃん、遅かったね! アイス、美味しいよー!」
千佳はアイスバーをペロリと舐め、無邪気に微笑む。アイスの滴が唇に光り、拓也の視線が釘付け。
(千佳の口元…! ツヤツヤすぎる! いや、ダメだ、家族だ!抑えろ!)
「い、いらねぇよ! アイスなんか!」
拓也は強がってソファの端に座るが、千佳の無防備な足や髪の水滴にドキドキ。千佳は拓也の視線に気づき、ニヤリ。
「なーに? アイスならあげないよー?」
千佳が身を乗り出し、拓也の顔を覗き込む。拓也は「う、近い!」と後退し、独白。
(この無邪気な笑顔、殺人的だろ…! 俺の心臓、限界だ!)
拓也はテレビをガン見し、「平常心…平常心…」と呟く。千佳は不思議そうに拓也を見ながら、アイスを食べ続ける。
その後、拓也が自室でベッドに突っ伏す。頭の中は千佳の風呂場やリビングでの姿でいっぱいだ。
(俺の理性、よく耐えた…耐えたよな?)
だが、拓也の理性がさらに試される試練がこの後、待ち受けていることは、誰も知るよしがなかった…。(つづく)