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規格外女

 その後も、エルメルマータのおかげで敵に襲われることなく、奈落の森(アビス・ウッド)を抜けることができた。


「信じらんないわ……奈落の森(アビス・ウッド)を損失ゼロで抜けるなんて……前代未聞よ……」

「えへへ~♡」


 エルメルマータが、なんだか嬉しそうに笑っている。


「センちゃんとえるを褒められたから~♡」


 自分を褒められて嬉しいのはわかる。だが、わたしを褒められて嬉しいのは……まあ、友達であるわたしが褒められたら、それも嬉しいということだろう。


「日が暮れてきたし、野営するわよ」


 確かに日が傾いている。思ったより進まなかったのは、戦闘後にモンスターの死骸を回収していたせいだろう。


土地瞬間移動ファスト・トラベル


 しゅん、とわたしたちはその場から消え……アインの街へと帰ってきた。


「ふぁー、つかれたですぅ~。お風呂ぉ~♡」


 のんきなエルメルマータとは対照的に、イオが愕然とした表情を浮かべる。


「ほえ? どーしたの?」

「……いや、話には聞いてたわよ。転移スキル持ちがいるって。聞いてたけど……でも、やっぱり……なんというか、信じられなくて……」


「信じられないもなにも、今も飛んできたじゃあないですかぁ~」


 イオが大きくため息をつく。


「……そうなのよね。転移スキル持ちに、生きてる間に出会えるなんて思ってもなかったわ……」

「そんなレアなんですぅ~?」


「レア中のレアよ。呪符など使わず、自力で、しかもノーリスクで使えるスキルなんて……聞いたことないわよ」


 まあ、土地神の加護自体がレアな加護だから。


「さ、温泉~♡」

「あんた出発する前も入って、また入るの?」

「何度入ってもいいものなのでぇ~」

【☆★おしらせ★☆】


好評につき連載版はじめました!!


【連載版】異世界で死ぬほど努力して最強になった俺、現実世界で無双する ~異世界で鍛えた魔法で敵をワンパンしたら、なぜか異能力持ちの美少女たちに迫られて困ってます~



ページ下部にリンクがございます!!


または、以下のULRをコピーしてお使いください。


https://ncode.syosetu.com/n6368kw/



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