150.単なる
【☆★おしらせ★☆】
あとがきに、
とても大切なお知らせが書いてあります。
最後まで読んでくださると嬉しいです。
魔道具師の工房に、この街の人たちが軟禁されている、とわたしたちは予想を立てた。
中立魔法国家マギア・クィフの内部情報は、外部に決して漏らされることはない。
【びにちる】本編でも、それは同じ設定だ。そう、ゲームをプレイしているだけでは、マギア・クィフ内の情報を知り得ない。この異世界の人間はもってのほかだ。
「こっちですね」
「ちょっとぉお!?」
がしっ、とイオがわたしの肩をつかむ。
「ちょっとちょっとぉ~」
と、エルメルマータがそんなイオの肩をつかむ。
そのまま後ろからイオを羽交い締めにする。
「秘技……パイはさみ!」
「ちょ!? 離しなさいよ……!」
「やーでーすぅ~。さ、センちゃんお仕事してーな」
さすがエルメルマータ、わたしの意思をくんで、手伝ってくれる。
わたしは地面にしゃがみ込み、目当ての者を探す。
石畳がしかれてる。その石の形を……さがす。ダイヤマークのものがいくつかあった。わたしはそれをたどっていく。
「ちょ……工房への行き方……なんであんたが知ってるのよ……」
「どゆことですぅ~?」
「って、あんた知らないでセントリアに協力してるわけ!?」
「はいぃ~。センちゃんが何してるのかはわからないですがぁ、何かしようとしてることはわかるので~。えるはそれをてつだうですぅ~」
「なんなのこの無駄な信頼感……」
「えるはセンちゃんと沢山の修羅場をこえてきましたので~。えっへん~」
わたしはダイヤのタイルをたどっていく。それは裏路地へと続いていく。
ダイヤのタイルがいくつも集合してる場所へとやってきた。
「んで、センちゃんなにやってるの?」
「工房の入り口を探してたんですよ」
「入り口? 隠されてるんですぅ?」
「ええ。工房には、その魔道具師の作ったものや、秘術が置いてありますからね。おいそれと見つかっては困る。ゆえに、隠されているんですよ」
「はーん……。で、しゃがみ込んで何か探してたのは、工房の入り口の目印的なやーつですぅ~?」
「そういうことです。マギア・クィフの魔道具師は、伝統的に、そんなふうな目印を使うらしいので」
なんで、ゲームに出てきてないことまで、知ってるのか。
それはこのゲームの開発者のエックシ(旧ツブヤイター)を見たことがあるからだ。
そこに、書いてあったのである。
「まじこいつなんなの……? 全知全能の神なの……?」
「いえ、単なる悪役令嬢ですが」
「…………はぁ、もう、はぁ……」
【お知らせ】
※11/15
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