魂を彩る世界で~完結後のあれこれ~
そんなわけで、『魂を彩る世界で』完結しました。
本音を言うともうちょっとアホみたいな話を書きたいところはあったのですが、毎日投稿ペースで書くのはちょっと難しそうなのでメインストーリーは一旦完結、と言うことで区切らせていただきました。
では、本編では書ききれなかった設定やキャラごとの蛇足の数々をまずは語らせていただこうと思います。
・能力者が生まれた理由と能力の違い、特徴などなど
一応、本編でもそれっぽく理由を書いているつもりなのですが、あまり語りすぎると説明くさいかしら、あと私も加齢臭臭いかしら (19歳JDなのに)なんて思っていたのでこちらで。
『白紙の世界』編で出てきた『魂を彩る魔法』、これこそが能力の根元なのですが、恵美や彩華が使う時と、灯里や綺羅々が使う時とでは能力の勝手が違います。
恵美や彩華が自分の分身を作って動かしたり、青い蛇を動かしたりするのはちゃんと魔力を持っていて魔法として使っているからなわけですね。
なんなら、ちらっと書かれていますが、生命を作り出すのはタブーと言うのを彩華はガンガン破っています。
ゾンビとか蛇とかは魂を加工して命を与えている、と言うわけなのですね。
それに対して灯里や綺羅々は、それぞれ『能力が宿った魂が自分の魂に混ざったから断片的に能力が使える』程度のことしか使えません。
命を与える魔力とかがないから、ハリボテしか作れない。
だからそれだけではあまり大したことは実はできないけど、質感や硬さなどはイメージで再現できるから、ならば膨張した空気や蒸気のような質感を再現して爆発させるように噴出させたりすれば色々応用が効くんじゃないか、と工夫して活用していくのが肝となったわけですね。
そのあたりがブレーンの颯士がいる灯里とアホキャラの綺羅々の差にもなっているってワケ!
ちなみにあまり明言はしていませんが、時空を越えた魂の欠片はそれぞれ以下のように宿っています。※理由あり
恵美の魂→灯里へ
恵美と灯里は魂の性質(色)がどちらも白で、かなり近い。近い性質のものは引かれやすく混ざりやすいため。
どちらも純なところがありますからね。
彩華の魂→綺羅々、椿の先祖へ
綺羅々は元々、黒い魂(悪い黒と言うより陰気な黒)、そして彩華は本来は黒に近い群青色ってな設定です。
だから黒や紫みたいに暗めの色の魂と相性が良い。
ただ、肉体を捨てて魂だけになったために魂の色の『濃さ』が抜けてしまって青白くなった、と言う裏設定があったり…
(当初は、肉体ない→血液がないから赤紫から赤引いて青になった、色味も引いて青白い、とか考えていました。)
綺羅々の黒色に自分の群青色の魂がわずかに混ざっていたのに、黒に近すぎてギリギリまで気づかない彩華さんはドジっ子属性ですね、てへっ☆
作中で能力者と言えばもう一人、椿の母『彩乃』がいますね。能力者の自覚がないため、積極的に何かを発現したりはできませんが、奥義として『何でも斬れる』ことをイメージして発現させている感じです。
ただ、彩乃に直接能力が宿ったわけではなく、彩乃の祖母が彩華の妹、なんて設定があって、彩乃の祖母に能力は宿ったのが遺伝されていったイメージです。自覚なく魔力はある家系ですし、妹なので宿りやすかったんでしょうね。
・魂の色について
上でもちらっと書きましたが、その人の性質が魂の色となります。これはベースの色はあるけども常に一定ではなく、感情の揺れ動きなどでも結構変わる設定です。
だからやれ育つだのなんだの言ってるわけですね!
好みの色に育ったら回収する農業!みたいな。
それにしても、書き始めた当初から随分と設定が膨らんだなぁ…
簡単にキャラごとの色をまとめると
灯里 白
颯士 サファイア的な青にワインレッドが混ざった感じ
椿 ワインレッドに漆黒の筋
綺羅々 黒 (黒猫からきてるのと灯里と対になるように)
彩華 群青色→青白に転じる
谷崎 灰色に近い青
細山 緑(なんか、枯れかけの葉みたいな茶色に近い緑)
おまけで雄二は黄金色!
キャラクターのその後とかについて
・新島どこ行ったの?
生きてますし最終戦には参加していません。「そもそも新島って誰だっけ?」って方は復讐編をもう一回どうぞ!
続編書くことがあったら出そうと思っているので、キャラの話のトップバッターのくせに特に書くことがなくて申し訳ないです、です。
・椿について
復讐が一旦終わったので普通の女子高生として生きようと頑張っています。ただ、まだまだ世の女子高生らしさが難しくて四苦八苦しています。
一応、彩華が生きていたことは颯士は知らせていません。
今後は剣術は復讐のためではなく、心身を鍛える為に続けていきます。
とりあえず恋とかするにはレベルが低すぎるのでこれからの成長に期待、みたいな感じです。
・谷崎は結局なんなの?
まず、誠一郎さんは恵美の根性の魂キックでなんとか生き延びました。ただ、彩華と恵美、大切な人を2人も一気に失って精神的に大きなダメージを受けます。
ただ、大きな会社の責任者として沢山の人の命を背負っているので、生涯結婚もせず企業のために生き続けました。
現代の谷崎は、誠一郎さんの弟の孫、ってことになってます。彩華からした彩乃の男バージョンみたいな感じの関係。
谷崎重工は財閥って設定なので、第二次世界大戦の後あたりで解体させられています。それでもそれなりにお金持ちで、良いとこの坊っちゃんなのですが、堅苦しい家柄が嫌でグレてしまいます。
ただ、おじいちゃんっ子なので誠一郎さんの話も祖父から良く聞かされていたりもして、谷崎家として彩華との因縁になんらかの決着をつけないと、と言う使命感もあります。
誠一郎さんみたいな丁寧な優しさはないけれど、仲間思いなところは誠一郎さんに似ていて、ヤンキー達の面倒見も良く慕われています。
どこかで書きましたが、『魂を~』ではあまり能力者を大量生産したくなかったので、「能力ないのに強い!しかも何か事情通」みたいなキャラとして生まれました。
魔法のこととか、既に色々知っていたって流れでしたけどそんなに活きない設定でしたね(笑)
最終戦、空気だったし…。
・名前忘れた、けど、堕悪帝国のトップの人
誰だっけ…フィジカルだけで能力ごと押し潰す脳筋バカを出そうとおもったやつ。サトルだかなんだかって名前だった気がする。灯里に惚れてしばらく付きまといますが、逆に一途に自分を追ってくれるレディースの熱意に押されて早々結婚、みたいな感じじゃないかな…
・灯里と颯士について
これからどうなるかは、想像にお任せします。颯士と付き合うのとかストレス溜まりそう…
そんなわけで、また続きをそのうち書きたいと思っていますがとりあえずは『魂を彩る世界で』完結です!
色々あって更新が凄く空いてしまいましたが、皆様のお陰でなんとか完結に至りました。
そのあたりの話も近々書こうと思いますが、それはまたいずれ…
ずっと応援してくださった方々、たまたま目について立ち寄ってくださった皆様、とにかく読んでくださった皆様、ありがとうございました!!!
また今後ともよろしくお願いします!!!
Riwo氏