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魂を彩る裏話  作者: Riwo氏
4/8

18~27話【制服狩り編】の裏話

今回は『魂を彩る世界で』の【制服狩り編】の裏話をば、だらだら語らせて貰います、はい。


基本的に『魂を彩る世界で』はコメディチックな短編と、真面目なバトル回の本編で構成されています。


近年では、例えば演劇とかでも「導入が長かったりするとお客さんが退屈するからギャグをはさむ」みたいな話もあり、暗い話が続くと読者さんも疲れちゃうよなぁ、ってな考えの元に話を書いているのですが、初めての長編回がこの【制服狩り編】でした。


若干ネタバレになるのでまだ未読の方は本編を読まれてからこちらも読んでいただければ、と思うのですが、


なので少し改行して、







はい、ここまで追って読まれた方はすでに読まれている方と言うことでお話を進めますと、この【制服狩り編】のテーマはズバリ、


『颯士の立ち位置』


これでした。


1.颯士の立ち位置が決まるまで


『魂を~』は颯士と灯里のダブル主人公なのですが、戦うのが灯里ばかりなのでどうにも颯士がないがしろにされてしまいがち。

そのうえ灯里は能力者、颯士は無能力者でしかもデリカシーなし男。


こんなの、颯士くん、愛されないじゃん…


そんなわけで、無能力者でも灯里にとってかけがえのない存在であってほしい、二人で最強なんだってことを描きたかったわけですね!


しかしここら辺で新たな葛藤が生まれます。


「颯士を強くするか、颯士のサポート力を強めるか」


いっそのこと無能力で体術最強を目指すのも考えなくはなかったのですが、みんな脳筋(のうみそまできんにく)になってしまうと個性ないな、と思いました。


やはり美術部なのでイメージ&アイデア担当のがお互いを支え合うことができるなと思って『多少は自分の身を守れるけど攻撃力に欠ける』くらいに落ち着きました。


むしろ必殺技は即時に絵を描けること!

灯里は見たものを取り込むのは得意ですが自分でアイデアを産み出すのは得意ではないので、颯士と言うブレーンがいることで輝けるわけですね。



2.綺羅々(きらら)について

灯里が能力を得たのは血統ではないので、灯里だけが能力に目覚めるってのは不自然なものです。


まして、颯士が輝くようなピンチに陥るためにはそこそこの猛者が必要です。


あまり能力者を量産したくはなかったので、滅多に能力者は出さないようにしようと思っていましたが、それなりに灯里を追い詰めるには並みの人間では無理なので、抑えの切り札として綺羅々が出てきました。


正直なところ、小説なのを良いことにデザインが頭の中で固まりきっていないところがありました。


『女王様系のボンキュッボンに、ガンダムのキャラスーンみたいなパーマの金髪』みたいな、80年代のアメリカンな感じをイメージして最初は登場させました。

なので、最初は大人のお姉さん的なイメージだったのですが、にゃーにゃーにゃんにゃん言い過ぎるわ、ナイスバディにはあるまじき身軽な動きをするわで、どちらかと言うと大人なお姉さんの格好をしようと背伸びしている女の子みたいな感じのイメージになりました。


それでいて、これまたあまり頭は良くないタイプの女子なので、せっかく能力を持っていても色々なものをイメージして作り出すのは苦手です。

野生の本能だけで能力を使っているようなものなので、単純な形状の爪やトゲみたいなものしか形にできません。

わざわざ移動技も爪を出して如意棒みたいに使っています。

だから回収って発想もそもそも浮かばなかったわけですね。

感覚的には『尖ったものを出す能力』をゲットした、くらいにしか本人は考えていません。

そのかわりエネルギー総量は灯里よりも多い、灯里も他の能力者を見たことはないので作り出せる物質の質量は自分と同じくらいと思い込んでしまう、と言う流れになりました。


信者を熱狂させるために上記の大人のお姉さんみたいな格好をしていましたが、普段着は猫耳がついたパーカーみたいな可愛いけど派手ではないみたいな格好をしています。


タガが外れるとうっかり人を殺す勢いがありますが、基本的にはちょっとアホな普通の女の子です。


しかし今後活躍させたいとは思いながらも、必殺技が爪しかないからなぁ(笑)と思ったりする次第です。


あとは、痛みを感じない設定、もし味方になって戦ってくれたりすると邪魔くさいなぁ(笑)


3.実は作画担当がいます

実は今まで挿し絵も表紙絵もない『魂を~』ですが、実は作画担当がいます。

作画担当に「こんな感じの挿し絵が欲しい!」と頼んで描いて貰ったのがこの【制服狩り編】が初めてでした。


「え?挿し絵ないじゃん?」と思ったあなた!


ないです。すみません。


いや、あるんですけども、「表紙も何もなくいきなりこのシーンだけ挿し絵あるって不自然じゃね?」ってなったのでまだ日の目を見ていないのです。


わざわざ描いてくれたのにすまない作画担当。

灯里のイメージかなり力入れて描いてくれていたのにうっかりデータ消してしまったオチャメな作画担当。

そしていつも作画担当のチョッパリとかテコンダー朴ネタでいじってすまない。


しかしせっかく描いて貰ったのでどこか良いタイミングで必ず掲載します!


忙しい中描いていただいているうえに、私がほぼ毎日投稿なんてしちゃっているせいで連載時のリアルタイム掲載はどうしても間に合わないのですが、挿し絵も載せて完成!ってしたいですね。


4.『鉄の処女~アイアンメイデン~』について

せっかく色々なものを産み出せる能力なのに、敵を倒す飛び道具しかないのってつまらないじゃないですか。

それでいて痛みを感じない相手を制するにはどうするか、と考えた結果です。

拷問具なのですけどね、灯里のは針なしです。

なので表現も棺にしてあります。棺桶に閉じ込めるぜ、みたいな。

ちなみにボツになった颯士の第一案はご想像におまかせしますが、…はい、おまかせしますね。(笑)

パーカーを最後のエネルギーにして、と言う発想は個人的にお気に入りなのですが、『よくここまで時間切れにならずに残っていたよなぁ』ってツッコミを自分でしています。


普段着みたいなものは慣れているからイメージが明確に出来るので崩れるまでの時間も長いんですー!と頭の中で補完していただけると幸いです。



などなど、色々と考えながら描いてはいますが、後で設定が破綻しないかドキドキしています。


しかし、色々考えたお気に入りのシーンなどを注目して感想まで貰えたりして、とても嬉しく思います。


思わずニヤニヤ。


そんな『魂を彩る世界で』もうしばらくは続きます。


今後ともよろしくお願いします。



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