隠し通路
その後も、わたしたちはマギア・クィフを目指した。
進む→土地瞬間移動で街に戻る、を繰り返したおかげで、本来ならかなり大変な旅も、快適に進めることができた。
「こんなに早く着くなんて……」
ついに、マギア・クィフの外壁が目の前にそびえ立つ。
この国は規模こそ小さいが、周囲を高く厚い外壁で囲まれている。それも、上空からの侵入すら阻む結界が張られているのだ。
──少なくとも【びにちる】の設定ではそうだった。
イオは迷わず入り口へ向かおうとした……が。
「ちょ……は? 入り口がないんですけど!?」
イオが思わず声を張り上げる。
外壁のどこを見ても、門らしきものが一切見当たらない。
「元から無くて、秘密の入り口がある……とかじゃないんですかぁ?」
「そんなの無いわよ。おかしいな……いったいどうなってるのよ……」
……ふむ。考えられるのは二つ。
ひとつは、入り口が別の場所にあるパターン。
もうひとつは──入り口自体を何らかの方法で隠しているパターン。
直感では後者だろう。【びにちる】でも、こういう系のイベントがあったはずだ。
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