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第2話:メイク講座の試練

シーン1:朝の目覚めと日常

朝、月城家のリビングは穏やかな光に包まれている。月城拓也(高2)は制服姿でキッチンに立ち、トーストとスクランブルエッグを準備中。母・美織は夜勤明けでまだ帰宅していない。拓也は昨日のことを思い出し、頭を振る。

(千佳のあのスカート…リップ…いや、ダメだ! 義弟だぞ! 俺はただの兄貴、千佳を守るのが使命!)

階段から軽い足音。星宮千佳(中1)が現れる。今日は中学校の制服だが、髪はゆるくウェーブがかかり、星型のヘアピンがキラリ。セーラー服の襟元に小さなリボンのピンを付け、まるで女子生徒のような雰囲気だ。

「おはよ、お兄ちゃん! 朝ごはん、ありがとー!」 千佳はニコッと笑い、テーブルに座る。スカーフを軽く整える仕草に、拓也の目が一瞬釘付け。

「お、おう。ちゃんと食えよ、千佳。ほら、牛乳も飲め」

拓也はぶっきらぼうに言い、牛乳パックをドンと置く。内心では(セーラー服にリボン!? 千佳、なんでそんな可愛いんだよ…こんなの犯罪レベルだろ!)とパニック。千佳は無邪気にトーストをかじり、牛乳をゴクゴク。

「ね、お兄ちゃん。今日、未沙ちゃんがまた来るんだ! メイクの練習するって。見ててくれる?」

「メイク!? またかよ…いや、まぁ、いいけど。それより学校遅れるなよ」

拓也は平静を装うが、心臓がドキドキ。千佳の唇に牛乳が少しついたまま笑う姿に、思わず目を逸らす。

(牛乳の跡、拭いてやりたい…って、ダメだ! 俺は兄貴だ! 普通の兄貴!)



シーン2:未沙のメイク講座

放課後、月城家に日向未沙(中1)がやってくる。ピンクのリュックを背負い、元気いっぱい。リビングにはメイク道具が広げられ、鏡やリップ、アイシャドウがキラキラ。拓也はバスケ部の練習を早めに切り上げ、帰宅したばかり。

「よ、未沙。…何だ、このコスメショップみたいな状況は」

「やっほー、拓也くん! 今日は千佳の『可愛さ爆上げ計画』第二弾! 見ててよ、絶対ビックリするから!」

未沙はウキウキで、メイク道具を手に取る。千佳は白いカーディガンにショートパンツ、ふわっとした雰囲気がすでに女の子っぽい。

「未沙ちゃん、やりすぎないでね? お兄ちゃん、怒るかな…」 千佳は少し心配そうに拓也をチラリ。

拓也は「怒らねぇよ。好きにしろ」とクールに返すが、内心(怒るわけない! 千佳が可愛くなるなら…いや、待て、仕事しろ俺の理性!)。

未沙が千佳にアイライナーを手に取り、「ほら、目尻にちょっとライン引くだけ! 千佳の目、めっちゃ綺麗だから映えるよ!」と始める。

千佳は「くすぐったいよー」と笑いながら、じっと鏡を見つめる。拓也はソファに座り、スマホをいじるふりをするが、チラチラと千佳を観察。

(千佳のまつ毛、長っ…アイライナーで目がもっとキラキラに…って、俺、何見てんだ! 義弟だぞ!)

