登場人物 メネクセス王国
(第一章現在)
登場人物の年齢はヴィオ6歳の時に合わせております。
〇は女性、●は男性
人物紹介詳細によってネタバレになることもありますので、お読みになる際はご注意くださいませ。
≪王家≫
●ナルツィッセ・カイン・メネクセス(51)
メネクセス王国 国王
ヴィオの祖父でもあるが、お互いの存在を知らない。
王の祖父までは周辺国に戦争を仕掛け、国を大きくしてきたという歴史があり、彼の父から国内を平定させていく方向に舵を切った。
父の代までは王家の兄弟間における暗殺などもあったため、父王は側室を持たず長男に王太子としての素質があると認めた時点で、弟たちは公爵にすることを決めていた。
本人も正妃だけで良いと思っていたが、王妃が他国からの嫁入りだった事もあり、国内貴族から側妃を娶った。
仕事は出来るが家族には甘いところがあり、特にどうしようもなかった叔父を放置したせいで大いなる後悔をすることになった。
〇ヴィクトワール(50)
メネクセス国 王妃
リズモーニ王国の第一王女だったが、学園に留学して来ていたナルツィッセと意気投合し、政略もありつつ恋愛結婚だった。
流行病で死亡
〇アンジュ(47)
メネクセス王 側妃
フィルの実母であり、ヴィオの祖母
トルマーレ辺境伯の長女であり、フィルの瞳の色が菫色だった事から、ラフターラの傀儡にされることを恐れ、実家で育ててもらいたいと預けた。
フィルは幼少期に死亡したと思わせる為に連絡を取ることは無かったが、時折城に来る実父から成長を聞いて喜んでいた。
流行病で死亡
●グリツィーニ・アイン・メネクセス(36)
メネクセス王国 王太子
金髪に菫色の瞳を持つ、フィルの長兄。
人当たりがよく勤勉で、平民たちからも愛される王太子だった。
二人目の子供の妊娠が分かった時にクーデターが発生、王太子妃をアンジュの実家であるトルマーレに避難させていたことが、結果的に流行病にも巻き込まれずに済んだ。
本人は流行病の終結する頃に感染し死亡
〇ミュゼット(34)
メネクセス王国 王太子妃
リズモーニ王国のオランジェ侯爵令嬢だった。学園で知り合い恋愛結婚で嫁入り。結婚後中々妊娠しなかったが、地元からのお茶を取り寄せて自分で淹れるようになってから妊娠した。
二人目を妊娠中にクーデターが発生し、トルマーレ辺境伯へ避難、息子を出産後流行病が起きて王太子の死亡を知った。
●オルヒーデ・ヴァイ・メネクセス(33)
メネクセス王国 第二王子
脳筋王子、明るくて正義感が強い。政治など、考えることは好きではないが戦いの戦略を練ることは好き。
兄弟仲が良く、兄の立太子を楽しみにしていたが、ラフターラの口車に乗せられてクーデターを起こしてしまう。
ラフターラ捜索の途中に病に感染、そのタイミングで同行者から薬と称された毒薬を飲まされたことにより死亡。
〇ソレンヌ(33)
メネクセス王国 第二王子妃
小柄でおっとりした性格は脳筋王子のストッパー役と言われていた。
ミュゼット妃とも仲が良く、よくお茶会をしていたが、下働きのメイドによってミュゼットから送られた茶葉が不妊効果のある茶葉と替えられており、ずっと不妊に悩まされていた。
夫がクーデターを起こしたと聞きショックを受けるが、共に乗り越えるべき壁だと思い立ち上がろうとしたものの、自殺を偽装して殺害される。
●ファイルヒェン・ドライ(カイン)・メネクセス(27)
元銀ランク上級冒険者〔マンジュリカ〕のリーダー
(現)メネクセス王国 国王
主人公ヴィオの父
第三王子として誕生、側室の子として生まれたが菫色の瞳であることを母アンジュが恐れ、王位継承の抗争に巻き込まれないようにとトルマーレ辺境伯領地で育てられた。
辺境では特に何も期待されていなかったため学園入学を機に冒険者になる。卒業後冒険者として活動中にアイリスと出会い、共に行動するうちにアイリスに惹かれ同棲。
メネクセス王国の辺境ヘイジョーでバイオレットが誕生した頃、王都でクーデタ―が起き、その後の流行り病で後継者であった王太子と第二王子が死亡。
フィルの存在を知っていた当時の宰相息子により探し出され、22歳で急遽王位継承することになる
ヴィオが生まれたばかりで王都に連れて行くわけにいかず、絆のペンダントを渡し、王都へ向かった。
