第66話 鬼を余裕で退ける
【☆★おしらせ★☆】
あとがきに、
とても大切なお知らせが書いてあります。
最後まで読んでくださると嬉しいです。
閃光手榴弾のおかげで、敵はひるんでいる。その間に、わたしたちは鬼を無力化していく。
と言っても、こっちには弓の名手と、鬼がついてるのだ。
先手を取れていることもあって、鬼の鎮圧は、とても早く終わった。
「お姉様のおかげで、らくしょーでしたねっ!」
二葉が鬼化を解いて言う。
わたしたちの目の前には、拘束されて動けなくなった鬼達が横たわっている。
「皆さんのおかげですよ」
「セントリア姉様……謙虚で素敵っ! ね、兄さん!」
そうだね、と一郎が二葉の頭を撫でる。
今回は、一郎の出る幕ではなかった。
全員が通常の鬼で、ツノ鬼すら居なかったから。
「でも油断は禁物です」
「わっはっはー。えるたち無敵ですぅ~~~」
エルメルマータが油断してる、そのときだった。
「言ってる側から、敵ですよ」
「わははは! 大丈夫ですぅ! どんな敵もえるがやっつけ……うぇええええええ!? なんですかぁあれぇ!?」
わたしたちの目の前には、大量の犬が現れたのだ。
物陰から現れた犬は、全員が血走った目をしてる。
「あれは鬼化した魔物ですね」
「ま、魔物も鬼化するんですぅ!?」
「ええ。人間が鬼になるんです、魔物もなってもおかしくはないでしょう?」
【びにちる】でも、鬼化魔物は見受けられた。
しかも、かなり厄介だ。
「あれは大灰狼が鬼化したものです。鬼化によりレベルが倍くらいになるので、気をつけてください」
「ひょぇえええ!」
鬼化によるパワーアップした、大灰狼たちが、わたしたちに襲いかかってくる。
「鳳の矢ぉ!」
エルメルマータが魔法矢を発動。
打ち出した矢が、火の鳥となって、大灰狼たちに襲いかかる。
大灰狼達が炎に包まれる。
しかし、燃えながら、やつらはこちらに駆け寄ってきた。
「鬼化魔物は、人間の鬼と違い、痛みも恐れも感じず、ただ敵である人間を排除しようとしてきます」
「それ早く言ってぇえええええええええええええええええ!」
大灰狼の一匹が、エルメルマータに噛みつく。
「ああ……!」
「エルさん!」
二葉が近づいて、大灰狼の頭を殴りつける。
ぐしゃり、と頭を潰された大灰狼が、その場で動かなくなった。
「うう~……。える、かまれてしまいましたぁ~……」
エルメルマータが倒れたままつぶやく。
「このままでは、美少女ハーフエルフ巨乳鬼になってしまいますぅ~……少年達の性癖をゆがませてしまいますぅ~……」
「……バカ言ってないでさっさと起きてください」
「ふぇ……? あれれ? える、鬼になってないですぅ!?」
エルメルマータが起き上がり、首筋を手で押さえる。
「噛まれてないです!?」
「だから、言ったでしょう? 篝火花は鬼避けとなるって」
「あ、そっかぁ~……」
鬼化した魔物であっても、篝火花による鬼避けは、きちんと通用するのだ。
「てゆーかぁ、無敵じゃあないですぅ? だって鬼はえるたちに近づけないんでしょ? 勝ったなぁ! がはは!」
調子乗ったエルメルマータが、魔法矢で敵の頭を潰していく。
「あんまり調子乗らないでください。直接噛みつく等の攻撃が効かないだけですから」
大灰狼の1匹が、ジャンプする。
あれは……毒液のモーション。
「一郎さん、エルさんの前に立って。異能の準備!」
「は、はい!」
バッ、と一郎がエルメルマータの前に立ち、右手を構える。
飛び上がった大灰狼が、口からぶっ……! と毒液を吐く。
鬼化した大灰狼は、溶解性の毒液を口から吐くのだ。
「うひぃいいいい! える毒はいやぁああああああああああん!」
「でやぁ……!」
一郎の右手に毒液が触れた瞬間、毒液が消える。
「ふぇえ!? 敵の攻撃が消えたですぅう!?」
「一郎さんの異能殺しの異能です」
「はえー……。って、あれ? 大灰狼って、異能使いましたっけぇ?」
「鬼化すると、異能を覚えるのです」
鬼化した大灰狼の異能を、一郎が消したのだ。
「はえ……? これ、えるたち無敵じゃね? 直接攻撃はセントリアの温泉パワーできかないし、異能攻撃は一郎くんが防げるからぁ」
……また油断してる、この子。
「異能殺しは、一郎くんしか使えません。それに相手や、異能に直接触れる必要があります。万能の能力じゃあないんです。油断しないこと」
「はぁい……」
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