未沙が「はい、次はチーク! ふわっとピンクで、ほっぺ柔らかそうに見せるんだから!」と、ブラシで千佳の頬をポンポン。千佳は「わ、恥ずかしいな」と笑い、頬が自然に赤くなる。拓也のスマホを持つ手が震える。

「ね、拓也くん、めっちゃガン見じゃん! 千佳、可愛すぎてヤバいよね?」

未沙のからかいに、拓也は「バ、バカ言うな! ただ…見守ってるだけだ!」とムキになる。

千佳は「え、お兄ちゃん、ほんと? 嬉しいな!」とニコニコで拓也に近づき、顔を覗き込む。目の前に、キラキラした瞳とピンクの頬。拓也はソファの端に逃げる。

「近いって! 千佳、座れ! メイク終わったらちゃんと落とせよ!」

「えー、つまんない!」 千佳は唇を尖らせ、ソファにぴょんと戻る。ショートパンツから覗く細い足がチラリ。拓也は心の中で叫ぶ(千佳、反則だろ…! 俺の理性、試すな!)。



シーン3:ハプニングの予兆

メイク講座が終わり、未沙が「じゃ、仕上げ! リップグロスね!」とピンクのチューブを取り出す。千佳は「うわ、キラキラ!」と目を輝かせ、唇に塗る。

ツヤツヤの唇が夕陽に映え、拓也の視線が吸い寄せられる。

(唇…ヤバい。千佳、なんでそんな…って、ダメだ! 俺は兄貴、ただの兄貴!)

未沙が「ほら、拓也くん、感想は? 千佳、めっちゃアイドルっぽいよね?」とニヤニヤ。拓也は「…まぁ、いいんじゃね? 千佳らしいよ」とぶっきらぼうに言う。内心では(アイドルどころか、天使だろ…俺の心臓、限界突破しそう…)。

その時、千佳が「見て見て、お兄ちゃん!」とソファから立ち上がり、くるっと回る。だが、テーブルの角に足を引っかけ、バランスを崩す。「わっ!」と叫び、拓也の方へ倒れ込む。拓也は咄嗟に腕を伸ばし、千佳をキャッチ。

「千佳、大丈夫か!?」 二人はソファにドサッと倒れ、千佳が拓也の胸に顔を埋める形に。千佳の髪から甘いシャンプーの香りが漂い、拓也の心臓が爆速に。

千佳は「うう、びっくりした…お兄ちゃん、ありがと!」と顔を上げる。ツヤツヤの唇が拓也の顔の数センチ先。拓也の顔が真っ赤に。

(近い! 唇、近い! いや、義弟! ハプニングだ! 落ち着け!)

未沙が「うわっ、ドラマみたい! 拓也くん、千佳のことガチで守ったね!」と拍手。

千佳は「お兄ちゃん、いつもボクのこと助けてくれるの!」と笑い、拓也の腕をギュッと掴む。拓也は「う、うるせぇ! ただ兄貴として当たり前のことしただけだ!」と赤面し、慌てて千佳を起こす。

「もう、気をつけろよ、千佳! 怪我したらどうすんだ!」

「はーい、お兄ちゃんの言うこと聞くよ!」 千佳は無邪気にウィンク。拓也は心の中で(このウィンク、違法だろ…)と呻く。



シーン4:夜の悶々

夜、拓也は自室でベッドに突っ伏す。頭の中は千佳のメイクアップ姿でいっぱいだ。キラキラした瞳、ふわっとしたピンクの頬、ツヤツヤのリップ。転びそうになった千佳を助けた瞬間のシャンプーの香りが、頭から離れない。

拓也は枕に顔を埋め、深呼吸する。

(千佳のメイク、ヤバすぎる。アイライナーで目がキラキラ、チークで頬がふわふわ、リップが…もう無理。助けた時、近すぎて理性が揺らいだ。未沙のからかい、ムカつくけど当たってる。俺、ブラコンすぎる。でも、千佳は義弟。守るのが俺の役目だ!)

拓也が枕を抱きしめたままベッドの上をゴロゴロして、悶々としている。

「千佳、こんな可愛い義弟、俺の心臓持たねぇよ…でも俺、ちゃんと兄貴としてがんばるから」 と独白。

だが、頭に浮かぶのは千佳のキラキラした瞳とツヤツヤの唇。眠れない夜が続く中、拓也の試練はさらにエスカレートする。(つづく)

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