元皇太子の息子が生きているので、成人後は王位を譲渡することを条件としたものの、国内の立て直しのため公爵令嬢を王妃とする事になった。
●シュクラーン・アイン・メネクセス(10)
メネクセス王国 王太子
グリツィーニの長男
王都に戻ってフィルの養子となり、王太子に任命される。
離宮の祖父から帝王学などを学び、勤勉な王太子となる
元冒険者としての破天荒な養父に振り回されながらも自分でも考えるという事を学ぶ。
祖父や養父、育ての祖父でもあるトルマーレ辺境伯の考え方や愛情の向け方を見て、人を愛する事、それを伝えることの難しさなどを知り、甘いだけでは王にはなれない事も知る。
●ロデドロン・ヴァイ・メネクセス(7)
メネクセス王国 第二王子
グリツィーニの次男
王都に戻ってフィルの養子となり、第二王子となる。王位継承権第二位
父の顔を知ることなく育ったが、母と兄が側にいてくれたこと、トルマーレ前辺境伯たちからの気遣いで寂しい思いをすることなく成長できた。
離宮の祖父から帝王学などを学び、兄を支えることが出来るように日々勉強を頑張っている。
≪ガルデニア公爵≫
●アンセルム・ガルデニア(46)
ガルデニア公爵→侯爵
王都騎士団を纏めている筆頭公爵家であったが娘の王妃の失態により侯爵に降格処分を受けた。(クーデター鎮圧にも助力した功績により侯爵までの降格で済んだ)
影と呼ばれる精鋭部隊を抱えており、国内貴族の様々な情報を集めている。
〇マグダレーナ・ガルデニア(42)
ガルデニア公爵夫人
流行病で死亡
〇アナリシア・ガルデニア(23)
メネクセス王国 筆頭公爵家長女
メネクセス王国 王妃
両親からも王妃となる様に子供のころから躾られたが、結婚できる年回りの王族がいないことで隣国への嫁入りを検討されているときにクーデターが発生。
第三王子の存在を知り、父から宰相に働きかけ結婚をした。
白い結婚の予定だと言われたことでプライドが傷つき、想い人を暗殺するように仕向けた。
●バッティル・ガルデニア(16)
ガルデニア公爵→侯爵 長男
騎士団に所属、シュクラーンの護衛騎士
姉(王妃)のとんでもない失態のせいで実家が降格されたことで失望している。次期侯爵の勉強をすることで影についても学んでいる。
●ニクラス・ガルデニア(11)
ガルデニア公爵→侯爵 次男
父親からシュクラーンの学友になるように指導されているが、学年が違うのにそんなに関われるだろうかと思っている。
姉とはあまり接点がなかったため興味もない。公爵から侯爵になったとしても国内での発言権は大きいままだから、何が変わったのか理解していない。
〇メイミ(26)
アナリシア侍女
乳姉妹として育ち、城でも常に側にいたが、間違った方向へ進むときに止めることは出来なかった。
国王に毒を盛ろうとしたという疑いで尋問後処刑された。
≪ガルデニア公爵家の影≫
●ヨハン・アンデル
ガルデニア公爵に雇われている影と呼ばれる部隊の隊長
公爵とのやり取りを直接している
●ジョン
影の副隊長、王妃担当でジェーン達との連絡役もしている
〇ジェーン
アイリス殺害実行犯のリーダー
人を出し抜いて地位上昇を常に狙っている
●ハンス
アイリス殺害実行犯の1人、3人の中では一番年上で、カッとなりやすいジェーンと飽きっぽいマックスを纏める役
●マックス
アイリス殺害実行犯の1人、おちゃらけているように見えて一番残酷
≪ラフターラ公爵≫
●エドガード・ラフターラ(61)
先王王弟、ナルツィッセ王の伯父
先王と自分たちの年齢差があったから王太子になれなかったと本気で思っている。血筋だけをひけらかし仕事が出来ないため、嫌われていた。典型的な駄目貴族。
第二王子を誑かし、クーデターを仕掛けさせた。
海人族が多く住むヘイランで病の元を研究し国内にばら撒き流行病で多くの国民を死亡させた罪で公開処刑された。
●オレリアン・ラフターラ(46)
ラフターラ公爵長男
父親の考えをそのままトレースしたような駄目貴族、自分の娘を王妃に据えて、裏から国を操る夢を見ていた。
父親と共に公開処刑された。
〇シシリアン・ブリーマ(29)
ラフターラ公爵家長女(オレリアンの長女)
ブリーマ伯爵家に嫁入りしたが、実質クーデタ―のために仮の嫁入りのつもりだったので、まったく嫁としての仕事などはしていない。
