表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

土器どきどき

作者: まえとら

どきどき どきどき


私は考古学者。遺跡発掘調査の現場のいる。

今まさにこの地層から世紀の発見。今まで見たことのない数の土器が発掘されようとしている。これがドキドキせずにいられようか。


接合復元が不要なほどのこの形状、この色彩、この材質。まさに大発見。



どきどき どきどき


古来より物には魂が宿ると言われている。

わたしは土器。

今まさにこの土器に魂が宿ったの。今まで見たことのないこの世界。ずっとずっと真っ暗闇の土の中・・・

今まで見たことのない世界へ今まさに発掘されようとしているの。少しずつ少しずつ土の中から掘り起こされて光の中へ掘り出されていくの。

これがドキドキせずにいられますでしょうか。


ふふふ。この水、この感触こそまさに洗浄よ。



どきどき 土器土器

土器土器 どきどき



遺物たちは整理室に運ばれ洗浄され、嬉しそうな考古学者の手で赤ちゃんをあやすように大切にされた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