④奪還救出へ
それぞれの諜報機関の役割分担と準備が終わったのは、現地時間で午後7時だった。そのため、外はすっかり暗くなっていた。
NMSPのエージェントたちは、メインビルの中で一番広い25階の集会広場に、この支部の全ての長官とエージェントを集めた。
「全員揃いましたね」
「はい」
「みんな、もう時間がない。今日でAIIBSOとの最終大決戦だ! みんなでAIIBSOをやっつけよう!」
「おお!!」
「聞いてくれ。首輪の弱点がわかったから、僕たちで外せるかもしれない。ジェイムズは、決して自分の手では首輪は外せないと言っていた。だから、剣とかで首輪を狙って壊せば、外れるかもしれない。そうするように」
「はい」
「最終確認のため、もう一度言う。我々NMSPとBFとHRSとSSBは、AIIBSOの上海支部へ救出しに行ってから、本部を奪還しに行く。そして支部を救出する諜報機関、RFBとCFGとNMBは……」
ヨインターが数分に渡り、役割の確認をした。
「……FMSPとCTUとCUAとLMFBは、AIIBSOのイタリア支部だ。それぞれ救出し終わったら、苦戦中のAIIBSO支部を手伝うか、次のAIIBSO支部を救出しに行くように」
「了解」
「みんな、わかったね」
「了解!」
「AIIBSOを壊滅させて、ISDCの平和を戻そう!」
「おお!」
「行くぞ! 」
そして、NMSPとSSBも含めた全ての諜報機関のエージェントたちは、それぞれの担当のAIIBSO支部に一斉にワープした。これから、AIIBSOとの最終大決戦が始まる。