わがまま放題、やりたい放題だった為、メネクセス国内の学園に通っていたが友人はいない。
父親、祖父と共に公開処刑された。
●ガエル・ブリーマ(26)
ブリーマ伯爵
ヘイラン国の国境にある辺境領地の領主、シシリアンとの結婚を機に、両親は避暑地に移動、領主になることに(後に両親が暗殺されている事を知る)
エドガードからの依頼でヘイランで流行していた病原体を持ち込む手助けをすることになってしまった。(やっていることを報告しないという役割)
公開処刑となったが、彼は最初に気絶した以降攻撃魔法が当てられることは無かった。
≪オスマン公爵≫
●リオネル・オスマン(58)
オスマン公爵、宰相
先王王弟、ナルツィッセ王の伯父、エドガードの弟
どうしようもない兄と分かっていながらも、兄弟の情から処罰を与えることは出来なかった。
兄を反面教師として生きて来た為、生真面目、王を絶対君主として立てることを大切にしていた。
●アーゴナス・オスマン(33)
メネクセス王国 現宰相
フィルが国王となって、正式に宰相となった。
切れ長スマートで冷たい感じ、王族絶対主義者
流行病によって王太子と第二王子が死亡してしまったが、フィルの存在を知り探し出した。
≪トルマーレ辺境伯≫
●ドーグラス・トルマーレ(64)
前トルマーレ辺境伯
アンジュ側妃の父、フィルの祖父
第三王子として産まれた孫を守るために預かった。
帝王学を教える訳にもいかず、かといって辺境伯の領主としての学びをさせる理由もない。どうやって育てるかを迷っているうちに孫との心の距離はどんどん開いてしまった。
学園への留学を薦めたのは国内にいると瞳の色で揶揄されるからだったが、沢山の物事に触れて自由に生きて欲しかったから。
まったく伝えることが出来なかった分、シュクラーン達には分かりやすい愛情を注いで育てたが、それがまたフィルの不信感につながっていることには気付かない。
〇ベアトリス(61)
前トルマーレ辺境伯夫人
アンジュ側妃の母、フィルの祖母
孫との関係構築に悩み、夫ともどうすべきか相談していたが答えが出なかった。
●ロベルト・トルマーレ(43) 現トルマーレ辺境伯、王都のタウンハウスでほとんどを過ごすため、フィルと幼少期に会ったことは無い。
〇エディット(41) 現トルマーレ辺境伯夫人
●ルーカス(24) 長男
●ヴィッゴ(22) 次男
〇アネッサ(16) 長女
≪冒険者たち≫
〔水龍の盾〕
フィルがトルマーレからリズモーニに向かう船旅で出会った冒険者
弓使い:マルセロ、クズマ
魔法使い:レーゼル、ディルク
〔土竜の盾〕
ヘイジョーの町を拠点とする銀ランク上級パーティー
ヴィオ捜索の為にフィルからの依頼を受けてリズモーニを旅することになった。
●テリュー(29)リーダー
大剣使いでタンク役でもある
アンと夫婦、フィル・アイリスを弟妹のようにかわいがっていた
●レス(29)サブリーダー
魔法使い、冷静沈着、パーティーのストッパー役でもある
シエナと夫婦
●オトマン(27)斥候担当
黒豹の獣人、武器は短剣、格闘術、
ネリアと夫婦、学園で知り合った、ケルツ男爵家三男だが家とは絶縁
〇アン(28)
先陣切って戦うのが好きな脳筋女子、大剣持ち
可愛いものが大好きで ヴィオを可愛がっていた
テリューと夫婦
〇シエナ(27)
パッと見おとなしめに見えるが、こちらも脳筋女子、槍を振り回す。
テリューたちと同じ村出身の幼馴染、4人パーティーで活動していたがアイリスたちとの合同パーティーをきっかけにネリアとオトマンの加入を決めた。
レスと夫婦
〇ネリア(26)回復担当
本名、アグネリア・フーラ・ルーバリ
皇国(ジェザク子爵領の男爵家4女)出身、聖属性持ちということで リズモーニ王国の留学時に冒険者登録し、卒業前に実家から逃げ出した
至高のモフラーであり、暇さえあれば オトマンの尻尾と耳を触っている
小柄で天パのボブカットが年齢詐欺を起こさせる。守ってあげたくなる感じの残念女子
≪ヘイジョーギルマス≫
●ラース(56)ヘイジョーのギルマス
スキンヘッドのマッチョ
面倒見がよく、フィルが王様になるかどうかを迷っているときに後押ししたことをずっと後悔している。