異変
マギア・クィフ。魔法を国規模で研究する国家だ。
魔法技術が他国よりも発達しており、国民はその恩恵を受けて豊かな生活を送っている……。
――と、【びにちる】ではそうなっていた。しかし……。
「なんだか、すさんでるですぅ~……」
……街はがらんとしていた。人の気配がまるでない。魔力障害が国土全域に広がっているせいだろう。
だが、それにしては……。
「なんだか、きな臭いですね」
「…………」
イオがこくんとうなずく。彼女も感じている。様子が変だと。
「どういうことですぅ~?」
「マギア・クィフの国民は、魔力障害を起こして動けない。ここまでは理解できますね?」
「わかるですぅ~。だからえるたちがここに来たんでしょ~?」
「ええ。ですが、街の雰囲気が妙だとは思いませんか?」
壊れた建物。襲いかかってきた、魔導人形。
「たぁしかに。変かも。人が動けないのに、建物が壊れてるのおかしいですぅ~」
……そう。おかしいのだ。この国は、魔力障害だけではない別の問題を抱えている。そうとしか思えなかった。
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